ザ・ローリング・ストーンズが爆笑回答連発!18年ぶりの新作スタジオ・アルバム記者会見【ほぼ全文】
ザ・ローリング・ストーンズが、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」(HACKNEY DIAMOND)のリリースを発表。
日本でもニュースとして報じられるなか、本国イギリスのiTunes Storeでは、先行シングル「アングリー」がいきなり1位を獲得するなど、大きな話題となっています。
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そんな折、現地9月6日にロンドンで、ローリング・ストーンズのメンバー、ミック・ジャガーさん、キース・リチャーズさん、ロン・ウッドさんが出席した記者会見が行われました。
アメリカのテレビスターであるジミー・ファロンさんが司会を務め、YouTubeを通じて世界中にストリーミングされたこの会見では、シングルとアルバムのリリース発表に加え、制作秘話などがメンバーの口から語られました。
このたび、その会見の日本語訳全文が到着。ほぼ全文を掲載いたします。
<ローリング・ストーンズ 記者会見>
2023年9月6日(イギリス時間/@ハックニー・エンパイア劇場)
ジミー・ファロン(MC/以下、JF):ようこそ。全世界で、生中継でお届けしています。これはとても重要なことで、大勢の人がこれをご覧になっています。
ミック・ジャガー(以下、MJ): ロサンゼルスは早朝だね。
JF:そうです。ロサンゼルスは早朝です。お聞きしたいのですが、これは何のイベントなのですか?私たちはなぜここに集結したのでしょう?
MJ:なぜここに集まったかというとだね。立ち上がりたい気分だな(と言って、椅子から立ち上がる)。ニューシングル「アングリー」と、そのビデオを紹介しに来たんだ。
「アングリー」はニュー・アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」からのファースト・シングルで、だからハックニーにいるというわけさ。10月20日にリリースされる。というわけで、ここにいるんだ。
JF:「ハックニー・ダイアモンズ」とはどういう意味なのでしょう。キースさん、あなたにとっては何を意味するのですか?
キース・リチャーズ(以下、KR):タイトルが「ハックニー・ダイアモンズ」になったのは、タイトルのアイデアがいくつかあって、「Hit & Run」だったのが「Smash & Grab」になり…。
その2つから、どういうわけか「ハックニー・ダイアモンズ」を思いついたんだ。そして、ロンドンのバンドだから、ということもある。
JF:「ハックニー・ダイアモンズ」というのは、スラングの一種か何かなのでしょうか?
MJ:ああ。土曜の夜にハックニーあたりで、フロントガラスが割られ、その破片が路上に散乱しているようなものだよ。
ロン・ウッド(以下、RW): 粉々になったフロントガラス。Smash and grab(窓ガラスを割り店内に侵入する窃盗の意のスラング)さ。
MJ:それが、「ハックニー・ダイアモンズ」なんだ。
キース・リチャーズ「チャーリーが逝ってしまって前とは違う」
JF:ロニーさん、このアルバムの制作にはどのくらいかかりましたか?
RW:実は、結構早くできたんだ。アイデアがたくさんあって、去年のクリスマス前にそれらを集め、やってみたんだよね。
MJ: ああ。
JF:でも、(前作から)もう18年にもなりますよね。
MJ:俺たちはとても怠惰だったんだよ。
RW: 電撃戦ってわけだ。
JF:待ってくださいよ。全然早くないでしょう。
MJ:やったことはあったんだ。ほとんどずっとツアーに出ていた。いや、少し怠惰だったのかもしれない。そこで突然、「期限を決めよう。レコードを作って、期限を決めようじゃないか」ということになった。キース、俺、ロニーが話し合い、「よし、このアルバムをクリスマスに作り、バレンタイン・デーまでに完成させよう」と言ったんだ。
RW:そうやって、2枚分のアルバムができた(笑)。
JF:はい、その通りですよね。
MJ:12月にスタジオ入りし、23曲をあっという間にカットして、1月に仕上げ、2月にミックスしたってところかな。
JF:キースさんとジャマイカに行ったのですか?そこから始まったという噂を聞いたのですが。
KR:実はジャマイカで「アングリー」を書き始めた。ミックが用意していて、準備ができていた。そこで、曲をまとめたんだ。それ以外にもたくさん曲があったが、この曲が最初に際立っていると感じたね。
MJ:そう、キースと俺と…。
RW:スティーヴ(・ジョーダン)も。
MJ:スティーヴとマットがジャマイカに行って、俺たちは「スタジオでいろいろ試してみる」と言った。そこで、アイデアを出し合い、その後、ニューヨークに行き、ロニーも加わった。
その後、アンディ・ワットというプロデューサーが俺たちに喝を入れた。それからロサンゼルスに行って、さっき言ったように曲をカットしたんだ。
JF:チャーリー・ワッツがスタジオで一緒にプレーしていないというのは、違和感があるのではないでしょうか。いかがでしたか?
