剣崎元春 (大倉忠義)は、建石澪(広瀬アリス)への未練を断ち切って沙也佳(瀧本美織)を大切にしようと心に決めた。だが、澪の母・久恵(片平なぎさ)を2人で探していたことを沙也佳に隠した嘘がバレてしまう。澪との関係を疑われた元春は、沙也佳と口論になってしまう。

家を飛び出した沙也佳は、路上で遭遇した上原邦光(小関裕太)と飲みに行き、気を紛らわそうとする。帰宅すると、酔った勢いでパソコンを開き、ネット掲示板に、澪への誹謗中傷を書き込み始める。探しに行った元春が戻ると、沙也佳はすでに寝ていた。

次の日、元春の支店で騒動が起きる。掲示板の澪への誹謗中傷が、銀行の信頼を損なう、と問題になってしまったのだ。その頃、沙也佳は投稿したことをを激しく後悔するが、なす術もなく途方に暮れる。

一方、元春は沙也佳が書き込んだのではないかと疑うが、昨夜の口論の事もあり聞くことが出来ない。しかし、沙也佳の投稿はさらに波紋を広げる。何者かが投稿に乗じて支店の行員たちの写真を公開し、行員たちへの嘲笑にまで広がりはじめた。自分の誹謗中傷については我慢していた澪だが、これには怒った。

澪は津山千晴(松下洸平)と、最初の投稿者を突き止めるため調査会社へ依頼に行く。そのため、津山の残業を代わることになった元春は、沙也佳に電話すると理由を話し、帰りが遅くなると説明した。

自分が犯人だとバレてしまう、と沙也佳がうろたえているところへ、上原が花を届けに来た。沙也佳は上原に泣きつき、何とか投稿を削除する。

その夜、元春が家に帰ると、沙也佳は何事もなかったように出迎えた。昨夜の口論を謝罪した元春だが、問題の掲示板に沙也佳がアクセスした形跡を見つけ再び疑念を抱く。一方の澪は、投稿者を許せず、調査会社に追及してもらい告訴すると息巻いていた。

そんな折、沙也佳の父、江川秀彦(山田明郷)が財界から賞される授賞パーティーが迫る。沙也佳は元春に絶対に出席するようにと頼む。しかし、元春の母、智子(梅沢昌代)が白内障の手術の為に入院することになった、と木田なぎさ(川栄李奈)から連絡が入る。

翌日、元春は沙也佳を連れて病院へ行くも、沙也佳は挨拶もそこそこにパーティの準備があると帰ってしまった。病院を出て行く沙也佳と入れ違いに澪が来た。久恵が認知症の検査入院をしていたのだが、澪が病室に行くと姿がない。慌てて澪が探すと、久恵は別の病室で患者、智子と話していた。澪が智子に謝罪していると、元春がなぎさと戻って来る。偶然の出会いに驚く元春たち。澪は久恵を自分の病室へと連れ帰った。すると智子は、元春に澪は理想の嫁だと言う。また、智子は久しぶりに元春に会えたことを喜んでいた。その夜、元春は母に付き添うことにする。

元春がその旨をロビーで沙也佳に電話していると、澪が帰宅しようと出てきた。するとそこで、澪に調査会社から電話が入る。投稿者の名前がわかったのだ。だが、名を聞いた澪は元春に知らない人だったと伝える。また、告訴もしないと言う。その表情に、元春はやはり投稿者が沙也佳だったと悟った。元春は澪に謝罪し、感謝を述べる。すると、澪も元春に謝罪し、感謝の言葉を伝えて帰って行った。

翌日は秀彦の受賞パーティ。元春は着替えのため、家に帰ろうとすると、なぎさから子供が熱を出したと連絡が入る。元春は、沙也佳に智子をなぎさの家まで送ると電話するのだが、沙也佳はパーティのことで頭がいっぱい。

たった一人の婿が欠席したら秀彦の面子(めんつ)が潰れるから、絶対に来るようにと促す。挙句、智子の心配をする元春に、沙也佳は命に関わるようなことではない、とまで言い放った。

元春は智子を送り、すぐさま帰宅。着替えを済ませて、パーティ会場へと急ぐが、車の前に自転車が飛び出してきた。事故には至らなかったが、元春の中で何かが切れてしまう。車を置いた元春は公園へ行き、小池(生瀬勝久)と酒を飲み始めた。

元春が家に戻ると、沙也佳も帰っていた。パーティの様子を尋ねる元春に、沙也佳は秀彦が面子を潰し、自分も恥をかいたと怒る。どうして来なかったのかと問いただす沙也佳に、元春は智子の手術がどうだったのかを聞くのが先ではないかと言い返す。

父親も店があるから付き添えなかったと言う元春に、沙也佳は1日の売り上げぐらい出してあげたと言ってしまう。元春は理解出来ないと笑うしかなかった。そして、元春は澪への誹謗中傷を書き込んだのは沙也佳だろうと言ってしまう。

沙也佳は認めるが、先に嘘をついたのは元春たちだろうと譲らない。以前はなんでも自分を優先してくれたと嘆く沙也佳に、元春は思わず「(自分は)女神様の召使いだもんな」と言ってしまう。思いがけない元春の言葉に傷ついた沙也佳は家を飛び出してしまった。

家を出た沙也佳は迷わずに上原の元へ行き、どこかへ連れて行って欲しいと頼む。一方、沙也佳に取り返しのつかない言葉を浴びせてしまった元春は、うなだれることしか出来なかった。