ムロツヨシが、フジテレビの連続ドラマ初主演で話題になっている『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』がいよいよ明日28日(日)から6夜連続でスタートする。

先日クランクアップを迎えた、主演・ムロツヨシのインタビューをお届け!ムロは「ドキュメンタリーまではいかなくても、新鮮味のあるものが出ていると思う。画面を通して伝わればうれしいです」と手応えを感じているようだ。

今作は、清野とおる原作の漫画『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』をドラマ化、今まで足を踏み入れたことのない街を実際に歩いた経験から作られた、いわば【大人の街ぶら冒険】ストーリーだ。

東京・赤羽在住の漫画家・セイノ(ムロツヨシ)は、ふと地図を見て「知らない街ばかりだな」と思い立ち、そこで見られる光景・人・物語を知らないまま死んでいくのは「なんか嫌だー!」と叫び、赤羽を飛び出し街ぶらをスタートさせる。訪れたのは、上中里(東京)、国道(神奈川)、霞ヶ関(埼玉)、山田(東京)、久留里(千葉)の5カ所。 ※6話は続・久留里編となる。

「次は首都圏を飛び出し…知らない街がたくさんあります!」

コロナ禍ということで、最少人数かつ撮影も速やかに行うという異例の制作体制となった。しかし、次第にチームワークも高まり、クランクアップ当日は奇跡的に巻き、ムロも「すばらしい!気持ちいい終わり方でございます」とスタッフをねぎらった。

ラストに撮影したのはバッティングセンターで、セイノが複雑な思いを胸にバットを振りまくるというシーンだった。監督が「カット!」と声をかけると、スタッフから「ただいまのシーンをもちまして、セイノ役・ムロツヨシさんオールアップです!」と紹介され拍手が。プレゼントを渡されたムロはスタッフに感謝の気持ちを述べると、「次は首都圏を飛び出し、北海道、九州、四国、沖縄…タイ、台湾…そこには知らない街がたくさんあります!次回はこのようなご時世ではないときに、もっと自由な撮影の仕方で切磋琢磨して楽しいものを作りたいと思います」とスタッフを盛り上げた。

<ムロツヨシ インタビュー>

――撮影を振り返っていかがでしたか?

あっという間でした。スタッフさんが大人数の組ではなかったのがいいところだったと思います。皆さんの機動力でやってこられましたね、仲間意識、団結力、チームワーク…とてもいい関係が築けたのではないでしょうか。もう少し時間的に余裕があればな、とも思いましたが、このご時世ですので撮りきることを最優先に考えました。

――撮影前と後でイメージが違ったことは?

ひとつの街を皆で移動するのですが、ほとんど徒歩でした(笑)。それが想像以上に楽しかったです。“街ぶら”ドラマとしての新しい形だったな、と。撮影で役者は「俳優部」とか、カメラマンさんたちは「撮影部」など、部で呼ばれたりするのですが、今回は皆が部であって楽しくわいわいやれたのが良かったですね。

――逆に期待通りだったことは?

スケジュールを見て“そうなるな”と思ったのは、テストなき芝居の世界。通常は“段取り”をやって、テストを何回かやって、本番、となりますが、テストをほとんどやりませんでした。決めきった芝居ではなく、その場で出た芝居を採用したことです。そこが面白くみえたらいいなー、と。僕もあまり経験のないことですが、ドキュメンタリーとまでいかなくても、新鮮味のあるものが出ていると思います。画面を通して伝わったらうれしいです!

――訪れた街の思い出を少しずつ教えてください。

1話の上中里では、喫茶店「サン」のお父さんに、カメラが回っていないところで話しかけていただき楽しかったです。撮影場所を貸してくださっただけでなくご厚意に感謝ですね。

2話の国道は、私の地元・鶴見の近くなんです。駅前の焼き鳥屋さんのご夫婦がすごくいい方で、落ち着いたらひとりでぷらっと飲みに行きたいな、と思っています。

3話の霞ヶ関では、スパイスのお店を訪れ、そこで働いている方に出演していただいたんです。その方のお芝居が最高でした。皆さんの人柄もすてきで、スパイスの香りにやられて、その日から3日間、タイ料理を食べ続けました。

4話の山田は、最初牧場の匂いがすごいと思ったら、すぐに慣れました。牧場の皆さんには、場所が変わっても牛を連れてきてくれるなどたくさんご協力いただきました。

5話・6話の久留里では、役者仲間の中川大志くんとラーメンを食べるシーンが印象的でした。ずっと食べ続けるので、その日の夕食は抜いてのぞみました。でもその味がおいしくて。麺をおかわりしてしまいました。どの街も地元の方のご協力あっての撮影でした、本当に感謝しかありません!