KR:チャーリーが逝ってしまってからというもの、前とは違うよ。当たり前だ。分かるかい?彼はNo.4だ。その彼がいない。(場内上の方を指し)あそこにいるさ。彼はもちろん、とても惜しまれている。
でも、チャーリー・ワッツのおかげで、スティーヴ・ジョーダンがいるんだ。チャーリーに何かあったら、「スティーヴ・ジョーダンが適任だ」と彼が推薦してくれたからね。
JF:彼がスティーヴ・ジョーダンを選んだのですか?
KR:そうだ。かなり以前のことだよ。彼は俺たちの友人でもあった。俺はスティーヴと仕事をしたことがあったし、それは自然な流れだったね。チャーリーが快く賛成してくれなかったらもっと大変だったと思うが、ね。同時に難しいことでもあったんだ。
「Living by the Sword」には、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマンも参加!
JF:彼はアルバム収録曲のどれかを担当したのですか?
MJ:チャーリーが、かい?
JF:はい。
MJ:アルバムには12曲収録されている。そして10曲が…いや、違うな。ほとんどはスティーヴだが、2曲は2019年にチャーリーとレコーディングした曲だ。というわけで、以前にチャーリーとレコーディングした2曲を使用している。
RW:「Living by the Sword」と「Mess it Up」だ。
JF:それらが彼の演奏した2曲なのですね。
MJ:そうさ。
JF:それからもう一つ聞いた噂は、ビル(・ワイマン)が…。
MJ:そう、ビルね。ビルにスタジオに来て欲しいと頼んだんだ。
JF:「Living by the Sword」ですか?
MJ:ビルが来て、1曲弾いた。つまり、1曲でローリング・ストーンズのオリジナルのリズムセクションが揃ったというわけさ。
JF:うわ、それはすごいですね。
MJ:でも、(アルバムの)ほとんどは新しいものだ。この曲は2019年だけどね。
新作アルバムのテーマは「怒りと嫌悪」
JF:そうですね。1曲目は「アングリー」です。怒りというのはこのアルバムのテーマなのですか?
MJ:ああ、キースと俺はアルバムのテーマが怒りであるべきだと思ったんだ。どの曲でも怒っているべきだ。
JF:私がそう言ったので、怒りがこみ上げてきていませんか?あなたが怒る姿を見たくないですが。
MJ:怒りと嫌悪。それがコンセプトだ。
JF:どの曲も怒っているとか。
MJ:そう、どの曲も怒っている。
JF:どの曲も「アングリー」というタイトルなのですか?
MJ:曲のタイトルがすべて「アングリー」ってことはない。そんなのバカげているだろう。
JF:バカげていますけれど、前人未踏ですから、いかがでしょう?
MJ:いや、オリジナルのアイデアではあるが。
KR:そんなに長い間、怒っていられる人はいないさ。
JF:私の義理の両親に会ってみてくださいよ。
MJ:それから2つ目のアイデアがあった。それは全曲を怒りについての曲にしないというもの。もっと多岐にわたったものとし、ラブソングやバラード、カントリー風の曲などを何曲が入れよう、とね。
JF:ほう?
MJ:そこで、いろいろ組み合わさったものとなった。
JF:最後にお3方を見たのは、ここロンドンのハイド・パークでプレーされたとき(2013年)でした。あれはすごかったですね。
ハイド・パークがあのようなショーを開催したことはありませんでした。とても美しいもので、公園で7時ころから始まって、日が暮れていく。そして10時には誰もが退場となるのです。とてもイギリスらしい規則ですよね。「さあ、皆さん、帰った!帰った!全員、退場!」という。素晴らしい公演でした。
そして翌日、私はミックさん、あなたにこう言いました。「公演はいかがでしたか?私は素晴らしいと思いましたが、あなたはいかがでしたでしょう?」と。すると、あなたは、「俺たちは昼間のバンドじゃないんだよね」とおっしゃっていました。
MJ:「悪魔を憐れむ歌」を8時にプレーするなんて。
JF:そうですよね。子どもと一緒にサンドイッチを食べながら、「黒くぬれ!」を聴きたくはないですよね。
MJ:そうだよな。
JF:あなた方は夜のバンドだと思いますか?
