成田凌 「一生忘れないし、今があるのはそのおかげ」先輩俳優からの厳しい言葉に感謝

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成田凌さんが、“仕事”に対する考え方の変化を語りました。

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7月17日（月）よりスタートするドラマ『転職の魔王様』（カンテレ・フジテレビ系）。

「転職の魔王様」の異名を持つ、毒舌敏腕キャリアアドバイザー・来栖嵐（成田）が、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣（しんらつ）な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる、心ゆさぶる“転職”爽快エンターテインメント。

毎回さまざまな事情を抱えた転職希望者が登場し、人間模様や転職業界の実態などが描かれます。

本作でキャリアアドバイザーを演じる成田さんにインタビュー。のちに来栖の相棒となる転職相談者・未谷千晴を演じる小芝風花さんの印象、撮影にあたって事前に準備したこと、今転職するなら、この夏やりたいことなどを聞きました。

──本作は転職がテーマ。転職に対して、どんなイメージを持っていますか？

個人的なイメージですが、マイナスなことがあった人が仕事を変えると思っていました。でも、原作やドラマの台本を読み、人生をより良くする前向きなものなんだと感じています。

僕が演じる来栖は、新しい人生の第一歩を手助けするキャリアアドバイザーなので、「人生をより良くするもの」というマインドは大切にして、役を演じたいですね。

その思いが強く、一生懸命になってしまうからこそ、転職の相談者に強い言葉をかけてしまうこともありますが、その人のことを思って伝えているという感じに演じたいなと思っています。

──末谷千晴役を演じる小芝風花さんとは初共演ですが、印象はいかがですか？

現場を明るくしてくれます。彼女が毎日現場にいてくれるんだと思うと、ドラマに携わる一人としてとしてうれしいですね。

これからいろいろな面を見ながら一緒に頑張りたいです。とにかく健康でいてくれたらと思っています。

──役柄についてなど、クランクイン前に2人で話したことはありますか？

特に話してはいないのですが、本読みをしたときにお互いにどう演じるのかということは理解できたかな、と。役の関係性的にも最初はぶつかり合いながら、徐々にフィットしていければいいなと思っています。

──キャリアアドバイザーの来栖を演じるうえで「新しいな」「挑戦になりそうだな」と感じていることはありますか？

来栖は、あまり表立った感情表現がなくて、常に辛辣なことを言うのですが、その裏には愛情があるという…その点はどう表現したらいいだろうと悩んでいます。いい言葉をたくさん言うキャラクターなので、「本当はこう思っているんだろうな」とは感じてもらえるかなと思うのですが。

今までの作品ではわりとリラックスしてお芝居をしていたのですが、今回はある程度の堅さを持ちつつ、できる限り柔軟性を大事に演じられたらと思っています。

──来栖を演じるために、事前に準備したことはありますか？

ドラマでなかなか衣装を作るという経験はないのですが、役柄的にもしっかり自分に合ったものがいいということで、オーダーメイドのスーツを3着作っていただきました。

生地、ボタン、内側の仕立てもいろいろと打ち合わせをして、形もミリ単位で決めていって。何から何までこだわって作ったので、時間もかかりました。来栖の品と強さが表現できたらいいですね。

──“仕事”について考えさせられる本作。これまで役者として活動をするなかで“仕事”に対する考え方が変化した経験はありますか？

どの職業でもそうだと思いますが、年々責任を感じるようになるな、と30歳を前にして実感しています。仕事のやり方などを含めたいろいろなことを知っていくし、覚えていくし、見えてきますから。

仕事を始めた当初、自分のことを一生懸命やりながら、時に力を抜いたり、ワガママになってしまったりしたこともありました。

でも最近は、いろいろなことがあまり気にならなくなったというか、少し寛容になってきたのかな、と感じています。そういう変化はありますね。

──来栖は転職相談者に厳しい言葉をかけながら、アドバイスをしていきます。ご自身は、過去に仕事で厳しいことを言われた経験はありますか？

デビュー当時、出演させていただいたドラマのリハーサルで、気になったことを一つひとつ監督に聞いていたんです。そうしたら、先輩の俳優さんに「そういうのは自分で考えるんだよ」と、言われました。

あれは一生忘れないし、自分で考えるようになりましたし、今の自分があるのはそのおかげだと思っています。

今では、この仕事を始めたての人にそれをどう伝えていったらいいかなということも考えますね。背中を見せていくしかないかもしれないですけど…。

──もし今、転職するとしたら、どんな職種に就きたいですか？

やりたいことはたくさんあるんですけど…転職ということは、この仕事を辞めてということですよね。辞めたくないな。

でも、もし転職するなら…地球にやさしいことをしたいです（笑）。あ、美容師免許を持っているので、地球にやさしい美容師になります！

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──ドラマを楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。

来栖はかなり強い言葉を投げかけることも多いですが、それは相手を思った言葉なので、見てくださる方にもしっかり刺さるのではと思っています。

そして、シーン数が少なくて、1シーンずつ大事に見せる作りになっています。出来事一つ、一人ひとりを丁寧に見せていくことで、皆さんの背中を押すことができればと思っているので、多くの方に見ていただけたらうれしいです。

──プライベートでこの夏やりたいことはありますか？

キャンプに行きたいですね。焚火でウインナーを焼きたい！外で焼くウインナーは最高です。

──ドラマの初回放送日である7月17日は海の日。海や夏の印象的な思い出を聞かせてください。

子どもの頃、兄の誕生日に何家族かでキャンプに行ったことがあるのですが、豪雨で雷もひどくて、結局車で過ごしたという思い出があります。

それが人生初めてのキャンプだったし、外でのお泊りも楽しみだったんです。だから「キャンプだ！」とテンションも上がっていて。それなのに、車の中でテレビを見て終わりました（笑）。

当時、子どもだった僕は、それはそれで楽しかったんですけど、今になって両親の気持ちを考えると、切なかっただろうなと思いますね。

──忙しいなかで、気分を上げるためにやっていることはありますか？

温活になりますが、酵素浴に行っています。やっぱり、体を温めることは大事ですから。

健康のことは考えますね。健康オタクのトレーナーさんがいるのですが、その方の情報量がすごくて、悩みを相談すると、なんでも答えてくれるので、勉強させてもらっています。

──11月には30歳になりますが、それまでにやっておきたいこと、30代でやりたいことはありますか？

20代のうちにやっておきたいと思っていたことは、ある程度やっていますね。だから「これ！」ということはありませんが、身軽にアクティブに過ごしたいと思います。そして、30代になっても健康的に、一生懸命生きる！

撮影：山口真由子
スタイリスト：伊藤省吾（sitor）
ヘアメイク：反町雄一

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