あー、今週もおもしろかったッ!!
冒頭からアホみたいな感想ですいません。だって、ホントにそうだったんだもん。しょうがないじゃん!
じゃあね、そうだな…、今週はね、もうね、なんていうかね…。笑って泣ける!!
…っておい!雑か!!
っというわけで、つまらない自作自演、大変申し訳ございませんでした。
っと言いますのも(?)、僕『その女、ジルバ』ってね、すっごく面白くって、すっごく沁みて、笑って、泣けて、最後はなんて幸せ…ってなるんだけど、ことこの「試写室」というところでの感想はというと、なかなか難しい…。だって“ああ面白かった!”だけで良いじゃん、僕が説明、解説、なんなら期待を煽ることすら野暮なんじゃないか、誰が見たって面白いじゃん!僕いる?って気分にすらなってたんです。だけどね、今回ね、なんでそんなに僕は、感想が書きづらかったのか…少しわかった気がします!(知らんがな)
それはね、このドラマはね、むやみな事件やドラマチックは起きないし、起こさせないという“何気ない日常を描く”っていうのに加えて、登場人物たちや、そこで生きた場所の、“歴史も描く”ドラマ、だったから!なんですよ!!…って、何を今更、あたりまえのことをって、お思いかもしれません。だけど僕、このドラマは四十(シジュー)の主人公が、高齢熟女BARで働き始める…っていう、その入り口がもう超ドラマチックだったもんだから、それに引っ張られ過ぎてた…。なんなら、このドラマ枠は「オトナの土ドラ」なわけだから、もっと激しめなの…っていうか超刺激的なの(血がドッバー!みたいなの)をちょっと期待してた…そんなわけないのに…無意識に…つまりはもっとツッコミたい!全力でツッコミたい!!っていう邪念がね、知らず知らずのうちにそんな邪念がね、僕を妨げていたんです…。だからなんて僕は愚かだったのだろう…と。新(池脇千鶴)たちはこんなにも真摯にまっすぐに丁寧に生きているのに…と。今回の第7話、新が、新の弟・光(金井浩人)がオープンさせた“蔵カフェ”を、吹雪の中、じっと見つめる…その新のまっすぐな視線…それによって、すべての邪念が浄化されました…。ありがとう…。
っと、完全に誰も興味ない、わけわからない私小説になってしまいましたが、今回はね、だってね、そんな感じなんですよ!!(どんな感じ)
もうね、冒頭でも触れたように、今回は笑って泣ける…正確に記すと、前半しみじみ泣ける…と思ったら後半大爆笑!!で、最後はやっぱり、ああもうホント幸せ!!って思いながら土曜の夜、ぐっすり眠れること間違いなしです!!
まずしみじみ泣ける…なんですけど。そう!そうそう!!そうなの!!!(突然どうした)新の弟!新の弟の光がね!!蔵カフェオープンさせたのーーーーー!!(涙)もうこの時点で泣ける。第4話で登場した、ほんのちょっとの登場だったのにも関わらず、すぐさま僕の心を鷲掴みにした、何としてでも幸せになってほしい新の弟・光…その幸せへの第一歩である蔵カフェのオープン…なんだけど、それをオープンさせるのは…、(劇中での)“来年”…、“ 2020年”…、ああ激動の“2020年”…、無事オープンできるの!?、気が気じゃない!!…どうなっちゃうの弟・光!?…光にいらんことするのやめてね「オトナの土ドラ」!!(ね?こういう邪念が入ってたの、反省)だった弟・光の、蔵カフェがね、オープンしたんすよーーーーー(涙)。思い出して“蔵カフェオープン”って文字書いてるだけで泣いてる。オープン記念の花贈ってやりてぇよぉ(感情移入が尋常じゃない)。だもんだから、その弟・光と新の会話、“何気ない”中に、“歴史”がチラチラ見え隠れするその会話が、もう号泣。蔵カフェオープン!ってだけですでに泣いてるのに、会話、とかされちゃったらね(そら会話ぐらいするだろ)、もうね、号泣だよ。…って思ったんだけど、それってもう、“しみじみ泣ける”レベルじゃないよね。ちょっと、自分、素直に泣いたとか、号泣とか言うの、恥ずかしかったから、カッコつけて“しみじみ”つけちゃったよ…。
っというわけで、そんな感情移入しまくりの弟・光登場!ってのと、新が故郷の福島へ帰ったことで、新一家のひと悶着がそこで繰り広げられるわけなんだけど、光はもちろん、新のお母さん(増子倭文江)が最高におかしくって切なくってさぁ…。前回、お母さんが登場した時、自分のスマホなのに家電(いえでん)置き場にそれを待機させてる…ってところがもう、お母さんなんて微笑ましいの!!だったのに、そんなお母さんとのひと悶着がね、すっごく心温まるんですよ…。そりゃあ、娘が“夜の仕事”、“水商売”、“ホステス”って単語だけ見りゃあね、理解できないよね…。
そして今回初登場のお父さん(大和田獏)もね、お母さんとはまた違った娘への愛情でさ…。ホントに、なんて、なんていい家族!もうね光のお嫁さんも、甥っ子も、なんなら亡くなったおばあちゃんまで!(ここにも秘密あり!)みんなみんないい味出してて、新一家、超大好き!!ってなること間違いなし!です。…だからこそ、その裏側にある“歴史”が重なるとね…。もう涙しか出ねぇ!
っとか言いつつ、だったら大爆笑は!?というと、後半、突然やってきます。その張本人は、そう!前回バーの常連客である石動さん(水澤紳吾)と、素敵に見事に結ばれた、スミレちゃん(江口のりこ)!!これまでも、ああナイス江口のりこさん!って感じの味出まくりだったんだけど、そっからまた違う味出まくりの、大爆笑江口のりこ!ってのを見せつけてきます。もうね後半、スミレちゃんが登場した瞬間から、ホントにその登場の瞬間からおかしいんだけど、そっからまたさらにギアを入れなおした時の“ぉはよございまァーす!!”は大爆笑必至!あんまりおかしいから5回くらいリピートしちゃったもんね。そしてその後、いつもの屋上で鳴り響くお花畑全開!な着信音に至るまで大爆笑!スミレちゃんブラボー!!!
で、そっからやっぱりどうしたってウザかった前園(山崎樹範)のなんやかんやもあり、そして前回突然に登場した謎の男…白浜(竹財輝之助)の“ルーツ”から、新の故郷は?…ってとこまで繋がって…なんて美しいストーリーライン…ああ幸せ…トゥービーコンティニュー!!で、次回予告も気になりすぎる!!!(みかさん(真飛聖)いるし!!)
あ、いっけない!もう全部喋っちゃったよ。だけどそんなことで楽しみが減るようなドラマじゃない!!!っと自分に言い訳しておく。
text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)