KR:大概はね。
MJ:そうだ。
ミック・ジャガー「1stアルバムの記者会見を覚えている」
JF:でも、このアルバムは1日のうちいつ聴いても良いですよね。
MJ: 一日中いつでも、世界中の好きな場所で、好きな時間に聴けばいいさ。
JF:「ハックニー・ダイアモンズ」の3曲目はいつでも…。
MJ:4曲目もそうだ。プレーしていいぞ。
JF:やめてくださいよ。
MJ:4曲目はプレーできる。
KR:5曲目、6曲目もそう。
JF:5曲目と6曲目もそうですか。
RW:オーストラリアはもう明日になっているぞ。
JF:明日ですか。そこではもうこのアルバムを聴いているかもしれませんね。それはいいですね。キースさん、あなたといえばいつもこの話を思い出します。私の番組に出演してくださいました。ありがとうございます。
KR:問題ないよ。
JF:私たちは楽屋裏にいて、あなたはタバコを吸っていた。スタジオは禁煙なのですが、警報が鳴り、消防係の人がやってきた。
消防係がいたなんて知りませんでしたが、スタジオにやってきて「リチャーズさん、タバコを吸うべきではありません」と言いました。するとあなたは「わかっているよ。体に悪いからね」と言ったのです。
JF:覚えていますか?
KR:ああ、覚えているさ。その時は本当にそうだったんだ。
JF:今でもタバコは吸われますか?
KR:いや、あの後すぐに止めたよ(笑)。
JF:ほらね。私に借りがありますよ。
本作は24枚目のスタジオアルバムなのですね。
MJ:ああ。
JF:皆さん、1作目の記者会見のことを覚えていますか?
MJ:ああ、記者会見のことを覚えているよ。キースと俺は、デンマーク・ストリートのパブにいたんだが、アルバムをリリースし、ジャーナリストが2人来た。NMEから1人と、メロディーメーカーから1人だ。俺たちは彼らにビールを1杯買って、「俺たちのアルバムはこれだ」と言ったんだ。
JF:それだけだ。
MJ:「聴いてみて」と言って、その場を離れた。それだけだった。
JF:今とは少し様子が違いますね。
MJ:写真も一切なかった。
JF:全く何もないですね。
MJ:売れ行きは良かったぞ。
JF:レビューはいかがでしたか?
MJ:評価は分かれていたが、売り上げは良かった。
ロン・ウッド「この年になると、指を動かし続けておかなきゃならない」
JF:シンガーがレコード制作を希望したら、(バンドの)皆さんもレコードを作りたいと思うものなのですか。
KR:シンガーがレコードを作りたいと言ったら、彼のレコーディングをする。というのも、彼が次にいつできるか分からないからね。
MJ:どこかに行ってしまうかもね。
KR:だから、ミックが俺に「レコードを作りたい」と言ったら、何とかして「さあ、やるぞ」と言うんだ。
MJ:それが分かって、良かったよ。
KR:君にそう言ったことは、これまでなかったな。
MJ:そんなこと言わなきゃ良かったのに。俺がやるのは、それだけでいいんだと分かって良かったよ。
JF: ロニーさん、あなたはいつもプレーしていますよね。最近、ヴァン・モリソンと一緒にプレーしているのを見ましたよ。よく好きなバンドとプレーされるのですか?
RW:ああ、そうなんだよ。ギグとギグの合間に、テクを維持している。この年になると、指を動かし続けておかなきゃならないんだ。全てを動かし続けなきゃいけない。
KR:それは面白いな。
MJ:それについて、もっと詳しく話してみないか?
RW:年をとれば、俺が言っている意味がわかるようになるさ。
(ミックとロンが立ち上がって踊り出す)
JF:上下に、全てを動かして!
RW:体を揺らして!揺らして!
JF:(手元に)トラックリストがあるのですが、ファンの皆さんは、トラックリストについて知りたいと思います。1曲目は「アングリー」です。
MJ:そう。
RW:リフがいいんだ。
KR:超ファンキーなリフがあるのが特徴だ。
JF:いいリフがありますよね。それから「Get Close」。
MJ:うん。
JF:「Depending on You」?
RW:心を動かされる。
MJ:それは、いつも誰かを頼りにしていたいと思うのに、がっかりさせられることについてだ。
JF:それは私のことではないですよね?
MJ:いや、君はここにいるだろう。はるばるニューヨークから来てくれたじゃないか。
JF:そうですね。
RW:「Mess it Up」は君についてだ( 笑)。
キース・リチャーズ、曲の説明を求められ「それが何についてなのかわからない」
JF:「Bite My Head Off」は?
