中井友望 初主演映画が好発進！満席の会場に「2回、3回と見ていただけるようなトークを…」

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10月14日、同日に公開された「サーチライト-遊星散歩-」の初日舞台挨拶が行われ、主演の中井友望（なかい・とも）さん、安藤聖（あんどう・せい）さん、主題歌、音楽を担当した合田口洸（ごうだぐち・こう）さん、平波亘監督が登壇。仕事の都合で欠席となった山脇辰哉さんは、熱いメッセージを寄せました。

若年性認知症を患う母親とふたり暮らしで困窮し、禁断の「JK散歩」の世界に足を踏み入れてしまう高校1年が果歩を中井さんが好演。

昨年の先行上演時から話題を集め、この日の初日舞台挨拶2回のチケットが完売になるなど、さらに注目度が高まっています。

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本作で映画初主演を果たした中井さんは、満席の会場を見渡し「こんなにいっぱいの方に迎えられたことが本当にうれしいです。今日見てくださったと思うんですが、もう2回、3回と見てもらえるようなトークを…。ハードル上げ過ぎました（笑）」とあいさつ。

中井さんと安藤さんは、母親の病気と生活苦という困難にありながらも、仲の良い母娘を演じました。多くあるふたりの撮影シーンについてエピソードを聞かれると、「実際は2、3日しか（撮影がなかった）…」と答えに困る中井さん。

安藤さんも「中井さんは出ずっぱりでしたけど、お会いするは現場だけで、ほとんどお話できなくて。控室でもあまり会わなかったので…」と同調。

中井さんが「そう。だから、（イベント開始前に質問されると聞いて安藤さんと）『どうしますか？』って言ってたんです」と苦笑。「どうしようね…」（安藤さん）、「本番来ちゃいました」（中井さん）と笑い合いました。

難しかったシーンについては、中井さんが「（ふたりが暮らすアパートの）テーブルで対峙するシーンは、すごくお互い緊張感があって、いいシーンが撮れてよかった」と振り返りました。

安藤さんは、果歩が12、13歳の設定で家族写真を撮ったシーンが印象的だったと言い、「そのときは、（当時22歳の中井さんが）ちゃんと12、13歳になってキャピキャピ騒いでくれるんですよ（笑）」と紹介。

中井さんが「本当ですか？あんまりうれしくないな…」と複雑な表情を見せると、安藤さんは「ほめ言葉、ほめ言葉！役に入ってその場にいられるのが、本当に素晴らしいと思いました」と力説しました。

監督は中井さんについて、「僕がこの作品の監督に決まったときには中井さんが主演というのは決まっていました。ヘンな言い方をしますと、『中井友望ってどんな子なんだろう？』と思っていたところで、顔合わせをして、『なるほどな』と。安藤さんがおっしゃったように、説得力があるというか、たたずまいが印象的な方なので、『これはもう大丈夫だな』と思いましたし、現場でもずっと果歩でいてくれたので、お芝居に関しても若干軌道修正するくらいでできた」と話しました。

イベントの最後、メッセージを求められた中井さんは、「何年も前から私の手元にあった映画が旅立っていくんだな、という保護者みたいな気持ちをこの映画を感じています。でも、公開して終わりじゃなくて、これからが大事で、みなさんの力を借りながらこの映画の光をどんどん広めていければな、と思います」と結びました。

ストーリー

高校1年生の果歩（中井友望）は、父親の他界後、若年性認知症を発症した母（安藤聖）の面倒をひとりでみていた。

困窮した状況を誰にも相談できない果歩は、ある日、学校からトイレットペーパーを大量に持ち帰ろうとしていたところを同級生の輝之（山脇辰哉）に見つかってしまう。

5人兄弟の大家族の家計を支えるため、新聞配達、ファミレスとバイトを掛け持ちする輝之は、かねてから果歩を気にかけていた。

輝之は果歩の役に立とうと声をかけるが、余裕がない果歩はそれを鬱陶（うっとう）しがる。

ますます困窮した果歩は、母を守りたい一心で禁断の「JK散歩」の扉を開く。

監督：平波亘

出演：中井友望、山脇辰哉、合田口洸、都丸紗也華、西本まりん、詩野、安楽涼、水間ロン、大沢真一郎、橋野純平／安藤聖／山中崇

音楽・主題歌：合田口洸、Joseph Gen

企画・脚本：小野周子

企画協力：直井卓俊

2022年／日本／93分／ビスタ／カラー／5.1ch

公式HP：https://searchlight-movie.com/