前回までのあらすじ(と、僕)…

葬儀屋で働いているヒロイン(吉岡里帆)

…恋愛ドラマなのに、なんて斬新な設定!!

そこで、執り行われることになった初恋相手(白石隼也)の葬儀

…重い、、、恋愛ドラマだというのに、初っ端のシチュエーションから、重い、、

亡くなった初恋相手には小学生の息子(岩田琉聖)がいた

…重たすぎるシチュエーションだったけど、そういうセンチメンタル要素も加わるのだね

その葬儀に突然現れ「死ぬ気で恋愛しろッ!」とか言って詰め寄ってくる主人公(鈴木亮平)

…突然!突然すぎる!!!そして葬儀場の前で“死ぬ気で”ってマジすぎる!!怖い!!うん、だけど、それこそがドラマチック!!そうじゃないと連ドラ第1話じゃない!!

主人公とヒロインの初恋相手は兄弟、そして甥っ子と同居

…ほほう、そういう設定ね。だからことさら突然!!ってことでもないのだね。そしてそこへ加わる疑似ホームドラマの要素。うんうん、なんとなく掴めた!

天才漫画家の主人公は、作品制作の為、ヒロインへ“設定”に従って疑似恋愛して欲しいと依頼(報酬100万円)

…やっぱり突然!!しかも100万!!!うん、だけど、やっぱりこれこそがドラマチック!!

最初の設定:丸の内OLになりすまし、好青年と運命の出会いを果たせ!

…朝のカフェで、“運命”に遭遇すべく奮闘するヒロインが怪しすぎる!!朝の、あの時間に、あんなヒロインの言動、怪しすぎる!!

そして、出会ってしまう好青年(竜星涼)

…出会うんかーい!!しかも、絵にかいたような好青年!!

本気になっちゃうヒロイン

…そらそうよ。だって、絵にかいたような好青年だもの!!

おかげで漫画、いい感じに描ける

…ええ!!?あんな怪しすぎる出会いで、その後、さして障害もなかったというのに!!あのエピソードで、どんなエンターテインメントを!?

…つ・ま・り、作られた設定だったとはいえ、“本気”になっちゃったから、“ドラマ”になった、って、わ・け・ね!クゥ~!!

その他、担当編集の(片岡)愛之助さんは、何でかわからないけど、登場時からすでに名編集マンにしか見えないジャストフィットさだったし(そして、そんな名編集マンに、“朝のカフェ”で撮影要員として出動させる…という無駄遣い!…いや、地道すぎる仕事っぷり!)、ほんのちょっとの登場だったのに、何かあるに違いない!!何かこの先ドラマが起こるに違いない!!と予感させまくりだった木南晴夏さんの気鋭漫画家!!そして、ヒロインへ陰ながら思いを寄せる…という、いわゆる、噛ませ犬感(失礼)が異常だった(眞栄田)郷敦!!うん、だから、絶対、その恋、報われないよ!!だって、恋愛ドラマポジション的に、君は、そういうポジションなんだもの!!(決めつけひどい)

っというわけで、前回のあらすじがあまりに長すぎて、あらすじどころの話ではなかったわけですが。とどのつまり、主人公・刈部を演じる鈴木亮平さんが漫画家だなんて…あんなボディなのに繊細なタッチの漫画を描く天才だなんて…それは、つまり、同じく木曜劇場『医龍』の系譜…脳外科医の体格じゃないのに、繊細な術裁きのゴッドハンド!!っていう、あの系譜!!!あのギャップ萌えの系譜!!!ですよね!!??(絶対違う)

そして、吉岡里帆さん演じるヒロイン・あいこは、巻き込まれキャラが板につきすぎて、どう考えたって唐突感半端ないシチュエーションだったとしても「そんな、巻き込まれちゃってる私…、嫌いじゃない」と言わんばかりに、とにかくなんでも全力でやる!一生懸命やる!!ってのがハマりすぎてるし、それはつまり、“ダメ男ホイホイ”っていう、昨今のコンプラ事情的にこの表現でも大丈夫?って邪念がよぎりそうなキャッチフレーズを、見事に完璧に体現している!!吉岡里帆さんでしか成立できない実写化!!

そして、何より、僕的、ナンバー1ジャストフィットだったのは、あらすじでも登場した、“絵にかいたような好青年”を、見事に純度100%!で演じちゃった竜星涼さんだよね!!だってね、あの早瀬っていう元ラガーマンね、絶対おかしいよ。あんな、朝の、サラリーマン命の時間!!みたいな戦場=朝カフェに現れた、猛烈に一生懸命だからこそ違和感しかなかったあいこに対して、何の疑いもなく、真正面から、人として、ちゃんと受け止めるんだからね!!それを、普通だったらちょっと裏があるんじゃ?…って、バイアスかかっちゃう怪しいキャラ造形になってもおかしくないのに、純度100%!を、見事、違和感なく、表現しちゃうんだからね。で、だからこそ、あの完璧な“絵にかいた好青年”だったからこそ、あいこが本気になっちゃうのも自然だったし、このドラマの肝でもある、“設定”があるにも関わらず、真実味を帯びちゃう…、という、ちょっとビターなスパイス、加わったんだよね…。

って、で、ですよ。で、なんですよ。それを経ての第2話(ここまでの振り返り長すぎ)ですよ。前回のラスト、刈部の「(早瀬と)別れてこい!!」で迎えた第2話…。そりゃあもうね、設定としての「別れてこい!」だったのに、妙にリアリティが増してって「別れ」のシチュエーションへ迫っていく緊張感が今回の見どころ!…なのはもちろん。レン君(岩田琉聖)の小学校事情、刈部の兄弟愛、刈部、不審者の恰好で街に出る(案の定、職質)、やっぱり気になるキャラ過ぎる気鋭漫画家・可憐(木南)とか、連ドラだからこその枝葉のストーリーや、キャラクター性が第2話でより広がって、ドラマがさらに厚みを増してって、最後まで、ほっこり…みたいな展開で進んでいくんだけど…。

そっからのラスト!!ラストの衝撃!!!あぁ、もう、どういうことやねん!!どういうことやねん!!(2回目)<試写室>だからネタバレになっちゃって、肝心なこと言えないんだけど、一体全体どういうことやねん!!(3回目)え、アイツもコイツもどこ行くねん!(ちょっと思い漏れちゃった)あぁ!!もう!!この気持ち、次回<試写室>で、熱く語り合いましょう!!

text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)