『首がもげるほどうなずいた!』ママだけでなく「パパの心情」にも着目し共感の声殺到‼令和時代におけるリアル出産育児漫画に込められた想いとは
令和といえば“コロナ禍”。
誰も正解がわからず世の中が不安に満ちて自分1人の身体でもどんなふうに守っていけばいいのかと怯えている中で、さらにお腹の中の赤ちゃんのことも守らねばならない妊婦。…コロナの猛威が多少落ち着いてきたとはいえ、現在も、これまでの常識からは想像もつかない妊娠出産育児環境であることは間違いはありません。
ママの最大の敵は孤独であり、それを加速させたコロナ禍。「出産に夫が立ち会えない」というのはもちろんでしたが、あまり話題にはあがらない部分として、感染リスクのために自分の親でさえ会うのが難しくなり、先輩ママの話を聞ける機会や、つらさや大変な部分を共感し、育児情報を交換しあえる新米ママとの出会いすら遮断されてしまいました。そして、スマホを片手に良くも悪くも色んな意見を見聞きしすぎてしまい、一人頭の中でプレッシャーに押しつぶされそうになってしまったママも多いのではないでしょうか。
そんなママたちの苦悩や葛藤を自身の実体験を通して描き、読者から絶大な支持を得て怒涛の勢いで重版を重ねたリアル出産育児漫画「令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!」(通称:たよスマ)。この話題作がどのような想いを込めて制作されたのか、その舞台裏に迫ります。
『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』
(著/真船佳奈 「はちみつコミックエッセイ」刊)
妊娠出産の苦しさをリアルに描きつつ、笑って読める作品
著者である真船佳奈さんは、株式会社テレビ東京局員兼マンガ家という、二足の草鞋で生活する超多忙なワーママさんです。今作のベースは、はちみつコミックエッセイ編集長の松田紀子主催による「コミックエッセイ描き方講座」で描かれた全12ページの卒業制作でした。
妊婦の鬼門“つわり”を描いた作品は、その短いページの中で笑わなかったところはないといっても過言ではないくらい散りばめられたギャグの数々に腹筋が休まらず、あんなに苦しい時期を嘘偽りなくリアルに描きつつもただただ漫画として笑って読める作品であることがとても素晴らしいなと感じました。
コミックスにも収録された、“つわり”エピソード(一部抜粋)
「笑える漫画」として妊婦の現状を描けたら広く読んでもらえるのでは、との思いから制作を決定
だってつわりは「うっ」と口を押えて駆け出し、洗面所でほんの少し気分が悪そうだな…という程度のものじゃないですから。しかし、それを「妊婦ってつらいんだよ!」「こんなに気持ちが悪いのに周りは全然わかってくれない!」というようなことだけで伝えるのではなく、様々なたとえ話を盛り込みコマの隅から隅まで小さくネタを盛り込むことで読後感が「あぁ面白かった!」に変わる。真船さんのそういった細部までこだわった卒業制作漫画を拝見し、この作りで「笑える漫画」として妊婦の現状を描けたら、きっといろんな人が読んでくれる!そう思い1冊の本として制作していくことになりました。
編集担当が特に細部までのこだわりを感じた一コマ。トイレの張り紙ネタは秀逸
見逃しそうになるくらい! 隅々までちりばめられた小ネタも秀逸
真船さんの出してくる小ネタはどれも面白くネームの時点でも見逃すまいと思い隅々読んでいて、ネームから直した部分はほとんどありません。わずかな修正で記憶していることでいうと、産後につける産褥パットの大きさを書く時に最初「ねんね布団くらい」という表現があって、さすがに大きすぎて想像できないのでは…?と思い「インドカレーのナンくらい」という表現にしてみては?と提案したところ、「ナンに今めちゃくちゃ笑ってます!」というお返事があり修正することに。あんなに面白いことを書いてる方に笑ってもらえた!と、担当編集というのを通り越してなんだかとても嬉しかったのを覚えています。
産褥パッドに触れるシーン。小さな書き込みまでネタが満載!
男性にもリアルを知って欲しい。旦那様への取材で男性の目線や心情にも着目
制作中に気遣ったのは、やはり妊娠子育て中の女性だけでなく誰が読んでも楽しめるという所でした。特に意識したのは男性の目線や心情です。男性がこの漫画を手に取ったときに自分が責められているという風に思わないよう、著者の旦那さんにも当時の心境をしっかりと取材しました。結果、男性には男性の、出産当事者ではないからこそ嫁に対して踏み入れられずに抱える気持ちを伝えることができ、著者夫婦のリアルな成長を描くことができ、読者の皆様にもより共感いただけたのではないかなと思います。
コミックスには、夫側の主観を描いたエピソードも収録
発売後は大反響!ご夫婦で読んだという嬉しい声も続出
ありがたいことに、発売後はSNSを中心に大反響を呼び、大手ネット書店では品切れが続出となりました。そんな中でも早々に手に入れてくださった方たち…同じ経験をしたママたちからは、「首がもげるほどうなずいた!」という声も多く、結婚を控えたカップル、妊娠中のご夫婦などから「一緒に読み、心構えができました!」という嬉しい声もいただきました。そして最近は「これを読んでいたら大丈夫!」というお守りのような気持ちで、各々が自分の知り合いへのプレゼントとして今作を買ってくださっている姿も多々見受けられます。
社会が出産育児により興味を持つ、明るい未来への一助になれたら
今は「当事者」である多くの方々に届いている状況でそれだけでもとても嬉しいことですが、子供という存在が身近でない方や、今はもう関わることがないなという方にも「とにかく笑えるから読んでみて!」といえる作品だと思っておりますので、そういった方にも気軽に読んで笑っていただきたい!そして、社会全体が子供を産み育てることに興味をもっていただけたら。子育て家庭の状況をほんの少し想像していただけたら。困っているから助けようと、優しく声をかけようと思ってくれたら…今よりほんのちょっと優しい世界が広がって、明るい未来を作れるそんな1冊になって欲しいし、なれるのではないかなと思っています。
<書籍情報>
【タイトル】令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!
【著】真船佳奈
【レーベル】はちみつコミックエッセイ
【判型】A5判
【定価】1,210円(税込)
【発売日】2023年8月15日
【ISBN/JAN】978-4-8240-0576-2
【発行】株式会社オーバーラップ
<真船佳奈プロフィール>
2012年にテレビ東京入社。
バラエティ番組のADとして働きながら「テレビの仕事って変!」と感じたことをマンガに描き、2017年「オンエアできない!」でデビュー。2022年には自社でテレビアニメ化も果たす。
現在はテレビ東京のプロモーション部で働きながら休日はマンガ家として活動している。
<著書>
「オンエアできない!」「オンエアできない!Deep」(ともに朝日新聞出版)、
「今日もわたしをひとりじめ」(サンマーク出版)
<SNS>
X https://twitter.com/mafune_kana
Instagram https://www.instagram.com/mafunekana/
livedoorBlog https://mafunekana.blog.jp/
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