市川團子 歌舞伎界サラブレッドの“古典への情熱”「タイムスリップして江戸の人になりたい」【推し☆メン】
市川團子さんが古典歌舞伎への熱すぎる思いを語りました。
「推し☆メン」Vol.4は、「明治座創業百五十周年記念『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』」に出演する市川團子(いちかわ・だんこ)さんが登場。
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2012年に「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」で初舞台をふみ、五代目市川團子を襲名。翌年には国立劇場10月歌舞伎公演「春興鏡獅子」胡蝶にて、国立劇場賞特別賞を受賞するなど、次世代を担う歌舞伎俳優の一人として、期待されています。
注目公演に出演する心境や将来のビジョンを聞いたほか、19歳のフレッシュな素顔に迫りました。
<市川團子 インタビュー>
――出演する「御贔屓繋馬(ごひいきつなぎうま)」は、祖父でもある三代目猿之助(現・市川猿翁)さんのお家芸ですね。
尊敬するじいじが1984年に明治座さんで初めて演じた演目で、以降、2回ぐらい再演されているのですが、そのような作品が目の前で実現される嬉しさ、そして、出演させていただくことに大きな喜びを感じています。
この作品は、チラシにものっている良門のお衣装などが本当に美しく、また、立廻りもとってもかっこよくて、視覚的にとっても面白い作品なんです。
僕は百足のお百(むかでのおひゃく)といって、一見、ただの娘だけど、実はもう一つの顔があって…というお役を演じます。このように二つの側面をもったお役がたくさん出てくるので、それぞれが「この人は実はこういう人だったのか!」とわかっていくのが面白い作品です。
――どう演じたいと考えていますか?
二つの側面をもつお役をさせていただくのが初めてで、また、女形も昨年初めて演じさせていただいて、まだまだ経験が少ないので、しっかりと女形で二つの側面を演じ分けられるように、諸先輩方からいろいろとお勉強させていただく心づもりで舞台に立ちたいです。
猿之助の豪華六役早変わりに期待「客席で毎日観たいぐらい」
――後半の「大喜利所作事 蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし)」は、猿之助さんの早変わりが見どころですね。
これは舞踊作品で、猿之助さんが女童、小姓、番頭新造、太鼓持、傾城、土蜘蛛の精の六役を早変わりで演じ分けます。土蜘蛛の精は糸がバンバン飛び出しますし、衣装もセットも絢爛豪華。まずはビジュアルの美しさを堪能していただきたいです。
僕はこの「蜘蛛の絲宿直噺」が本当に大好きなので、客席から毎日観ていたいなと思うくらいです(笑)。
――大先輩でもあり、身内でもある猿之助さんは、團子さんから見てどんな方ですか?
とてもカッコいい憧れの方です。今年の「新・三国志」では猿之助さんが関羽を演じ、僕はその息子の関平役で出演させていただきました。
猿之助さんが僕の顔を見て「よくやった」と頷く場面があったのですが、関羽から認めてもらえたという嬉しさもありましたし、猿之助さんご自身が僕にそう伝えてくださったようにも感じられて、その場面では、本当に勝手ですが、毎回嬉しくなってしまっていました(笑)。
――では、身内としての猿之助さんは?
バラエティ番組でハジけた姿を披露なさっているように、普段からユニークな方なので、僕も小学生のころは「あっかんべー」とかしていました(笑)。普段も本当に面白くて、ユーモアに溢れたお方です。
「死ぬまで歌舞伎を頑張る」と五代目團子襲名で決意
――團子さんや市川染五郎さんらの活躍が注目されていますが、「僕たちで歌舞伎界を引っ張っていかなければ」というような思いはありますか?
「引っ張っていく」ということはわかりませんが、「死ぬまで歌舞伎を頑張りたい」ということを、五代目團子を襲名したときに思いました。
――今後の課題はどのようなことでしょうか?
今後の課題は、とにかく古典を勉強することだと思います。一つずつ真摯に学んで、しっかりとした役者になれるように頑張ります。
――團子さんからみた歌舞伎の魅力は?
まだ本当に何もわかっていないので、僕に歌舞伎の魅力などは、到底語れません。修行して出直してきます。
現役大学生の素顔は散歩とK-POPに夢中
――公演名にちなんで、今、奮闘していることや、今後、奮闘したいことはありますか?
大学を卒業できるよう、学業との両立をしっかりしたいです。そして、本当にお恥ずかしいのですが、僕は規則正しい生活ができていないので、規則正しい生活をできるように頑張ります。
――さらに、このコーナー名にちなんでの質問ですが、“推し”はいますか?
K-POPが大好きで、BTSはテテさん(V)、最近はNewJeansさんも好きです。俳優ではパク・ソジュンさんが好きです。
――オフの過ごし方を教えてください。
春休みに合宿で普通免許を取得したので、LUUP(電動キックボード)に乗ったり、散歩をしたりしています。
――マイブームはありますか?
散歩と歌舞伎です。
――理想とする役者像を聞かせてください。
特にじいじと猿之助さんに憧れていて、今はとにかくその背中を追いかけていきたいという思いです。お二人とも演じるだけではなく、演出もされる方ですので、もっともっと努力を重ねて、いつか僕も演出ができるような歌舞伎役者になりたいです。
5月3日(水・祝)~28日(日)東京・明治座
最新情報は、明治座公式サイトまで。
撮影:河井彩美
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