MJ:「Bite My Head Off」は、ガールフレンドが本気でキレたとき、「ダーリン、俺に向かって噛みつくのはよしてくれ」と言うようなものさ。
JF:そう、噛みつかないで、と言うものですね。
MJ:失礼な物言いだね。
JF:ああ、失礼な言い方ですよね。「Whole Wide World」は?
KR:そういうことなのか?
MJ:しっくりくるようになるよ。
RW:ファンキーなリフだ。「Whole Wide World」はとてもファンキーさ。
JF:本当ですか?「Dreamy Skies」は?
RW:「Dreamy Skies」夢見る感じだ。
MJ:ほら、何についてなんだ?
RW:まあ、ミックが足止めを食らい、すべてから逃れようとしていることについてだと思う。だよな?すべてを忘れ、往年のハンク・ウィリアムスやホンキー・トンクスなどを聴きたいと言っていた。
JF:実現が難しいものですよね。
MJ:いや、ロックダウン中に実現した。あれで十分だった。
JF:十分でしたか。「Mess it Up」は?
RW:それは君についての曲だ(笑)。
JF:「Live By the Sword」はチャーリーがプレーしているのですよね。
MJ:彼が参加している。ちょっとレトロな感じだ。
JF:「Driving me too Hard」は?
MJ:それについてはキースが話す。
KR:どの曲も、それが何についてかなんて言えないよ。いや、リフとメロディがいいんだ。
RW:(さまざまなリフやメロディの)るつぼだね。
KR:えーっと、そうさ。そういうことだ。
JF:「Tell Me Straight」?
KR:ストレートに言うと、それが何についてなのかはさっぱり分からない。
JF:リフがいいですよね。
MJ:その曲はキースが歌っている。彼の歌がいいね。
KR:彼(ミック)がその曲を盗もうとしたので、「きっといいに違いない。俺がやろう」と言ったんだ。
ミック・ジャガーは教会に行ったことがない?
JF:「Sweet Sound of Heaven」は聴かせてもらいましたよ。こういった曲をいくつか聴いてみましたが、驚異的です。
MJ:これはどちらかというと…
RW:スティーヴィー・ワンダー。
MJ:ゴスペルのような曲だ。ゴスペルソングだよ。
JF:ゲストシンガーを招いていますよね。度肝を抜かれます。
MJ:ゴスペルは大好きなんだ。
KR:教会には、今まで一度も行ったことないくせに。
MJ:一度あるよ。教会に行ったんだ。お前は完全に間違っているぞ。
KR:どうだったんだ?
MJ:大概大きな建物だ。アーチがあって、ね。
RW:大きな尖塔がある。
JF:あなたが入った瞬間に全焼したりしませんでしたか?(ミックの口調をマネて)「皆さん、こんばんは。今日は俺が説教する。さあ、始めるぞ。誰が聖体拝領を受ける?誰が受けるというんだ?どうした?イエスよ、ありがとう!」
MJ:俺はそんな話し方はしないぞ。
JF:あなたのモノマネではありません。ロニーの真似をしていたんです。
MJ:ああ、そうか。
曲作りにおいてファンの反応を意識することはない
JF:キースさん、あなたは以前、聖杯(“究極の理想”の意)はレコードを作ることだとおっしゃっていましたね。今でも皆さんは一緒にスタジオにいるのが好きなのですか?楽しかったですか?
KR:ああ、楽しいね。そこはバンドが一つになれる場所だ。ライブ演奏というのが、もう一つの聖杯だ。でも、レコーディングというのは、メンバーが集結し、干渉されることなど一切なく、アイデアを出し合える場所なんだ。
うまくいけば、素晴らしいことだが、聖杯ではないものもある。本当さ(笑)。バンドがすべてをやりくりするには最高の場所だね。
JF:曲を作る際、ファンの反応を意識したりしますか?
KR:それはない。
MJ:それはないと思う。
KR:他の人がどう思うかなんて、考えない。ただ、(気に入ってもらえることを)祈り、願うだけだ。
MJ:思うに、作業に臨んだら、自分自身を喜ばせなければならないものだ。分かるかい?他人を喜ばせることではまったくなく、まずは自分のためにプレーし、他については考えない。
後になって、「ああ、みんなもこれが好きかもしれない。あるいは気に入らないかもしれない」などと思うのかもしれない。
KR:そうだね。それからかなり経ってから、「でも俺たちが気に入れば、観客も気に入るだろう」と思うものだ。みんなにも伝わっていく。
JF:誰かがその曲を口パクするのを目にするまでは。
KR:俺が間違っているのかもしれない。
RW:レディ・ガガが実に見事に歌っている。
MJ :(レディ・ガガが参加している)「Sweet Sound of Heaven」だ。
JF: 貴重な情報を流していますね。でも、レディ・ガガは信じられませんよね。見事ですよ。
KR:そうなんだ。
「観客の中で結婚してもいい!」と思ったファンはいた?
