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俳優業のみならず、プロデューサーとしても精力的に活動している荒牧慶彦さんと演出家の松崎史也さんが、行列の絶えない人気店「I’m donut ?」のドーナツの美味しさに感動し、「エンタメを通して同じ感動を届けたい」との思いから、ミュージカル「I’m donut ?」を企画。

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物語の舞台は、人気のドーナツ店「I’m donut ?」。不器用だけど、何よりもドーナツを愛する新人店員の樹奈瀬 円（コナセ・ツブラ）に立石俊樹さん、無愛想な職人気質ながら、ドーナツへの愛は誰にも負けない先輩店員の水也 良（ミズナリ・リョウ）に福澤 侑さん、人間の姿となってイタズラを繰り返すスイーツ好きの悪魔マキアに荒牧さんが扮します。

出演者は3人のみ。さらに、全公演「I’m donut ?」の平子良太シェフが考案したオリジナルドーナツ付きという、目と耳と舌で味わうミュージカルの意気込みや、スイーツにまつわるエピソードを立石さん、福澤さん、荒牧さんに聞きました。

――今回の公演を立ち上げようと思ったきっかけから聞かせてください。

荒牧：東京の中目黒や渋谷、福岡にもある「I’m donut ?」というお店が、ドーナツの味はもちろん、まるで物語の中に登場するようなすごく素敵な空間なんです。「このドーナツの美味しさとお店のコンセプトは、僕たちのエンターテインメントに通ずるものがある！」と感銘をうけ、「お話を作ろう」と思い立った次第です。

――荒牧さんからその企画を聞いたときの心境は？

立石：実際にあるお店を舞台にした作品というのは初めての経験で、未知な部分も多いですけど、ミュージカルは大好きですし、まっきーさん（荒牧）がつくり出す世界に飛び込んでみたいと思いました。

福澤：キャストはもちろん、スタッフの皆さんなどの顔ぶれをみて、僕は楽しみのほうが大きかったです。この作品に参加できるのは、とても光栄なことだなって。

――プロデュースするうえで、特にこだわったのはどのような点ですか？

荒牧：「I’m donut ?」のドーナツには、舞台と同じく人を感動させるパワーがあります。僕が体験したあの感動を演劇を通して伝えたいという思い。何より僕がやりたかったのは、劇中に登場するドーナツをお客様に実際に味わっていただき、幸せになってもらうこと。そこで物語が完結するという点にこだわりました。

――ストーリーにちなみ、スイーツにまつわる思い出があれば聞かせてください。

荒牧：甘いものを少し食べると満足してしまうんですが、「I‘ｍ donut ?」のドーナツはあまりにも美味しくて、初めて食べたとき、一気に4個を平らげちゃったぐらい衝撃をうけたんです。それは僕にとって初めての体験で、いろんな人に寄りそえるスイーツなんだと感動したことを覚えています。

立石：僕はコーヒーがすごく好きなので、コーヒーに合う甘いものを日によってチョイスします。ビジュアル撮影のときに「I’m donut ?」のドーナツを初めて食べましたが、甘いのにあっさりしている不思議な味と食感に驚きました。

福澤：僕は自宅に必ずチョコレートを常備しています。考え事をしたり、ちょっと行き詰まったときとかに甘いものを食べたりすると、新しいアイデアが浮かぶんです。

――チョコにもビターなものから、ミルク多めのものまでたくさん種類がありますが。

福澤：どっちも好きです。カカオ100％のものを食べるときもありますよ。

――実際の「I’m donut ?」は行列の絶えない人気店ですが、並んでスイーツを購入した経験はありますか？

荒牧・立石・福澤：ないですねぇ～。

――どうしても食べたいものがある場合、並んで待つことはできますか？

荒牧：それは全然苦じゃないかな。

立石：僕はラーメン屋さんに2時間半並んだことがあります。

荒牧：アトラクション並みだね！

福澤：「2時間半待った甲斐がある」と思うぐらい、美味しかったですか？

立石：美味しかった！

福澤：並んでる間、何するの？

立石：友達としゃべってた。

――今回、演じる役柄に共感する部分や共通点はありますか？荒牧さんはスイーツが大好きな悪魔役ですね。

荒牧：マキアとの共通点はまったくないです。だからこそ演じ甲斐があるのかもしれません。

――「小悪魔っぽい」と言われた経験は？

荒牧：それはありますよ。イタズラ好きで、自分から仕掛けることもあります。

立石：確かにまっきーさんって「ニヒヒ」って笑ってるイメージがあります（笑）。

荒牧：「ニヒヒ」って何それ（笑）。

――立石さん演じるツブラは不器用だけど、誠実でまっすぐな人柄です。

立石：「ピッタリだね」って言われるんですけど、僕は彼みたいにまっすぐ物事に向き合えているかといったら、そうでもなくて。生きていく中で、「実はこう思っているけど、自分が折れなきゃいけない場合」や「脆（もろ）さが出てしまうタイミング」もあるじゃないですか。だから、ツブラと似ている部分もあれば、まったく違う部分もある。

