3月24日(水)24時55分より放送される、第32回フジテレビヤングシナリオ大賞『サロガシー』(※関東ローカル)。サロガシー(代理母出産)やLGBTQを描いたこの作品で、ゲイである兄のために代理母として妊娠出産することを決意する主人公・江島環役を、注目の女優・堀田真由が演じる。
堀田真由の関連記事はこちら
女優として多方面で活躍中の堀田は、今回がドラマ初主演。
インタビュー前編では、主演への意気込みや家族とのエピソード、悔しい過去などを語ってもらったが、後編では今ハマっていることや美の秘訣、今後やってみたい仕事など、堀田の素顔に迫る。
マネージャーから学んだ「もらったものを返す」心
――これまで幅広い役柄を演じ、『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ)などバラエティ番組にも出演しています。
今は、多くの方に堀田真由を知っていただきたいので、さまざまな作品や番組に出演させていただいています。認知してくださるからこそ、プラスの意見もマイナスの意見も聞くことができると考えています。
そして、こだわりというか「もらったものを、ちゃんと返したい」という思いがあります。一度ご一緒したスタッフさんからオファーをいただいたら、絶対に受けたいと思っていて。マネージャーさんが義理をすごく大切にする方で、「挨拶はしっかりする」など、社会で大事なことを昔からしっかり教えてくださったので、そこは大切にしたいですね。
――女優として、お芝居で心がけていることは?
私は、割と感覚的な方で、セリフもリズムで覚えるタイプなんです。あまり考えすぎると迷ってしまうので、現場での変化を大事にしながら演じています。
そして現場にいる間に、その役にできるだけ近づけるように意識しています。いろんな役をやらせていただく中で、自分でも“正解”がわからなくなるときがあるのですが、「あ、ここだな」と感じる、役の核となる部分を見つけられるように努めています。
――どうしても見つけられないときは、どうしますか?
いったん違うことを考えますね。Netflixで好きなドラマを見たり、役者友達が出ている作品を見て連絡したり、誰かとおしゃべりしたり。人間の集中力って短いと思うので、一度離れてからまた向き合います。
――ちなみに、最近見て印象に残った作品は?
「The PROM」です。ミュージカルが原作で、2020年にアメリカで映画化、今年日本でも舞台化されたこの作品は、『サロガシー』と同じく同性愛者を描いた物語です。海外では同性パートナーが当たり前に受け入れられており、とても力強くて前向きになる、素敵な作品だと思いました。
韓国ドラマに夢中!美肌の秘訣は「ストレスを溜めない」
――バイクの免許を持つなどアクティブと清楚なイメージのギャップが素敵ですが、ご自身ではどういう性格だと思いますか?
素直というか、まっすぐなタイプだと思います。お芝居に対しては、完璧にやりたいという思いがあります。好き嫌いが結構はっきりしていて、良くも悪くもグレーな部分があまりないですね。ハマったらハマるけど、ハマらないものには全くハマらない(笑)。
――では、最近ハマっているものは?
韓国ドラマです!母が昔から韓国ドラマが好きで、『天国の階段』などを一緒に見ていました。コロナによる外出自粛期間中に、世の中の韓国ブームにのってもう一度見だしたらハマっちゃって。「映像が面白いなら、きっと本も面白いだろうな」と思って、韓国のエッセイも読むようになりました。外国文化に触れてみることで、また違ったものの見方ができますしね。
――特に好きな韓国ドラマを教えてください。
本当にいろんな作品を見ているんですけれど、中でも『スタートアップ:夢の扉』が特に好きです。IT起業家の若者を応援するお話なんですが、ラブあり、心に響く名言ありで、とても面白いです。日本では起業に焦点を当てた作品がそれほど多くないので、新鮮でした。
――以前、漢方にもハマっていたと聞きましたが、今も続いていますか?
漢方ブームは、今はちょっと落ち着いていますが、身体を整えようという意識は変わっていないです。できるだけ自炊するようにもしています。最近、揚げ出し豆腐を作りました!大豆とかお豆腐がすごく好きで。あとは、茶碗蒸しを作りたいと思って母と祖母からレシピを教わったので、今度チャレンジしたいですね。
――堀田さんはお肌がとても綺麗ですが、美の秘けつを教えてください。
モデルのお仕事を通して意識が変わりました。でも、食生活は野菜中心でもなく、偏っている方だと思うんですが…やっぱり、ストレスを溜めないことが大事だと思います。栄養バランスも大切ですが、疲れていたり心が弱っていたりすると、どうしてもお肌に影響が出やすいので、何事もポジティブに考えるようにしています。
お肌に限らず、普段の心がけって何にでも現れると思うんです。言葉遣いやお行儀、品性…そういった素の部分は、焦ったときや、いざというときに表に出るので、相手の方に失礼のないよう普段から気を付けています。
――素敵な心がけですね。では、今後やってみたい役やお仕事はありますか?
『サロガシー』に出演させていただいて、社会派作品に携わりたいという私の思いは、実を結ぶことができました。でも世の中には、まだまだフォーカスされていない素晴らしい作品がたくさんあって、とにかくいろんな方に知ってほしいと思っています。
そこで、演じるだけではなく作り手にも興味が湧いてきました。例えば学園ものの小説だと、私は年齢的にもう演じられないかもしれませんが「ドラマ化したら、世の中にすごく響くんじゃないか」とか「こんな風に映像化できるんじゃないか」とか考えています。今年は、クリエイティブな面にも挑戦したいですね。
――監督としてメガホンをとったり?
いや、それはさすがにできません(笑)。でも企画を立てるのは好きなので、機会があれば、いろいろ提案してみたいですね。
――最後に、読者へメッセージをお願いします!
『サロガシー』は、そのタイトルや「代理母」というキーワードから、難しそうなドラマだと感じるかもしれませんが、コメディ要素も含んだ、気軽に見られる作品になっていると思います。皆さんにとって前向きな希望となるよう、丁寧なお芝居を心がけているので、まずは見て、そして何かを感じ取っていただければうれしいです。
『サロガシー』の最新情報は公式サイトまで
撮影:河井彩美 取材・文:松木優子