劇団出身の3人の俳優が、演じることやプライべートについて語り合いました。
12月3日(日)の『ボクらの時代』は、ムロツヨシさん、江口のりこさん、酒向芳さんが登場しました。
ムロツヨシ「柄本明さんと共演するまでは言いたくなかった」
現在『うちの弁護士は手がかかる』(毎週金曜21時~/フジテレビ)で共演中の3人は、劇団員として役者のキャリアをスタートさせました。
酒向:先輩、後輩だよね?(劇団東京)乾電池の。
ムロ:そうそう。これ、最近やっと…。
江口:言われたくないんでしょう?
ムロ:いやいや、もう最近、言うようにしました。
江口:いいの?
ムロ:もう、(劇団東京乾電池の座長)柄本(明)さんと共演を果たしたので。柄本さんと共演するまでは、言いたくなかったんですよ。
酒向:なんで?
江口:それがわからないの、私。なんなんやろ、それ。
ムロ:自分の中の、隠れた目標だったんです。僕は本名で、劇団の研究生だったんですよ。
酒向:うん。
実は、ムロさんと江口さんは、劇団時代の先輩(11期)・後輩(13期)という間柄。
ムロ:研究生って1年なんですけど、最後に卒業公演というのがありまして。僕、卒業公演の稽古2日目で辞めました。
江口:え、なんで?
ムロ:(チケットを手売りする)ノルマの意味がわからなくて。
江口:そんなもん…みんな、そう思ってるよ!当たり前やん!
ムロ&酒向:(苦笑)
ムロさんは、劇団東京乾電池の研究生だったことを柄本さん本人に知られたくなかったため、これまであまり公にしてこなかったと説明しました。
江口のりこ「なんでこんな面白くないものを…」
江口さんは「仕事をしていくうちに、どんどん怖くなることがある」と語りました。
江口:私、最初のころ、セリフが出てこない夢とか…。
酒向:よくある。
ムロ:あるある。今でもありますよ。
江口:ずっと見なかったの。でも、ここ5年くらいで急にめちゃくちゃ見るようになった。
ムロ:え?それまで、見なかったの?
江口:見なかった、全然。
ムロ:セリフが飛ぶイメージないけど、あるの?
江口:あったよ。
ムロ:うそ!経験あるの?
江口:今まで、2回ある。
ムロ:本当?
江口:もう、1回そうなったら、次の日からめちゃくちゃ怖くなった。
酒向:怖くなる。
江口:心臓がすごいことになるわけ。
ムロ:なるな。
江口:で、第1幕だったから、合間、休憩があるじゃないですか。そのとき、演出家が見てたんですよ。「絶対に怒られる」と思って、ずっとトイレに隠れてた。
江口さんならではの危機回避術に、ムロさんと酒向さんは大笑いしました。
ムロ:でも、ときに一番つらい仕事って、セリフを覚えることじゃないですか。「入んねえな」っていうとき。
酒向:長ゼリフとかね。
ムロ:そう、長ゼリフとか。舞台とか特に。
酒向:ある?そういう…。
江口:あります。やっぱり、これもあんまりいい話じゃないですけど、とても面白くないものとか、たまにあるじゃないですか。
ムロ&酒向:(笑)。
江口:そのときには、腹が立ってくる。「なんで、こんな面白くないものをこんなに…」っていう。(ムロさんに)わかるやろ?
ムロ:それは、いろいろ経験あるからね。
江口:それ以外の面白いものっていうのは、やっぱり、面白いから、読んでるうちに、いつの間にか(セリフが)入りますもんね。
酒向:そうそう。スーッと入ってくるんだよ。
ムロ:そうだね。いつの間にかね。
江口:だから、なかなか入らないっていうのは、そういう(つまらない)ものなんだと思う。「私のせいじゃない」って思うようにしてる。
酒向さんは「それでも、やんなきゃいけないからね」と苦笑いし、江口さんも「やるんですよ、やっぱり」と、うなずきました。
ムロツヨシ「スタッフのお見送り、禁止にした」
演劇舞台と映像作品の両方で活躍する3人は、現場の違いについても言及しました。
ムロ:あれ、思いません?それこそ小劇場からやってると、演劇の、スタッフさんの僕たちに対する取り扱いと、映像(の仕事)に行ったときの役者の取り扱いの温度差にびっくりするときなかった?
江口:それは変わる、やっぱり。
ムロ:その変わり方の差が、戸惑うよね。
酒向:そこは、変わってしかるべきだろうね。同じような扱いに(なるべき)…。やっぱり、向こうの気の遣い方なんだろうね。
ムロ:そうなんですよね。セットを通るときに、(映像の仕事の)やさしいスタッフさんはこうやって(足元を指すように)やってくれて「ここケーブルあります」「段差あります」…おじいちゃんになったらやって!
酒向:(笑)。
ムロさんは「1人でできるんだけど、その人の仕事をとってしまうのも嫌なんです」と葛藤を打ち明けました。
ムロ:あと、あれも要らない。電話中の人が、俺を見て「あ、ちょっとかけ直します」(と電話を切って、ムロさんに)「こちらです」ってやるのが。それも「やめて、かけ直さないで、ずっとしゃべってて」と思う。あと「お見送り禁止」にしたの、僕。
江口:え、そうなん?