――福澤さん扮するリョウは、職人気質の不愛想な先輩店員ですね。

福澤：僕は飽き性でいろんなことに挑戦したいタイプなので、リョウみたいに何かに没頭するということができなくて。だから、一つのものに情熱を注ぐリョウを演じることで、自分は何を感じるのだろうと、その瞬間がすごく楽しみなんです。

――それぞれに親交はあるものの、3人で一つの作品に出演するのは初めてだそうですが、期待していることや楽しみにしていることはありますか？

荒牧：トシだったら歌、侑だったらダンスと、それぞれ得意分野があるので、そこを活かした作品づくりを心がけたいと考えています。

立石：自分がはたさなければいけない役目がありますので、キャストが少ない分、いつも以上に責任重大です。

福澤：僕は素直に3人で共演できることが楽しみで、何の心配もありません。どんな作品になるのか、早く味わいたい。安心しきっていて、逆に怖いくらいです（笑）。

――荒牧さんからみて、二人はどんな役者さんですか？

荒牧：侑はすごく器用で、自分をしっかりもっている印象。トシは歌の実力はもちろんのこと、どんな人の心にもすんなり入り込める天性の朗らかさをもっている人ですね。

――二人からみた荒牧さんは？

立石：役者だけでなく、いろんな立場で活動しているまっきーさんはすごいなと感じています。ステージでの魅せ方や、表現力はいつも勉強させていただいています。

福澤：素直に「ついていきたい」と思える方ですね。僕はこういう性格なので面白いと思ったことはやるし、違うなと思ったことはやらないというか、避けてしまうところがある。そんな僕でも、荒牧くんにだったら、自分の考えを曲げてでもついていきたいって思います。こんな出会いは人生でそうそうないことなので、このつながりを大切にしたいです。

――キャストから直接ドーナツを手渡される回があることも話題です。ファンの皆さんは緊張を抱えて参加することになると思いますが、どんな心づもりで来てほしいですか？

荒牧：そこはぜひワクワクして来ていただきたいですね。

立石：僕は食べることがすごく好きで、“食”って人生においてエンタメと同じぐらい大事にしているんです。その大好きなものが合わさっているこの公演は素晴らしいもの尽くしなので、期待して来てください。

福澤：実際に存在するお店の世界観をエンタメとして提供するってすごく新しい形なので、こういうエンタメが今後もどんどん広がっていくといいなと思います。ぜひ、美味しいドーナツを持ち帰ってください。

――公演を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

立石：素敵な企画に参加できることがすごくうれしいです。お客様にとって、おそらく初めての感覚を味わう作品になると思いますので、期待して劇場にお越しください。

福澤：僕自身が「I’m donut ?」のドーナツを食べて感動した気持ちを、お客様にもしっかりお届けしたいです。間違いなく素敵な作品になるのでお楽しみに！

荒牧：難しいことは考えず、純粋に幸せな気持ちになれる作品だと思います。僕たち３人がつくり出す空間を存分に堪能してください。

撮影：河井彩美
スタイリスト：MASAYA
ヘアメイク：瀬戸口清香

衣装協力／福澤侑さん着用（ウエスタンシャツ ¥35,200、シャツ ¥38,500、パンツ ¥36,300）
3点ともに（SOL）、その他スタイリスト私物
立石俊樹さん着用（シャツ ¥25,300 DRESS HIPPY／NO name!）、その他スタイリスト私物
問合せ先／NO name! (078-333-1341)、SOL (080-1797-4976)

©︎ミュージカル「I’m donut ?」製作委員会

ミュージカル「I’m donut ?」
6月22日（木）～7月9日（日）Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa
脚本・演出／松崎史也
音楽／Yu（vague）
プロデュース／荒牧慶彦
特別監修／平子良太
出演／立石俊樹、福澤 侑、荒牧慶彦

【配信】
6月22日（木）18時30分公演、7月9日（日）13時公演／17時公演 ※各公演アーカイブ1週間あり
チケット／¥3,800 (税込) 
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=imdonut/

最新情報は、ミュージカル「I’m donut ?」公式サイトにて。