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60歳を超えてからの挑戦。高齢者の認知機能をサポートしながら親孝行できる、回想アルバム「TEKODEKO RECOLLECTION」の開発の裏側と込めた想い

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テコデコドリーム研究所(https://tekodekorecollection.com/)は、『どのような時代にも人々に笑顔を届け、大切な人との心をつなぐ』という企業理念のもと、60歳を超えた主婦3名で、高齢者の認知機能をサポートし、健康寿命を伸ばす回想アルバム『TEKODEKO RECOLLECTION』を考案しました。


「TEKODEKO RECOLLECTION 」回想アルバム


弊社は2004年にキャラクターのライセンスとオリジナル音楽を提供する会社として、大田区蒲田に姉妹で設立しましたが、親の介護をきっかけに長い間休業していました。すっかり浦島太郎になっていたおばちゃん達が、60歳を超えて一念発起。ゼロから新規事業に挑戦することに! 本ストーリーでは、代表の池尾里香が、本プロジェクト立ち上げの経緯や商品に込めた想いをお伝えさせて頂きます。    

    


▲テコデコドリーム研究所代表 池尾里香


まずは、私達の商品のプロモーションビデオをご覧ください。この映像には、昔を思い出し、家族に愛され、これからの人生を自分らしく踏み出していく姿が描かれています。単にアルバムを販売するのではなく、「親孝行」という「こと」を一緒にお届けしたいと思い制作しました。


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▲TEKODEKO RECOLLECITON PR 動画

家族の介護からの再スタート。60代主婦の新たな挑戦

起業して5年~6年たった頃から少しづつ家族の介護が必要になってきて、休業することに。親達を見送った頃、どのタイミングでもう一度事業を再開したらよいのか、ゼロからの出発はとても勇気がいり、その一歩を踏み出せませんでした。ただ、もう一度事業を再開するときは「社会の為にお役にたち、人に喜んでいただける事業にしたい」と心に決めていました。


60歳を目前に2021年、東京都中小企業振興公社様の「事業化チャレンジ道場」を主婦3人で一緒に受講することに。自社製品の開発や、新規事業の立ち上げなど2年間、ものづくり・最新のマーケティング技術を勉強し、試行錯誤を重ね、介護経験と回想法を活かした今回の事業「子(孫)から親に贈る人生まるごとアルバム」を考案しました。60代の主婦たちの頭は、講義についていくのも必死、宿題に追われ徹夜したり脳もフル回転、毎回震えながら、課題を発表していました。



▲「事業化チャレンジ道場にて」 60代を超えて考案した3人 

「回想法」を使って認知力を高める商品開発を検討し、「人生まるごと回想アルバム」を商品化

日本は超高齢社会を迎え、2025年には、70歳以上の高齢者の5人に1人が認知症と試算され(厚生労働省推計)「認知症」は大きな社会問題となっています。


PEST分析(社会環境)や、SWOT分析で出てきた「認知症」というワードを検証する中、私たちが注目したのが「回想法」でした。

回想法とは、1960年代初期にアメリカの精神科医ロバート・バトラーによって開発された非薬物療法のことで、脳が活性化することで認知症の進行を穏やかにしたり、認知症の予防方法としても効果が期待されています。


また、平均寿命と健康寿命には約9~12年の開きがあり、これはなんらかの医療や介護が必要な期間ということになり、健康寿命を平均寿命に少しでも近づけるために、運動などをして、身体機能を高めるだけでなく、脳の認知機能を維持していくこともとても大切とされています。

※厚生労働省 e-ヘルスネット 平均寿命と健康寿命 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale/h-01-002.html


この「回想法」を使って、認知力を高める商品ができないか検討を重ねるうちに、私たち自身が「回想法」をよく理解することが必須と考え、開発者3名で回想法の基礎を学び「心療回想士」の資格を取得しました。


回想するには、五感を刺激し会話すると回想につながる可能性が高まることがわかり、写真を使って人生を振り返る「人生まるごと回想アルバム」を商品化することにしました。


デジタルな時代に逆行するアナログ商品への反対意見

当初のペルソナ設定は、定年退職をされたご夫婦が、人生を振り返る自分史アルバムを想定していましたが、試作品を作って説明をしても、デジタルの時代に、なぜ今更アナログでアルバムを作るのか、データを送れば簡単にフォトブックにしてもらえるなど、反対の意見が多く、一度はこの案を断念しました。これからどうして良いか解らなくなり、何のためにこの事業をしたいのか、自問自答しながら苦しみました。



▲試作時にモニターとしてご協力頂いたいご夫妻

人に喜んで頂けることをやりたい。1冊のアルバムから気づいたこと

その頃、近所に1人暮らしの叔母が高齢者施設で生活をする事になりました。家を処分する為、親族で片づけをすると、押入れに大量の古いアルバムと写真が出てきました。そこには、私達が見たこともない叔母の幼少期、青春時代の姿がありました。今の時代、家を処分する時は、ほとんどの方が中も見ずに処分しているという話を、片づけ業者の方から聞きました。当人にとっては、思い出や記念の写真。大量の写真の中にも、残してあげたい写真、見せてあげたい写真と分けていくと、多くの写真を「断捨離」することができました。


