“形にならないつながりみたいなもの”の話題で盛り上がりました。
10月8日(日)の『ボクらの時代』は、10月13日(金)に公開予定の映画「キリエのうた」に出演している、アイナ・ジ・エンドさん、松村北斗(SixTONES)さん、原作・脚本・監督を務めている、岩井俊二監督が登場しました。
岩井俊二 アイナ・ジ・エンドの歌う姿を見て「この子でこの映画を撮りたい」
松村さんは「僕からすると、岩井俊二作品に出るって、もう人生ひっくり返ったみたいな出来事」と出演の喜びを語るなか、アイナさん起用についても質問しました。
松村:アイナさんって、お芝居はほぼ未経験という状態で、何が決め手だったのかなって、すごく気になってたっていうか。(岩井監督が)何を見て、どう出会われたのかって。
岩井:なかなか、この作品にぴったりっていう人が思い当たらないまま台本だけが進んでいって。そんなある日、ROTH BART BARONさんのライブをたまたま見ていたら、1曲だけアイナさんが歌っていて。そのときは、彼女のことをまったく知らないくらいで。(でも、)もう、見ながら「え!?この子で、この映画撮りたいんだけど…」っていう気持ちになってしまったというか。
アイナ:うれしい。
岩井:「ところで、誰なんだろう?」って調べ始めて、「あ、BiSHっていうグループをやっているんだ」(※)とか。本当、勉強不足で何も知らなくて。
(※)アイナさんは、2015年より「楽器を持たないパンクバンド」BiSHのメンバーとして活動。今年6月、人気絶頂のなか惜しまれつつも解散。現在は、ソロアーティスト・表現者として活動しています。
アイナ:ありがとうございます(笑)。
岩井監督は「僕にとっても、2人との出会いは本当に奇跡のようだった」と振り返りました。
アイナ・ジ・エンド「BiSHになってなかったら何者でもないまま」
「4歳からダンスをやっていた」というアイナさんが歌を始めたのは、高校3年生のとき。
親友から「アイナは、歌をやったほうがいい」と言われたことが、きっかけだったといいます。
アイナ:声がガラガラで、低かったので。音楽のテストとかでも、普通の女子の、きれいな声が出ないっていうか。
松村:ソプラノ的な?
アイナ:そうそう。1人だけガサガサ。なので、結構コンプレックスで。自分がうまいだとか、歌いたいと思ったことは、ほとんどなかったですね。
さらにアイナさんは、当初は楽器も持たず、路上でアカペラで歌っていたと明かし、松村さんを驚かせました。
松村:じゃあ、歌である程度、自分の形というか、いわゆる1個成功するのも、時間はかかった感じですか?
アイナ:そうですね。BiSHっていうグループに入らせてもらって、8年間やって、やっとアイナ・ジ・エンドっていうのを作り上げてもらえた。だから本当に、BiSHになってなかったら、何者でもないまま、今もきっとその辺で歌ってる人だっただろうなって思います。
アイナさんは、路上で歌っていたころを振り返り「本当に音楽が好きな人と出会えたりしたし、お金がなくて音楽だけがあるというのは、やっぱり純度が高かった。なんの邪念もなかったっていうか。それはそれで、そんな人生もありなのかなと思ったりします」と、語りました。
松村北斗 メンバーへの「焦りとかねたみ、嫉妬が強かった」
岩井さんは、グループ活動について「アイナさんは解散しちゃったけど、グループという、仲間たちと一緒にいろんなものを作り上げていくっていうことがあるでしょう?でも僕なんかからすると、(ソロ活動と)両方、そこをしなやかに、やり遂げてるように見えるんだけど、それって、それなりに大変じゃないかな」と尋ねました。
アイナ:私は解散して今、2ヵ月ちょっと経ったので、正直、もう過去の話みたいな。なんていうか結構、美化しちゃっていて。すごく忙しくて、すごく大変だったはずなのに、なんか全部「最高だったな」としか思えないっていうか。今の自分が言えることは、グループ活動をやっていたからこそ、ほかのソロ活動を頑張って「絶対、BiSHのメンバーに、顔に泥を塗らない」みたいな。「BiSHのために頑張んなきゃ」みたいなのがすごくあった。けど、やっぱりBiSHのもとに帰ると、誰一人そんなことで責めてくる子はいなかったし…最高だった記憶しかない…最高でした(笑)。松村さんは、どうですか?
