『監察医 朝顔』(第2シーズン)第14話完全版
朝顔(上野樹里)は、父親の平(時任三郎)と、もう一度話し合おうと決意する。平は、朝顔と電話で話した際に、明日病院へ行くと約束したが、翌朝になるともうその約束を覚えていなかったのだ。
朝顔は、法医学教室の藤堂(板尾創路)や絵美(平岩紙)たちに事情を話し、1週間の休みをもらう。
平は、仙ノ浦食堂の美幸(大竹しのぶ)に協力してもらいながら、宮里沼の捜索を続けていた。スポーツセンター建設のため、宮里沼の埋め立て工事が始まるまであと2週間ほどに迫っていた。
一方、桑原(風間俊介)は、仕事や子育てに追われている朝顔を少しでも手助けしようと、休日のたびに長野から神奈川に戻っていた。同時に、神奈川県警への復帰の道を模索するが、話を聞いてもらえない。
事情を知った野毛山署強行犯係長の山倉(戸次重幸)は、桑原を戻すために県警の人脈に当たってほしいと部下たちに頼んだ。
朝顔は、つぐみ(加藤柚凪)を連れて、平が暮らす仙ノ浦を訪れる。だが平は、朝顔たちが来ることも忘れていたようだった。
朝顔は、つぐみの面倒を平に頼むと、土産を渡しに祖父の浩之(柄本明)が入院している病院を訪れる。そこで朝顔は、里子(石田ひかり)のものかもしれない歯を調べることにした、と浩之に告げる。
平は、つぐみから、いつまでここにいるのか、と尋ねられる。「どうして、つぐみとじいじは、はなればなれなの?」。つぐみにそう言われて答えに困る平。
その夜、朝顔は、歯を調べることにしたと平に話す。朝顔は、どのような結果が出ても、歯は里子のものだったと浩之に伝えるつもりでいた。それを聞いた平は、いま言ったことをメモに書いておいてほしいと朝顔に頼む。
あくる日も平は宮里沼へ向かった。残すところ、捜索は最後のひと区画だけだった。昼食のため、仙ノ浦食堂を訪れた平は、朝顔とつぐみが来ていることを美幸に告げる。続けて平は、朝顔は自分を連れ帰ろうとしているのだと思う、と話した。
沼を調べ終わってもまだまだ探したいところがある、と言う平に、美幸は、ずっとここにいたいのならいればいい、なんなら一緒に住んでも良い、と思いを伝えた。平は、そんな美幸の気持ちを受け止めながらも、そこまで迷惑をかけられないと返し…。
クリスマスイブの日、平は、美幸に挨拶を済まして、神奈川に戻る。ほどなく桑原も、つぐみへのクリスマスプレゼントや、ラジカセを買って帰ってくる。朝顔たちは、そのラジカセでさっそくカセットテープを聴いた。里子のピアノを伴奏に、合唱部が歌っていた曲は「マイウェイ」だった。
つぐには、サンタさんに会いたいからずっと起きている、と張り切っていたがすぐに眠りについてしまう。朝顔たちは、つぐみの枕元にクリスマスプレゼントを置くと、ビールで乾杯をする。
そこで平は、病院でアルツハイマー型認知症と診断されたこと、進行を遅らせるために病院に通うつもりであることを朝顔と桑原に伝えた。朝顔は、4人で明るく暮らしていこうね、と平と桑原に告げた。
続けて朝顔は、「お父さんだったらサンタさんに何、お願いする?」と問いかけた。すると平は、何もない、今で十分幸せだ、と答え…。
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