フジテレビ『めざましテレビ』のお天気キャスターを務めている阿部華也子。わかりやすい情報読みと明るくさわやかな笑顔が人気だ。フジテレビュー !! では、そんな阿部の連載「空が好き」を月1で配信中!

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また、フリーテーマで描いたイラストも公開!「絵の神が降りてくる」と自負するあふれる才能で、何を描く?本人の解説入り動画で紹介する。

<阿部華也子 インタビュー>

――まずは、永島優美アナウンサーの『めざましテレビ』最後の出演回(3月26日)について聞かせてください。

最後の日は、「絶対、泣いちゃいけない」と覚悟を決めていました。

ただ、いつも「ごじ天」(毎週月曜~金曜4時55分放送中『めざましテレビ全部見せ』のお天気コーナー)の前に、永島さんにあいさつをするんですけど、そこで「かやちゃん、おはよう」と言われて、その瞬間、号泣してしまって。

「ああ、今日も永島さんがいる!」と思ったら、安心と寂しさとで泣けてしまったんです。でも、オンエアでは出さないつもりだったので、本番は、ぐっとこらえていました。

――そんなことがあったんですね。

掛け合いがない間は、なんとか大丈夫だったんですけど、VTRを見ている間は泣いてしまって。

6時50分前後の、4回目のお天気コーナーのときに、スタジオと掛け合いをして。そのときに、永島さんに「(今日の天気に関する)6Kって何だと思いますか?」というクイズを出したんですけど…。

(以下、『めざましテレビ』での実際のやりとり)

阿部:(クイズに正解して)有終の美を飾ってください。

永島アナ:「花粉」「寒暖差」「乾燥」…かん(と、答えが出てこなくなってしまい)…「華也子!」「華也子かわいい!」「華也子ありがとう!」。

(スタジオ爆笑)

阿部:うれしい!正解にしたいところなんですけれども、答えはこちら。「霧」「高温」「乾燥」「花粉」「北風」、残るひとつは『感謝』です。永島さん、ありがとうございました。

永島アナ:やだ~。かやちゃん、ありがとう!

阿部:では、全国のお天気見ていきましょう(と、笑顔ながらも、涙を必死にこらえているようにも見え、ここから震える声を落ち着かせるようにして、天気情報を伝えきった)。

あそこは、もう泣いてました(笑)。「絶対に泣かない」と決めていたし、「意外と泣かずにいけるかも」と思っていたんですけど、「『感謝』です」と伝えた瞬間に…永島さんも、笑顔を見せてくれていたのに、こらえきれず…。

「涙の粒は、絶対に見せてはいけない」と言い聞かせながらやっていたんですけど、どうしても涙声になってしまって。

――それでも、最後までやりきりました。

必死に頑張りました。オンエアが終わったあとに、内々ですけど、みんなが集まって、永島さんから一言みたいなのがありまして。そのときは、もう思いっきり号泣しました。誰よりも泣いたかなって。

アナウンサーのみなさんは、アナウンス室で会えますけど、私の場合は4月から永島さんと時間がかぶらないので、「もう会えなくなる」と思ってしまって。久々にあんなに泣きました。次の日、頭痛かったですもん(笑)。本当に、寂しかったです。

――その後、永島アナと連絡は取っていますか?

はい、何度か取り合っています。でも、会うのは難しいなぁと思っていたら、この間、エレベーターが開いたときに、たまたま永島さんがいて、「うわ~っ!」となりました(笑)。

今後は、なかなか仕事場では会えなくなると思うので、「コロナが明けたら、ご飯に行きましょうね」と話しています。

(4月から永島アナが担当している)『めざまし8』も見ています。スタジオ展開の多い番組なので、永島さんも大変そう。心から応援しています。

――そして、4月から『めざましテレビ』が新体制になりました。井上清華フジテレビアナウンサーとの掛け合いはいかがですか?

いい意味で、永島さんとは違うなと感じています。永島さんとのときは、私自身が「鍛えられている」という感覚がありましたし、初めのころは私も「何を言われるんだろう…」とドキドキで。

井上さんは、私がお伝えするお天気情報を「きちんと届けよう」という気持ちをすごく持ってくださっている。私の発言をさえぎらないようにですとか、気を配って掛け合いをしてくれているのがわかるので、ありがたいなと思っています。

とはいえ、裏では「緊張する!」とよく言っているので、まだまだ緊張の毎日だと思います。例えば、「続いては、『お天気速報ごじ天』。かやちゃーん」というのを、何回も練習したりしていて。井上さんの努力を続ける姿には、刺激を受けています。

――新体制になって、番組でやってみたいことはありますか?

東京オリンピックが実施されるようであれば、お天気コーナーもオリンピックのことを盛り込みつつお伝えできたらいいなと思っています。

ただ、私の立場でいうと、“変わらない”という要素も大事だと思うので、そこを守っていくというのが、私の役目なのかなと。

そういう意味では、これまでの5年を踏まえて、6年目は、より安心感を与えられるようなお天気コーナーにしたいですね。

――新年度ということもあり、これから挑戦したいこと、何かトピックなどはありますか?

あ、そういえば、最近またパン作りを再開しました(笑)。

――えっ!?確か、前回…。

そうなんです。前回の連載で「やめました」と言ってしまったのですが、再開しました!あははは。私、シナモンロールが大好きで、母に教えてもらいながら作ってみたんです。結構、簡単にできたんですけど、パンの種類とか、お水の量で生き物みたいに全然変わってくるので、なかなか納得いくものができなくて。

それでまた連続で作るという、いつものパターンに(笑)。だから最近は、パンばっかり食べていますね。

もし、母のレベルまでいけたら、そのときは、ぜひこの連載で写真も紹介できるかな!?なんて思っています。

――本当に、短期集中型なんですね。

いや本当に(笑)。この間も、ボタンとかチャックがついていない、大きなトートバッグにジッパーをつけようと思いまして。ミシンがないから手縫いでやったんですけど、そうしたら、もともと手芸が好きなのもあって、「もっといろんなものを縫いつけたい!」みたいな気持ちになって。黙々とそれをやっている時間がすごく楽しかったです。

今度は、木製の枠を使ってやる刺繍みたいなのがありますよね。あれ、やってみたいです。久慈(暁子フジテレビアナウンサー)さんがやってましたよね。あそこまではできないかもしれないけど。

小さいころは、両親が出張で、週末はおばあちゃんと一緒ということが多かったので、こう見えて手芸は好きなんです。昔は、ミシンもバリバリ使いこなして、ポーチとか自分で作っていたりしたんですよ。

――では、最後に、みなさんにメッセージをお願いします。

『めざましテレビ』もリニューアルして、フレッシュな感じになっていると思います。新生活を始められたみなさんにとって、私たちもそこに寄り添っていけるよう頑張っていきますので、引き続き『めざましテレビ』をよろしくお願いいたします。

4月とはいえ、紫外線も強いですし、寒暖差がある日も続きますので、体調にはくれぐれも気をつけてくださいね。

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