松村: (グループとしての活動は)もう10年くらい一緒にやっていて。それでいうと、今は最高です。けど、さかのぼっていけば、上がれない時代というか。例えば、ソロ活動が決まったことをバレたくない。その理由は、やっぱ「嫉妬」「ねたみ」みたいなものがどうしても発生してしまうというか。特に学生時代は、焦りもありましたし。全員がライバル、みたいな思いがある時代がそこそこあって。
松村さんは「これ、もしかしたらほかのメンバーが見て、『なかったよ』って言う人もいるかもしれない」と前置きをしつつ、「僕はそういう焦りとかねたみ、嫉妬がすごく強かった」と、正直に明かしました。
松村:ただ、うちのグループってデビュー前から1人でオーディションに行って、ミュージカルを勝ち取ってきて、今や主演とか、バラエティだったりとか、いろんなものを極めている。そこに行って帰ってきた人間っていうのは、全然違うというか。表現の豊かさであったり、打ち合わせでの発言の面白さが全然異なってくる。MVの映り方も全然違ったりと。「あの作品から、何か持って帰ってきたんだ」とか、そういうのを見てくうちに、じゃあ自分も何かこの6人の輪っかの中で生きてるんじゃ得られない何かを探しに行かなきゃというか。(ソロ活動が)1つ決まるごとに、やっとメンバーにちょっと追いついたような気持ちになる。そういう意味で、最高ですね。
岩井:どの時代の思いも、それがひとつの真実なんだろうね。
松村:1人のところで負う傷って、全部1人で負うから、しんどい局面もたくさんあるんですけど、そんなときに、ふいに6人の仕事が入ると、やっぱりすごく元気になりますね。
岩井:うん。
松村:グループ名なんだけど、それが「SixTONES」という関係性というか。なんか、親友とか恋人とか家族っていう名称に抱く思いに似てきたというか。
アイナ:すごい。けど、本当めっちゃわかります。「キリエのうた」の撮影とか、結構自分にとったら初めてのチャレンジが多くて、夜、お家帰っても「なかなか寝れないな」みたいなときがあったんですけど。BiSHのツアーとかに行って、眼鏡かけたハシヤスメ・アツコっているんですけど、ハシヤスメと楽屋で2時間くらいしゃべったら、6時間寝たくらい元気になってたりして(笑)。不思議な…うん、グループをやっててよかったなって思います。
2人の思いを聞いた岩井さんは「そういう、形にならないつながりみたいなものを描きたい」と語り、「だから今、2人の話を聞いてると、創作意欲が勝手に発動してしまう」と、それぞれのメンバーたちとの絆に感銘を受けた様子でした。
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/jidai/index.html
公式Instagram:https://www.instagram.com/bokura_fuji/
宮舘涼太 令和の豪傑MCとなるべく台本を頭に入れずに収録に参加!?昔はスゴかった…スター衝撃実話ランキング『ぶっとび!豪傑伝説』
2025年01月02日 |
12:00
芸能界ポーカー王に輝くのは誰だ!?2人1組でのタッグマッチバトル『新春 芸能界ポーカー王決定戦 最強タッグマッチトーナメント』
2025年01月02日 |
09:00
バカリズム『座王』で初の審査委員長に就任!「ふかわりょうさんが、ゼロからプレイヤーに挑戦するというのにすごく感動しました」
2025年01月02日 |
08:30
中村勘九郎 父・勘三郎さんを偲ぶ追善興行の舞台裏、弟・七之助との絆、ふたりの息子たちの成長を語る『中村屋ファミリー』インタビュー
2025年01月02日 |
06:00
前田愛「やさしい言葉しか…本当にやさしくしていただきました」義父・中村勘三郎さんとの思い出に涙『中村屋ファミリー』インタビュー
2025年01月02日 |
06:00
中村七之助「あのときにも、もっともっと感謝して勤めるべきだった」父・勘三郎さんの十三回忌追善公演で感慨 『中村屋ファミリー』インタビュー
2025年01月02日 |
06:00