1冊のアルバムにして施設に持っていくと、軽度の認知障害であった叔母から「もうこんな写真を見る事ができないと思った」と嬉しそうに、懐かしい話がどんどん出てきました。施設の方からも「わぁ~可愛い!」と言って頂き、叔母の顔が明るい笑顔に変わっていきました。


▲叔母の為に作ったアルバム


今まで義務感で会いに行っていた私の心にも変化があり、叔母の人生を知る事で叔母に対して優しくなれる気持ちが出てきました。「これかもしれない」と姉たちに話すと、「やっぱり私達がやりたい事は、人に喜んで頂けることだね!」と大賛成をしてくれました。

親への贈り物としての新しい方向性に転換し、理解者が増えていく

自分の為ではなく親へのプレゼントと対象者を変えたことで、これなら解ると1人、1人と理解者が増えていきました。


そしてモニターの方々から、「今まで会話がなかった親がたくさん話してくれた」「施設に入っている親がとても喜んでくれた」「親に感謝の気持が湧いてきた」などお話を伺えるようになってきました。


経営相談で中小企業診断士の方から、休業し売り上げがなくても唯一申し込める補助金があると教えて頂きました。


補助金申請は、初めての挑戦。「まだ補助金申請は早いから次の機会にしたらどうか」「正直、通るのは難しいだろう」などの厳しいご意見もありましたが、「時は今!」と心を奮い立たせ、私達の想いを申請書に託し、連日、連夜、申請締め切りの当日まで修正しながら必死に書き上げました。


採択の通知を見た時は、東大に合格したような気持ちになりました。自分達の事業が国の補助事業として認められた事は、とても大きな自信となりました。また平行して知的財産総合センター様のサポートを受け、回想アルバム「TEKODEKO RECOLLECTION」を商標出願し、特許庁から無事に商標登録を頂く事ができました。



▲昔の記憶が蘇り、親も笑顔に

普通のアルバムとの違い。マグネット機能の活用で家族みんなで楽しめるアルバムに

普通のアルバムとの差別化、回想法を活かすことが、私達の課題となりました。

特許技術を持つマグネットアルバムを採用した事で、冷蔵庫に貼れ、フォトスタンドにもなり、一枚一枚、簡単に取り外せるので高齢者の方にも扱いやすく、保管するアルバムから家族みんなで楽しむアルバムになりました。

日本の工場でひとつひとつ丁寧に作られるアルバムは、きっと皆さまに喜んで頂けると確信!


アルバムのデザインは、私達がずっと憧れていたデザイン会社様にご担当頂き、シンプルながらも温かみのある飽きのこないデザインにして頂きました。


写真整理のコツや、回想法を活かした親との会話のポイントを「手引書」に入れる事でアルバムの差別化を図りました。取り扱い説明書でありながら、読みやすくデザイン性に優れたものを目指し、文字が多すぎる説明書は、読まれないで保管される事が多いため、イラストや写真を入れて情報量を絞り作成しました。


▲「TEKODEKO RECOLLECTION 」手引書


「回想法で認知力の維持」「マグネットアルバム」「断捨離」この3つのポイントを中心に製品作りがスタートしました。


▲試作品のカラーバリエーション (発売は、ベージュとブラウンに決定)

多くの方々の協力で、商品制作ができることを実感

アルバム製造、デザインと決まり、今度は私達の想いを映像で表現してくださる映像会社を必死に探して、20代の若い映像クリエイターの会社にたどり着きました。

映像会社さんと一緒に台本を考え、キャスティング、撮影場所、メイクさんは私達で探し、若い映像会社の方々と協力して映像制作がスタートしました。


娘と孫が祖母の為に、人生を振り返るアルバムをサプライズプレゼントとして渡すというストーリーでしたので、3世代のキャスティングにはとても苦労しました。プロの方ではなかったので、お孫さんはまだ小さく長い撮影時間に耐えられるか?本番はぶっつけ勝負でした。若い映像クリエーターの方々が、緊張しないように進めてくださり、私達も祈るような思いでのスタートでした。撮影場所を提供してくれた友人、メイクさん、皆が見守る中で撮影が終わり、本当のご家族で共演して頂けた事で、想像をはるかに超えた素晴らしい映像ができあがりました。

※冒頭にご紹介した「TEKODEKO RECOLLECTION PR 映像」(音楽はオリジナル)



▲自然な演技でご協力してくださった三世代のご家族

あったら便利からの発想

アルバムの「特徴が解る動画」、購入者限定で見れる「作成動画」手引書からだけでなく映像からも、作成のイメージをして頂きやすいように制作しました。


また、写真を整理しやすいように「タイトル付きインデックスシート」は、キャラクターあり、キャラクターなしの4種類から選んで頂き、QRコードからダウンロードし何度でも印刷してお使い頂けるようにしました。