JF:ファンといえば、世界中のファンから質問をいただいています。ルーさんは、「ストーンズの曲の中でずっと好きな曲はありますか?」と聞いています。
KR:ルー。
MJ:ルー?
JF:この場にはいませんよ。
KR:ルーは一番答えられない質問をしたな。
MJ:ストーンズの曲で、ずっと好きな曲はまったくないね。答えは、「ルー、ノーだ。ない」。
KR:世界一、あり得ない質問だ。
JF:ルー、このバカ者が!最初になんて質問をしてくれたんだ。この愚か者め!
KR:でも、ルーのために、「ギミー・シェルター」か「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」だと言っておく。個人的には一晩中プレーしていられる。
JF:私は「オフ・ザ・フック」が好きなのです。
MJ:何だって?そんなの聞いたことないぞ。
(ジミーが歌い出すと、ミックも立ち上がり一緒に歌う)
JF:アルゼンチンのマリアさんから「観客の中のあるファンを見て、この子なら結婚してもいいと思ったことはありますか」という質問です。
MJ:観客席で結婚する人たちを見たことがある。
RW:ああ、見たね。
MJ:結婚したいと思った人は見たことはないが、結婚する人なら見たよ。
JF:ロニーさんは実際に誰かと結婚したのですか?
RW:ああ。
JF:したのですか?
RW:夢の中で、だ。ベイビー!
JF:おいおい。もしかしたら…。
KR:全員と結婚できるかもしれないな(笑)。
MJ:一夫多妻制は生きている。
KR:俺はモルモン教徒なんだ。
「キースとミックの幸せな結婚生活の秘訣は?」
JF:フランスのオリバーさんより、「ロニーさん、この前、ヴァン・モリソンと一緒に演奏する姿を見ましたが、なぜ他のバンドとプレーするのですか?」と質問があります。
RW:スキッフルをプレーしたんだ。彼は新しいスキッフルのアルバムを出したんだが、あれは最高だったね。俺はそこから入っていったんだ。
MJ:スキッフルのアルバムか。
RW:だから簡単なことだよ。
JF:これは南ウェールズのジェリーさんからの素晴らしい質問です。「ダーツを投げるのが一番うまいのは誰ですか?」
MJ:みんな下手だよ。
JF:ダーツはやるのですか?
MJ:この会場の楽屋裏の外にShipというパブがあり、そこにダーツボードがあるから、この後、誰が一番うまいか見てみよう。
KR:結果は後で知らせるよ。
MJ:その結果は連絡する。
RW:金的を射落とそうとして、朝の3時になってもそこにいるだろう。
JF:カリフォルニアのブランドーさん(からの質問)。
MJ:マーロンか。
JF:「キースさんとミックさんは、僕と妻よりも長い年月一緒にいますが、幸せな結婚生活の秘訣は?」と聞いています。
KR: 彼らに教えてもらおうじゃないか(笑)。
MJ:あまりしょっちゅう話さないことだ。
KR:「黙れ」といかに丁寧に言うか、だね。
JF:「ハックニー・ダイアモンズ」については以上です。あなた方は、ほかの誰にも成し得なかったことをやりました。
MJ:何だ?アルバム1枚作るのに18年かけたことか?
JF:いや、真面目な話、皆さんのようなバンドはほかにいません。比較対象すらいないのです。
KR:そこがポイントなんだ。
JF:そうですね。あなた方がやっていることは、未開拓の領域です。このバンドがまったく新しいアルバムを出すなんて、誰が想像できたと言うのでしょう?しかも今、2020年代で、とは。
MJ:分からない。
JF:あなたは60年代にいましたよね。
MJ:偉そうなことは言いたくないが、このアルバムを俺たちが本当に気に入っていなかったら、リリースすることはなかっただろう。
なんでもいいから作って出す、なんてことはしたくなかった。作る前に、俺たち誰もが「自分たちが本当に気に入るようなレコードを作りたい」と言っていたんだ。
他の人は気にいるかもしれないし、そうではないかもしれない。でも、自分たちがこの作品に満足していると言えなければならない。俺たちは偉そうなことを言っているわけではないが、本作には満足しているよ。
RW: それに乾杯だな!
MJ: そして、みんなに気に入ってもらえると嬉しいよ。
Rolling Stones LIVE in conversation with Jimmy Fallon ストリーミング映像
「アングリー」オフィシャル MV
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