視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。

4月20日(火)放送回では、大阪の川を走る人気のクルーズ船「御舟かもめ」の船長、吉﨑かおりに密着した。

農園直送の野菜やフルーツを食べながら回る「朝ごはんクルーズ」や、道頓堀のネオンを眺めながら回る「バークルーズ」、船上での茶会などの企画を展開し、大阪の川をめぐる。

番組は、昨年の2月より密着取材を開始するも、コロナの感染が拡大。東京での最初のクラスターが屋形船だったこともあり、予約のキャンセルが相次いだ。世界中が翻弄されているコロナから1年、「御舟かもめ」の船長、吉﨑の7つのルールとは。

ルール①:出航前は白湯を飲む

1度出航すると5〜6時間はずっと水の上で、風も当たりっぱなしになるため、「体の芯から冷える」と話す吉﨑。「御舟かもめ」は、朝8時20分の運行開始から、18時台までお客さんがとぎれないことも…。そのため吉﨑は、出航前に白湯を飲み体を温めてから、仕事に臨む。

「朝のルーティンについて」スタジオのYOUが話題を振ると、同じくスタジオのゆりやんレトリィバァは「ここ1年くらい、朝はニンジンとレモンとビーツやケールなどの野菜を、ジューサーにかけて飲んでいます」と明かした。

約1年半にわたる食事管理とトレーニングで、45キロ痩せたゆりやん。スタジオの尾崎世界観が「まだしばらく続けるんですか?」と尋ねると、ゆりやんは「これは一生続けます」と言い切った。

ルール②:ブロックの数で航路を決める

「御舟かもめ」のコンセプトは、「水の上に浮かぶ小さなお家」。冬場はコタツを置くなど、お客さんがリラックスして、くつろげる環境を提供している。

吉﨑が走行中に気にしているのは、岸壁のブロックの枚数。大阪の川は地盤沈下で橋の高さが低くなっているため、水面と橋の間が低いところが多い。そのため、岸壁のブロックが見えている枚数で、橋の下をくぐれるかどうかの判断をしているという。

大阪の川は、1日で2メートル近く潮位の変動があるため、橋の下をくぐるときには、お客さんに「手を伸ばさないようにしておいてください」とアナウンスをするなど、常に安全な運行を心がけている。

これについて、スタジオの尾崎世界観は「『手をあげるな』って言ってるのに、あげちゃう人っているんですよね」と顔をしかめた。ゆりやんは「(わざと)頭だけ触れるようにしたりしますね」と、頭を揺らす動作を見せ、笑わせた。

ルール③:船の床板は素手で確認する

2009年に、結婚を機に夫婦で「御舟かもめ」を開業した吉﨑。年に1度行う船のメンテナンスでは、船の洗浄と共に、お客さんが座る床を1枚1枚、サンダー(電動工具)で削る。

最終チェックは素手で、1枚ずつ板を確認。乗船時にお客さんが靴を脱いだり、乗船中には脚を伸ばしてくつろいでもらうため、「とげが出ていないか」など実際に触り、念入りにチェックしているという。

ルール④:おかずはワンプレートに盛り付ける

吉﨑は、夫の弘巳さんと3人の子どもの5人暮らし。子どもと一緒に作った料理はワンプレートに盛り付ける。ワンプレートに盛り付ける理由は、食べ終わった食器を、子どもたちに洗ってもらうため。

「『お父さんとお母さんが作っている家に子どもたちが住んでいる』ということではなく、みんなで家を作っている。自分が食べた食器を1枚でもいいから洗うことで、“かもめ一家”の一員だと思ってほしい」と、母としての思いを告げた。

スタジオでは「いい家」(YOU)、「ステキな家族」(ゆりやん)と、“かもめ一家”を称賛。青木崇高は「自分は家のことをすごく手伝ってきた人間だったので…。結構、自分のことを自分でやるのは当たり前でしたね」と回顧した。すると、YOUは「子育て失敗したわ」と自分の家の状況を嘆いた。