アルバム完成後に、プレゼントとしてお渡しできるようにアルバム専用の「ギフトラッピング」と「メッセージカード」にもこだわりました。


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▲アルバムの特徴が解る動画



▲ギフトラッピング


また、高齢の親御さんを持たれ介護の悩みやご不安を少しでも軽減できればと、30分の無料オンラインサポート「おしゃべりタイム」をセットにしました。


オプションになりますが、写真選びやアルバム作成が苦手な方、ご実家にあるたくさんのアルバム中から、ご一緒に写真を選びアルバムを作成する「アルバム出張サポート」もご用意しました。

目標金額の221%を達成し、マクアケプロジェクトが終了

60代を超えたおばちゃん達が次々に挑戦し、めまぐるしい日々が過ぎていきました。マクアケプロジェクトに参加させていただけたことは、大きな一歩となりました。2023年6月20日、マクアケプロジェクトがスタート。8月20日に無事に終了し、目標金額の221%を達成する事ができました。


アルバム購入者の声

    回想アルバムは、ただのアルバムではなく私の大切な宝物になりました。リビングに飾って楽しんでいます。
    認知症になって私の名前しか覚えていなかった父が、会社の人や母の写真のところで

 何度も何かを話そうとしたので、少しその話のヒントを出すと、思い出して話し出

びっくりしました。

    母と一緒に写真を選び、懐かしい話を聞きながら作ってみます。


▲ご入院中のお父様へのプレゼント

親孝行のツールとしての活用。家族の歴史を辿り、新たな楽しい記憶を残して欲しい


両親の法事で、ふたりの人生をふりかえるアルバムを作り供えたところご住職からとても良いと褒めて頂きました。法要後の親戚との会食時にこのアルバムを見せると、初めてみた両親の写真に参列者の方々が、懐かしそうに両親との思い出を語ってくださり、両親に良い供養となる事ができました。


友人にも試して頂いたところ、ご親族の方々と故人を偲ぶとても良い時間を過ごせたと言って頂き、孫やその後の世代に伝えていく「ファミリーヒストリー」としても役立つ事が解りました。元気な時にも、またいつかを迎えた時にもこのアルバムは、ご家族の絆を深め、親孝行ができると実感。


施設に訪問する時、誕生日や父の日・母の日のプレゼント、人生の節目、米寿、喜寿などのお祝いなどに親孝行のツールとしてご活用して頂きたいです。


スタートしたばかりの事業ですが、大田区の施設、高齢者施設、病院に見本を置いて頂いたり応援してくださる輪がすこしづつ増えてきました。

「RECOLLECTION」は、思い出、回想、記憶という意味です。回想することで心も体も元気になって、これからもお父さん、お母さんらしい人生を送ってほしいという願いが込められています。


アルバムを作って終わりではなく、親孝行のひとつとして、作成したアルバムを使って親御さんの記憶が消えないうちに、一緒に家族の歴史を辿り、青春時代の事をおしゃべりをして、新たな楽しい記憶を残して頂きたいと思っております。



       代表の池尾             姉の綿井



【テコデコドリーム研究所について】


テコデコドリーム研究所は、ここからスタートしました!


▲サンシャイン水族館様 イベント  「気が優しいお兄ちゃんのデコポン」 



▲ビックサイト ウェーブストレッチ様  「元気いっぱい妹のテコポン」


創業当時、サンシャイン水族館様で弊社のテコポンとデコポンがゲストキャラクターとして採用され、水族館の公式HPでテコポン・デコポンが水族館の楽しさを紹介する「テコデコ体験日記」というコーナーで、オリジナル楽曲を入れたアニメーション動画を制作しました。 http://www.tekodeko.com/FLASH/

(※テコデコ体験日記は、弊社の旧ホームぺージで現在も掲載中)


世の中のために、社会に貢献できる事業を目指して、テコデコドリームは、どのような時代にも人々に笑顔を届け、大切な人との心をつなぐ商品開発とサービスを提供してまいります。


【会社概要】

社名:株式会社 テコデコドリーム研究所

所在地:東京都大田区蒲田4-37-10

代表取締役:池尾 里香

設立:2004年4月1日


事業内容:高齢者の健康づくり、介護予防に関する商品の企画・開発・販売

オリジナルキャラクターによる各種商品の企画・制作・販売


◎公式HP:https://tekodekorecollection.com/

◎公式オンラインショップ:https://shop.tekodekorecollection.com/

◎マクアケプロジェクト:URL https://www.makuake.com/project/tekodeko/

◎ Instagram : https://www.instagram.com/tekodekorecollection

(LINESTAMP好評発売中) https://line.me/S/sticker/22061038/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

TEKODEKO RECOLLECTION は、株式会社テコデコドリーム研究所の登録商標です。









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