銀行のマラソン大会の途中、建石澪(広瀬アリス)は、剣崎元春 (大倉忠義)が倒れたと勘違いしたことで抑えていた本当の気持ちに気づいてしまい「剣崎主任が好きです」と告白し、キスをしてしまう。しかし、元春は澪の思いを受け入れることはできない。
元春は、小池良治(生瀬勝久)に、妻の沙也佳(瀧本美織)と離婚したことを話す。かつて澪との結婚生活がうまくいかなかったのは自分自身のせいだと気づいたにも関わらず、沙也佳との結婚生活でも同じことを繰り返して、何も変わっていないと後悔する元春。
すると小池は、澪とやり直せるから良かったのではないかと言う。しかし元春は、親友の津山千晴(松下洸平)と澪が交際しているから絶対にできないと告げる。そんなことをしたら今度は親友を失ってしまうと。
だが、事態は思わぬ方向に動き出す。澪が津山に別れを切り出したのだ。木田尚希(森田甘路)の店で澪にフラれたと泣く津山。澪には他に好きな人がいるようだと続ける津山に、木田は二股だったのかと驚く。居合わせた元春は、澪はそんな女性ではない、とかばうのが精一杯だった。
一方、澪と一緒にジョギング中のなぎさ(川栄李奈)は、津山と別れたことを知らされる。好きになってはいけない人を好きになってしまったと打ち明ける澪に、なぎさは相手は兄の元春ではないかと尋ねる。驚く澪に、なぎさは責めることも応援することもしないが、話ならいつでも聞くと告げた。
翌日、元春は澪に津山とのことを考え直して欲しいと頼む。しかし、澪は元春との関係の進展に期待もしていないし、この前のキスには何の意味も責任もないので、答えを求めている訳ではないと告げる。そんな二人の会話を津山が聞いてしまった。そして、先に部屋に帰っていた津山は、元春が戻ると殴りつけてしまう。澪との関係の説明を求める津山だが、元春は何も言えずに部屋を出て行った。
一方、元春と別れた沙也佳は、楽団員のオーディションを受けるが、上手く行かない。そんな沙也佳の前に、上原邦光(小関裕太)が現れた。沙也佳は上原に元春と離婚したことを話す。
その頃、澪は元春と津山の雰囲気が悪いのではないかと篠原恭介(末澤誠也)から聞かれる。自分と元春のことを津山が知ってしまったのだろうか。家に帰った澪は、久恵(片平なぎさ)に自分の行動を記憶から消してしまいたいと打ち明ける。すると、久恵は元春は恩人なのだから忘れてはいけないと言う。
木田は、澪にフラれた津山と、沙也佳と離婚した元春を料理で慰めようと店に呼んだ。だが、元春と津山は互いの顔を見ると帰ってしまう。元春と津山の様子がおかしいことに気づいた木田は、なぎさから絶対に怒らないようにと念を押されて、二人と澪の経緯を聞いてしまう。だが、木田は元春が澪に手を出したと勘違い。木田は元春を追いかけ、もう友達ではないと突きつけた。
次の日、元春と澪は区民センターで高齢者向けの金融講座に出向いた。その帰り、澪は元春に津山と何かあったのかと聞く。元春は先日、澪と話しているのを津山に聞かれてしまったと教える。謝る澪に、元春は全て自分の問題で、責任をとるつもりだと話す。
元春が職場の異動を考えていると察した澪は、やはり自分のせいだと謝る。そんな澪に、元春は澪には会うはずではなかったが、会えたことは本当に良かったと告げて去った。
澪が帰ると、久恵は介護ヘルパーと散歩に出かけていた。テーブルの上には久恵が描いた結婚式の新郎新婦の絵が残されている。
久恵は公園で、ヘルパーが電話に出ている間に、小池と話していた。楽しそうに会話をしていると、久恵は「また戻るんですか?」と小池に尋ねる。「俺はもう戻りません」と小池は答えた。
その夜、澪は夢を見た。最近、いつも見ている夢なのだが、ついにデートや結婚式の相手の顔がハッキリする。元春だ。夢はまだ続き、元春と結婚した後のこと…元春に怒りをぶつける自分…で、目が覚めた。
澪は、夢で元春と一緒にいた、大学のキャンパスにある鐘がついた屋根へと行ってみる。すると、元春がいるではないか。澪は何度も見る夢、その夢に出てくる男性の顔が元春だったと話す。久恵が元春を婿だと思い込んでいるのも不思議だし、何より出会った時に初めてとは思えなかったと澪は訴える。
さらに、昨日、元春が「会うはずではなかった」と自分に言った意味を問う。澪の真剣な問いかけに、元春は自分たちは夫婦で、澪は自分の妻だったと告白した。