とんでもない予想が出ることも…雨雲レーダーを見るコツ【あまたつ！お天気コラム】

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みなさん、こんにちは。『めざまし8』（フジテレビ）に気象防災キャスターとして出演しています、気象予報士の天達武史です。

7月は、毎日40℃近い記録的な猛暑が続きましたね。私は毎日、夏バテ予防にリンゴ酢を飲んで、元気に過ごしています！

さて、8月の天気は連日の猛暑から一転し、ガラッと傾向が変わるかもしれません。

最新の長期予報によると、8月も高温傾向ではありますが、今まで勢力を強めていた夏の太平洋高気圧が、8月前半に弱まることが予想されます。

そうすると、雨雲の元になる水蒸気が、西日本や東日本へ大量に流れ込むため、広い範囲でゲリラ雷雨が発生してもおかしくありません。

このとき、もし南海上で台風が発生していると、日本が通り道になってしまう可能性があります。

今年の8月は、これまでのように暑い晴天がずっと続くというより、数日おきに急な雷雨が発生するなど、不安定な天気に注意が必要です。

そこで役に立つのが、最新の天気予報や雨雲レーダー。より有効に活用できる見方をお伝えします。

雨雲レーダーは予想の“前30分”も見よう

雨雲レーダーは以前より精度が高くなりましたが、まだまだピンポイントの予想は難しく、急に雨雲がとんでもない方向へ動いたり、時には消えたりと、不可解な動きがみられることもあります。

空模様が気になると、すぐに雨雲レーダーを見たくなると思いますが、まずは30分前からの、実際の雨雲の動きを見てみましょう。今後の予想に入った段階で、急におかしな動きをするときは、予想を鵜呑みにしないほうが安全です。

直前の雨雲の動きを参考に、3時間ごとの天気予報など最新の情報もあわせて確認すると、「雨雲レーダーでは晴れ予想だったのに、ゲリラ豪雨に遭ってしまった！」という事態を、防ぎやすくなるかもしれません。

「ときどき雨」と「一時雨」は何が違う？

表示するマークは、テレビ局、アプリ、サイトなどによってさまざまですが、言葉の意味は共通しています。

「ときどき雨」
予報期間中に断続的に雨が降り、降っている時間が、予報期間の2分の1未満と考えられる場合。たとえば、翌日24時間に対する予報であれば、そのうち12時間未満は雨が降りそうなときに使います。

「一時雨」
雨が連続的に降り、降っている時間が、予報期間の4分の1未満になりそうな場合を指します。

天気予報に詳しくなると、毎日の暮らしがちょっと豊かになるかもしれませんね。

次回は9月1日（金）更新予定です。お楽しみに！

天達武史（あまたつ・たけし）
気象予報士。横浜市生まれ。専門学校でイラストを学んだ後、ファミリーレストランに9年間勤務。海が目の前の店舗で、天気で客数が大きく変動するため、過不足なく食材を発注するべく気象予報士を目指す。『めざまし8』の前身『とくダネ！』から、長年にわたって番組に出演。スポーツ観戦（特に野球）、散歩、スノーボード、温泉・銭湯めぐりも好き。

写真／天達武史