ムロ:うん。もう(撮影が)終わって、エレベーターまで来てくれんの。あれも嫌だ。最初は逃げるようにしてたんだけど、ついてくるから「マジで禁止」って言って。「このドラマだけ禁止にしよう」って、禁止した。
江口さんが「『そんなことしてもらわなくていいのにな』と思うけど、『そういうもんなんだ』と思って受け入れている」と明かすと、ムロさんはさらなる本音を語りました。
ムロ:この仕事に「そういうのなくてもいいんじゃないかな」っていうのを言うと、今度は、それはそれでわがままな役者になっちゃってるんじゃないかっていうことで、口ごもるんだけど。でも「これは、なくしたほうがいい」と言う人間がいなければ、なくならないんだろうなってことは、言う。
江口:うーん。え、ちょっと何言ってるか、わからんかった(笑)。
ムロ:でも、こういうことを言うことで、「ああ、なくてもいいかもしれない」って、なったらいいなと思って。
ムロさんの思いを聞き、酒向さんも「わかるよ。そういう扱いを受けてなかった人が、自分の状況が変わったときに、そうなっていくことに対して、なんか『どう(なの)よ、これ?』っていうのは確かにある」「やっぱり、劇団で下のほうからやってきた者にとっては、いきなり上にいかされたっていう感じがする」と共感しました。
酒向芳「子どもの存在に助けられることも多い」
ムロさんは、酒向さんに「お子さんに対する教育方針はありますか?」と聞きました。
酒向:俺は、父親とほとんど話さなかったから、(息子とは)よく話すようにしてるよ。だから『仮面ライダー』の話をしたりとか、「SPY×FAMILY」の話をしたりとかっていうことをして、コミュニケーションをとりますね。
江口:え、今、何歳か聞いていいですか?
酒向:8歳。
江口:8歳。へえ。めちゃめちゃ、かわいいんじゃないですか。
酒向:かわいいのよ。
江口:え、もう家に帰るの、楽しみで仕方ないじゃないですか。
酒向:いや、そこまではない(笑)。
ムロ:(笑)。
酒向:仕事で、子どもにずいぶん助けられることも多いしね。
ムロ:例えば、どういう?
酒向:(芝居で)泣かなきゃいけないとき、(頭の中で)自分の子どもを何回も殺しちゃったりすることはあるけども、自分の子どもが亡くなったときとか、やっぱり例えると、涙がぽろぽろ出てきちゃうよね。
江口:え、すごいですね、それ。
酒向:そういう意味では…。
江口:こんな言い方あれやけど、便利ですね、それ。
酒向:便利なのよ。
江口:ね。
酒向:本当、助かる。
ムロ:(江口さんに、今の発言は)「こんな言い方あれやけど」があってよかったよ、本当に。
酒向:じゃないと…(笑)。
江口:だって絶対でしょ。(子どもの存在は)100%なんですよね?そのことを考えると…(泣ける)。
酒向:そうなのよ。やっぱり子どもを持って初めてわかることだから。持たなかったらやっぱり「ああ、そうなんだ」くらいで済んじゃうよね。
ムロ:それはでも、素晴らしい感覚だな。
酒向さんは「子どもはいろいろ教えてくれるよ。足りないところを本当に補ってくれる」と語りました。
ムロ「江口が結婚ってなったら、知らない感情が生まれると思う」
その流れで酒向さんは、ムロさんと江口さんに「家庭を持ちたいと思うことはないの?」尋ねると…。
江口:あまり思わないのかな。
ムロ:どうなんだろうね。僕は「家族欲」はありますよ。
酒向:やっぱ、家庭を持ちたいって?
ムロ:結婚願望というより、もう本当に1人の体感時間が長くなってきてるんで、日々。
酒向:わかる。
ムロ:あと、自分のために頑張るのも限界があることを知って。まだ限界じゃないんですけど、限界が(近づいて)きてる。
酒向:50近くになると、感じるよ。
ムロ:感じるんですよ!「限界があるんだ、きてるな」と思って。昔は、自分の野心とか欲のために頑張れたの。
江口:しんどいってこと?
ムロ:しんどい。自分のためだけに頑張るのはしんどい。ただ、作品とか入ってるときは、もう、その責任は背負わせてもらえるところにきたんだなとは思うけど。
酒向:(作品の現場が)ひとつの家族みたいなもんだからね。
ムロ:そうなんですよ。そこはいいです。そこから離れて、(作品と作品の)間とかに、「今日何も得てない」「誰かに何も出してない」とか。その1日が急に怖くなるときがある。
江口:えー。
ムロ:どこかでばったり(いい人に)出会えたらいいと思うけど。
酒向:いや、出会えるよ。
ムロ:そうですよね。
酒向:俺だって(妻と)出会ったのなんかずいぶんあとで、54で一緒になってるから。それまでは、もうずっと1人だろうなと思ってたもん。
ムロさんは、酒向さんが結婚した年齢が54歳と聞き「酒向さんという目標ができました」と勇気を得た様子。
一方、江口さんも「子どもはかわいいなと思います」と打ち明けますが…。
江口:ただ、それは自分の甥っ子と姪っ子ができてからなんですけれども。自分の子となると、ちょっと想像ができないですね。
酒向:みんな、そう言うよ。
江口:そうなんですかね?
酒向:父親になるほうもそう。自分がなることは想像できないんだけども、なっちゃったらなっちゃうのよ。不思議なものでね。
ムロ:いや、でも、江口が急に結婚ってなったら、俺、動揺すると思う。悔しいとかもないんだよ。焦るとかじゃない。もう、知らない感情が生まれると思う。
「そのとき」を想像するムロさんに、江口さんは「大丈夫よ、ないから」とバッサリ。ムロさんは「あってくれよ!」と声をあげました。
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/jidai/index.html
公式Instagram:https://www.instagram.com/bokura_fuji/
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