<コラム>フジテレビ『知ってるワイフ』第9話
“ケイセイ大学”…
“鐘がある屋根”…
元春(大倉忠義)と澪(広瀬アリス)、“偶然”出会う
澪が見てきた“夢の話”
元春、“俺の妻だったんだ、澪は…”
カーン、カーン…
ドラマチックベル!!
カメラ引いてく!
二人、引きの画!!
カーン、カーン…
ドラマチックベル!!!!!
制作・フジテレビ 制作著作・共テレ
次回予告…「計画倒産!?」
って、どういうことーーーーーーーー!!??!?!
意味わからーーーーーん!!
でも、最高!!フォゥ!!
ラストの何が何だかわからない感じ、よくわかんないけど、最終回!?次回最終回なの!?次回が最終回感、とてつもないんですけど!?なにこのドキドキ!!&ワクワク!!止まらない!!!突然澪は“夢の話”し出すし、そこはこれまで頻繁に登場してきた“大学”の、“鐘”の下だし、元春も元春で、これまで一切見せてこなかった、あんな顔!!なんていうか…、もうよくわかんないうちに、いつの間にか、悟りの境地へ、イッちゃってる、神と見紛うような、ゴッディフェイス(造語過ぎる…GODを形容詞にしたい感じ?)で、“俺の妻だったんだ”…。ドラマチックベル!!って意味わからーーーん!!どういうことやねん!!はよ次回見して!!!って来週最終回ちゃうんかーーーい!!次回予告「計画倒産!?」って、おいーーーーーー!!!ついてけねーーーーー!!!はよ見せろや、次回!!!
もう毎度毎度、本当に、大変申し訳ございません。同じことを二度繰り返しただけでもうこんなにも字数を埋めてしまいました。
いやー、もうね、とにかく、言いたかったのは、今週も大・興・奮!!
最初のうち、“イケメン地獄沼”にはまってしまった津山(松下洸平)関連の時点で興奮してたってのに…。(ここから振り返ります)前回の“ 津山、ゴーーーーーーーーール!!!”からの、澪、晩御飯拒否…という言わんこっちゃない。まだ真相を知らないもんだからノンキに元春へイケメンディナーをこしらえるというとんだお笑い(料理男子というイケメンまで加わるイケメン地獄…どうりで冷蔵庫が一人暮らしのサイズじゃなかったもんな!!)。もう破局寸前なのに“あおい銀行世田谷支店”のみなさまに全バレするという哀れ。挙句に、澪「大事な話がある…」からの元春へ「フラれないよね!?」と確認するという滑稽。大事な話=別れ話だってのに呼び出したカフェで「イチゴのパフェがおいしいんだって」とか言っちゃうピエロ。…からの澪「紅茶で」…からの「ごめんなさい」…。一瞬の無音…。オルゴールのメロディ…。スローモーション…。“イチゴパフェ”越しの津山…。あぁぁあぁあぁぁあぁぁ~ッ!!ここまでの津山シークエンスが丁寧かつ悲惨すぎて、澪の“ごめんなさい”の理由、全然耳に入ってこない…。(巻き戻す)「うまく言えないけど…、何かが違うんです…」って、ひでーーーーー!!澪、ひでーーーーー!!別れの理由にそれはないぜ!!澪!!…っという、この最初から別れそうな雰囲気満載の当て馬カップル(非常に失礼)が、実際に別れそうな雰囲気を匂わせ、ジワジワとそれが進行し、具体的に別れ話のシーンまで丁寧に持ってきて、視聴者に“あの別れ話の感じ”、体感させる脚本…。そして、それを見事に演出した監督、天才か!!特に無音…、からのスローモーション!!天才か!!!あのおかげで、“別れ話は一切耳に入ってこない”っていう、“あの別れ話の感じ”、誰もが疑似体験できたよね!!くぅ~、つれ~!!津山、つれ~!!
…うん、だけど、だけどね、今回起きた津山関連、悲惨すぎて目も当てられなかったけど、そんな中で、津山はね、やっと、イケメン地獄沼から、抜け出せたのです!!!