ルール⑤:週に1回ご近所さんとジョギングする

夜9時に吉﨑と共に集まっていたのは、ご近所の方々。コロナ前から続けていたジョギングを、自粛が明けると共に再開した。「ご近所さんって毎日、私たちの子どもたちのこともみてくれていて。遠い親戚より近くの他人です」と、近所の方々への感謝を口にした。

ルール⑥:新企画のプレゼンは外でする

吉﨑が新しいことを始めるときは、まず夫の弘巳さんにプレゼンをする。そのときは決まって屋外に連れ出すという。屋外の気持ち良いところで「こんな新しいことがやりたいです」とプレゼンすると、夫も「気持ちいいいな」というシチュエーションからスタートするため、「だいたい話がうまくいく」と笑顔を見せた。

そんな吉﨑について夫は「外だったら罵り合いにならないですね。遠慮もちゃんとする」と、吉﨑を見て笑った。

ルール⑦:水の上で生きる

この1年は、コロナの影響により、生活をするためのお金を稼ぐことばかりを考えてきたという吉﨑。久しぶりに船に乗ったときには、その気持ち良さに改めて感動を覚えたという。吉﨑は「水の上でずっと暮らしていく人生でありたいなと思っています。おばあちゃんになるまで(水の上で)生きていくと思います」と声を弾ませた。

さらに「お客さんにもこの気持ちの良さを一緒に感じてもらえたらいいな」と船長としての気持ちを表した。

スタジオの長濱ねるは「船だから(感染リスクが高いのでは)と決めつけるのではなく、人数も少ないので感染防止対策は出来てるなと思いました」と、VTRを見ての気付きを発表した。

YOUが「コロナの影響について」話を振ると、「R-1グランプリで披露するネタを、お客さんの反応を見て決めようとしていた」というゆりやんは、「コロナで無観客になってしまったので、どこでウケるのか分からないまま、大会に挑むことになってしまいました」と明かした。

そんなゆりやんに、青木が「無観客ライブの慣れ」について質問すると、「私は無観客の方が、(ネタをやっても)無反応なのでゾクゾクするんですよ」とゆりやんらしい、独特な意見が飛び出した。

尾崎の“バイトエピソード”のオチに、長濱ねる「そういうことですか?」

「夫婦ゲンカの仲直り方法」について、YOUが「ネット記事で読んだんですけど、工藤静香さんはケンカした後に、『何か飲む?』『何か食べる?』と一言添えることで、普通に戻る」というエピソードを紹介。

その話を受け、尾崎は「昔、ビルの警備で夜間のアルバイトをしていたときに、年上の人と15時間くらいずっと一緒に勤務していた」と、思い出話を語った。すると、段々仲が悪くなってきて、怒鳴り合いのケンカにまでなったという…。朝方になって、その人から「お詫び」と、いつも飲んでいた飲み物を渡されたものの、尾崎は「逆に飲めなかった」と発言。

そのエピソードに、「そっち?」(YOU)、「そういうことですか?」(長濱)、「いい話でほっこりするかと思ってたら」(青木)と驚きの声。「怖くないですか?なんかされたんじゃないかな、飲み口になんか付いてるんじゃないかなと思って」と説明する尾崎に、青木は「ひねくれやがって、この野郎」とツッコミを入れた。

※記事内、敬称略。

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次回、4月27日(火)の『7RULES(セブンルール)』は、東京・足立区の下町にある家族経営の「中川学生センター」寮母補佐・稲村克子に密着。

90部屋ある寮は、1人暮らしより快適で、実家未満のアットホームさが魅力。「毎日おいしいものをお腹いっぱい食べて、心も満たして幸せに」という父の教えを胸に、朝・夕食べ放題の食事で、学生の東京生活を支える彼女の7つのルールとは。