4月より、フジテレビで放送する、竹野内豊主演の月9ドラマ『イチケイのカラス』に、小日向文世、草刈民代の出演が決定した。
竹野内演じる東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の型破りな刑事裁判官・入間(いるま)みちおと、みちおに振り回されながらも真実をつかもうと奔走する刑事裁判官・坂間千鶴(さかま・ちづる/黒木華)、書記官・石倉文太(いしくら・ぶんた/新田真剣佑)らイチケイメンバーの活躍を描く本作。
小日向が演じるのは、みちおが師と仰ぐ伝説の刑事裁判官・駒沢義男(こまざわ・よしお)。
東京地方裁判所第3支部第1刑事部の部長で、任官してから30年以上ずっと刑事裁判官一筋のベテラン。いつもニコニコと笑みを絶やさず、ユーモアに満ちた温厚な人物だ。マイペースなみちおを温かく見守り、時にはみちおに反発する坂間を諭し導いていく。
自身の経験を元に“刑事裁判官の心構え”をまとめた本を自費出版しており、「裁判官人生が変わるから」と、ことあるごとに坂間に売りつけようとするセコい一面も。その目的は、スマホゲームに課金するための資金稼ぎであり、イチケイメンバーにとってはおなじみの光景だ。
出世コースに縁がないまま、62歳にしてイチケイの部長止まりの駒沢だが、実は有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判において、30件あまりの無罪判決に関わっている伝説の裁判官。
かつてみちおが弁護士バッジを捨てるきっかけとなったある事件の裁判にも深く関わっており、みちおを裁判官の道へ導いた師でもある。互いに信頼を寄せ合い、固い絆でつながるみちおと駒沢。徐々に明らかになっていく、みちおと駒沢の知られざる過去、そしてその時二人が誓った野心とは――。
草刈が演じるのは、最高裁判所判事・日高亜紀(ひだか・あき)。
最高裁判所長官1名、最高裁判所判事14名の計15名で構成される最高裁判所裁判官において、女性初となる最高裁判所長官のポストに最も近いと言われている超エリートだ。
坂間の司法研修所時代の上席教官であり、同じ長崎県出身の女性裁判官として、何かと坂間のことを気にかけている。坂間にはいずれ、司法のトップである最高裁事務総局でキャリアを積んでほしいと考えており、事件の処理件数が信じられないほど少ないイチケイを立て直すために坂間を送り込んだ。
そんな日高のことを坂間は尊敬し慕っており、彼女の前ではつい長崎弁が出てしまうほど気を許している。
実はこの日高こそが、みちおが弁護士バッジを捨てるきっかけとなった裁判で裁判長を務めていた人物。長い月日がたった今でもなお、みちおにとって日高は因縁の相手であり、一方、日高にとってもみちおの存在は目障りであり、坂間を使ってみちおに関する情報を収集しようとするなど警戒心を抱いている。
みちおの人生を大きく狂わせた日高とは一体何者なのか?最高裁のエリートの裏の顔が次第に明らかになっていく。
<小日向文世 コメント>
刑事裁判官と書記官がメインのドラマは、今までにない新しい試みだと思いました。駒沢は柔らかい人柄で、裏表なく、真実に対してとにかく真面目に向き合っている人です。自分が裁判官の道に引っ張ったみちおと、イチケイに新しく入ってきた坂間の2人を、まるで自分の子どもかのようにほほえましく見守っている、そんな温かい存在でありたいと心がけています。
竹野内さんは自分のペースをしっかりお持ちで、いつも柔らかい空気感をまとった方です。一方、黒木さんはしっかり者のすてきな女優さんです。
マイペースでほわっとしているみちおと、常にピシッとしている坂間。そして、ニコニコしながらそれを見ている駒沢。いいチームワークだと思います。
少し堅い話かなと思われるかもしれませんが、今までに見たことがない世界を知ることができる内容になっていますし、魅力的な俳優陣がそろっていて面白いです!ぜひご覧ください。
<草刈民代 コメント>
米連邦最高裁判事だったルース・ベイダー・ギンズバーグさんのドキュメンタリー番組を見て、「なんてカッコいい人だろう」と思っていました。
それが、まさか自分が最高裁判事を演じることになるなんて。日本に15人しかいない特別な存在です。イチケイの個性豊かな裁判官とはまた違うタイプの裁判官の姿をお見せできればいいなと思っています。