それはね、津山が元春を“おんどりゃー!” (言ってはないけど、雰囲気そんな感じ)ってぶん殴ったTHE男の友情、イケメン地獄シーンにて、「お前、俺を馬鹿にしてんだろ!」とか言った、あの一連の女々しさね!あのイケメンじゃない感じね!!本当のイケメン地獄沼にはまってるやつは、すべて飲み込むよね?そしてぶん殴らない!!(ぶん殴り方までイケメンなのは置いといて)あと、恋愛を仕事に持ち込まない!!(めたくそ職場で落ち込んでたし…)…そう!!その人間らしさよ!!自らが課してしまったイケメン具合に捕らわれない、イケメン地獄から解き放たれた時の、その、人間らしさだよ!!それを経たとき、津山はまた、これまでとは違う、イケメン第二ステージへと成長していくんだよ…。(意味不明)
っとまあ、津山関連はいいとして(散々言っときながら)、今回はなんつっても元春よ。いくら津山が言わんこっちゃなくって、とんだお笑いで、哀れで、滑稽なピエロだっつったってね(振り返ってみてもやっぱ津山、悲惨やな)、二度も結婚生活に失敗し、家も追い出され、友達もいなくなって、会社も異動するとかまでいき、挙句の果て、津山だけじゃなく木田(森田甘路)にもぶん殴られる!!そんな元春が一番悲惨よな。うん、いくら、いくらね、それは「自業自得だ!!」っつったってね、あそこまで何もかも失った元春にね、「自業自得だ!!」って、「その厳しい目、自分自身の人生に向ける勇気ある?」(by髭男爵・山田ルイ53世さん)ですよ。もうあのひょうきんが売りでしかなかった木田(失礼)にまでぶん殴られて、ガードレールによろめいてる元春見てたら何だか泣けてきたよ…。ファンタジックラブコメディだってのに、あそこまで残酷なとこまでいかすんだからね…。もう、これこそ橋部(敦子)脚本!!そして、それをちゃんとファンタジックな世界観で纏(まと)ってるから、「見てらんない!」ってリアルに思っちゃうまでには至らない…ちゃんとイタタタター、身に沁みるわ…って、楽しさの中で考えさせられる…とこで落ち着くんよね。なんて素晴らしい塩梅!!
…で、散々悲惨な目にあってからの、そっからの、ゴッディフェイス(?)元春だからね!!あそこまでイッちゃうよね、人は何もかも失うと…。それがタイムスリップの代償か…。それを、何食わぬ顔で表現する、たっちょん(大倉くんのファン呼び、再び)…ああ、恐ろしや。
はー、語りつくした感あるけどさ、今週はさ、まっすぐで天然すぎる篠原くん(末澤誠也)、素直じゃない樋口さん(安藤ニコ)、いろいろ恥かいたはずなのに強い尾形さん(佐野ひなこ)のコミカル三角関係とか、課長同士(マギー、猫背椿)のオトナなあれこれの素敵エピソードとか、本来だったら“あおい銀行世田谷支店”の描写についてももっと触れるべき…なんだろうけど、毎度若干スルー気味で、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい…。枝葉の話だってのに、すっごいちゃんとしてて、見ごたえもあるってのに…。
あとやっぱり、結局、最後に、ちょっとだけでも言いたいのは俺の沙也佳(瀧本美織)よ…(お前のじゃない)。ちょっと他人事過ぎるし、いろいろ失礼なんだけどさ…。バツイチになった、沙也佳ってさ…、魅力倍増だよね?…で、“そこ”にいち早く気付いて、今回もスケボー乗ってやってくる花屋(上原/小関裕太)な!(“そこ”に反応してるわけじゃない)今回も颯爽とガラガラーってスケボーで現れたとき、タイミング良すぎて鼻鳴らして笑っちゃったよね!?あいつ(あいつ言うな)、マジで、やりおるな!!
あ、あとそうだ!ついに出会ってしまった謎の男(小池/生瀬勝久)と澪ママ(久恵/片平なぎさ)…。その辺が、物語を複雑化させるよね!!??謎の男「もうすぐ9月2日ですね…」澪ママ「まぁるいお月様がふたぁつ…」って、どういうことやねーーーーん!!!!9月!?2日!???澪ママ「また戻るんですか?」謎の男「いや俺はもう、戻りません」…うなずき合う二人…意味わからーーーーん!!!ああもう!なんなの!?視点多すぎ!!どこ見てればいいんだよ!!はよ見して!次回!!!!
text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)