3月10日(水)、映画「花束みたいな恋をした」の大ヒット御礼トークイベントが行われ、菅田将暉、土井裕泰監督、映画のインスパイアソングをAwesome City Clubが登壇した。
映画「花束みたいな恋をした」は、1月29日(金)の公開後、観客動員数200万人突破し、興行収入も30億円の大ヒット。その感謝を伝えるために今回のイベントが緊急開催された。
菅田は、「周りの反響もすごくて、いろいろな人から連絡をいただきます。ちょうどOKAMOTO’Sのレイジくんが、今日見てくれたみたいなんですが、『最後のファミレスのシーンで、(菅田が演じる)麦くんと同じタイミングで同じ熱量、同じ量の涙が出た』と言っていました(笑)」と、周囲の反響を明かす。
さらに、「女性と男性の意見が違っていたのも面白かったです」と、男女で感想が違うことも興味深かったそう。「女性の意見は表情もにこやかで『あんな恋愛分かるよね、したいよね』って生き生きとしゃべっているのに、男性は昔付き合っていた女性のことを思い出しながら、しみじみと懐かしんでいることが多いんです(笑)」と語った。
役の未来から、真剣な恋愛相談まで…SNSで募集した質問に回答!
ここで、SNSで募集した質問へ答えることに。まず菅田が引いた質問は「麦くんと(有村架純が演じる)絹ちゃんは2025年、どう過ごしていると思いますか?」。
菅田は「どうなっているんでしょうね?よりを戻すことはないと思うなあ…会社に勤めつつ、昔よりは減ったけどカルチャーに触れているか。地元で花火師になっているか。もしくは絹ちゃんと一緒にいるのか、の三択ですかね」と、妄想を膨らませる。
一方、土井監督は以前から未来の2人について考えていたようで、「『30代を迎えた麦くんと絹ちゃんがどうなっているのか、観てみたいです』って(脚本の)坂元(裕二)さんに話をしたら、『30代はつらいことしかないから、作っても楽しい映画にはならないんじゃない?』って言われました(笑)」と、裏話を告白。
続けて、「麦くんはもしかすると会社を辞めて、もう少し絵を活かせる仕事に転職しているかもしれないですよね」と、麦の明るい未来を切望していた。
続いて土井監督が引いた質問は、「坂元さんが想定していたターゲットの10代や20代以外にも、幅広い年代にこの映画が刺さった一番のポイントはどこだと思いますか?」というもの。
土井監督は「一番はじめの試写会で泣いていたのは、ほぼ30代以上の男性だったんです。うまくいかない恋愛や仕事の悩みなど、そういう人生をひと通り歩んできた方がこの映画を見ると、『この空気、瞬間を知っている』というシーンがあるんじゃないかなと思います」と、本作が共感必至と言われる所以を分析。
菅田の周りには、「『麦に感情移入しすぎたり、過去に同じような経験をしたな、というのが積み重なりすぎて、自分の中で有村架純と付き合っていた過去がだんだん出来上がる』というジョークをいろいろな人から何回も聞きました(笑)」と、麦と自分を重ねている男性が多かったという。
最後は、「私は中学の同級生だった彼と付き合って1年半が経ちますが、遠距離恋愛なので月に2回会えたらいいほうです。社会人と学生の恋愛は難しいとよく言いますが、どうすれば今後も仲良く続けられると思いますか?」という真面目な恋愛相談。
これには菅田も頭を抱えながら、「電話にしろ、会うにしろ、なるべくコミュニケーションをとる。毎日ではなくていいけど、顔を見たり、声を聞いたり、お互いが生きている証が交差する時間が増えたらいいなと思います。物理的に会わなくなると好き嫌いじゃなくて、気持ちが薄れていく可能性もあるので…」と、親身にアドバイス。
さらに、「今ここでどうにかできる悩みじゃないので、2人を呼んで2時間くらい話しましょう!」と提案する場面もあった。
映画「花束みたいな恋をした」は、公開中。
最新情報は、映画「花束みたいな恋をした」公式サイトまで。
©2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
配給:東京テアトル、リトルモア