「第15回TAMA映画賞」授賞式が11月25日に行われ、佐藤浩市さん、鈴木亮平さん、目黒蓮さんらが登壇しました。
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「TAMA映画賞」は、 東京都多摩市および近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力あふれる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から表彰するもの。
鈴木さんは、最優秀男優賞を受賞。授賞式では、主演作「エゴイスト」が紹介されました。
鈴木さんは「撮影期間は20日間程度でしたが、全員が集中して、ひとつになって走り抜けました。ただただ、その場で生きさせていただいた。『あの時間は本当にあったんだろうか』と思うような、夢のような期間でした」と、振り返りました。
本作は、エッセイストの故・高山真さんが実体験をもとに書いた小説が原作。
鈴木さんは、「高山さんをコピーするわけではないですけども」と前置きした上で、「高山さんが天国にいらっしゃるとしたら、天国から撮影風景とか準備期間、出来上がった映画を見て『何やってるんだ!』と言われないように。『文句はない』とおっしゃっていただけるように撮影に臨んだつもりです」と話しました。
ここで、本作のメガホンをとった松永大司監督が登壇。
松永監督は、鈴木さんについて「本当に努力の人だと思います。どの役に対しても真摯に向き合って、一生懸命(役の)リサーチをしていた」と絶賛しました。
鈴木さんは「出来上がった映画を見ても、客観的に見られないといいますか『こんなふうに過ごしてたっけ?』と思いました。たぶん僕は、10年以上経たないと、この映画を客観的に見られないだろうなと思っています。それくらい、自分が役者であること、演技をしていることを忘れさせてくれました」と、しみじみ。
撮影期間中は、日々「演じるなよ。お前は鈴木じゃなくて(役名の)浩輔だから」と言い聞かせていたそうで、そう思える環境を作ってくれたスタッフらに感謝を述べました。
最後に、今後の展望について「自分も年齢を重ねるにしたがって、大先輩方が、いかにすごいかを思い知るようになりました。先輩方が作り上げてきた役者道があるとしたら、その名に恥じない、その名を継いでいけるような俳優になりたい。『鈴木の映画を見たいな』と思ってもらえるような俳優になれたら」と語りました。
「第15回TAMA映画賞」受賞作品・受賞者
【最優秀作品賞】
「怪物」(是枝裕和監督およびスタッフ・キャスト一同)
「雑魚どもよ、大志を抱け!」 (足立紳監督およびスタッフ・キャスト一同)
【特別賞】
宮崎駿監督およびスタッフ・キャスト一同 (「君たちはどう生きるか」)
上田誠氏、山口淳太監督はじめヨーロッパ企画およびスタッフ・キャスト一同(「リバー、流れないでよ」)
【最優秀男優賞】
佐藤浩市(「春に散る」「せかいのおきく」「仕掛け人・藤枝梅安2」「大名倒産」「キングダム運命の炎」「ファミリア」「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」)
鈴木亮平(「エゴイスト」「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室」)
【最優秀女優賞】
菊地凛子(「658 ㎞、陽子の旅」)
黒木華(「せかいのおきく」「ヴィレッジ」「映画 イチケイのカラス」「ほつれる」)
【最優秀新進監督賞】
福永壮志 監督(「山女」)
金子由里奈 監督(「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」)
【最優秀新進男優賞】
目黒蓮(「わたしの幸せな結婚」「月の満ち欠け」)
奥平大兼(「君は放課後インソムニア」「ヴィレッジ」「あつい胸さわぎ」「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」)
【最優秀新進女優賞】
山田杏奈(「山女」)
髙石あかり(「ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー」「Single8」「セフレの品格 決意」「わたしの幸せな結婚」ほか)