視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。

4月27日(火)放送回では、「中川学生センター」寮母補佐、稲村克子に密着した。

東京都・足立区、中川の川沿いに6棟(マンション2棟、アパート4棟)ある「中川学生センター」は、最大90名まで入居可能な学生寮。1984年に父・厚一さんが創業し、これまで450名以上の男子学生の生活を支えてきた。

食費込みで家賃は6万7000円からで、平日の朝・夕に提供される食事は、すべて手作りでおかわり自由。母・広子さん、弟・蔵之さんと共に家族経営で作り上げるアットホームな「中川学生センター」の寮母補佐、稲村の7つのルールとは。

ルール①:毎週月曜日の夕食はカレー

週の始まり月曜日の夕食には、創業以来のルールでカレーを出している。「カレーが嫌いな人はいない」そんな思いから、お米をたくさん食べられるカレーが定番となった。稲村は「月曜日から元気いっぱいになって、その週を送っていただくためにカレーにしています」と話した。

ルール②:ほぼ親のつもりで寮生と接する 

3兄弟の長女として生まれた稲村。20年前に結婚し、現在は2人の子どもを育てる母でもある。寮母補佐として、食事の準備、備品管理、寮内の清掃、営業業者との打ち合わせなど管理、運営全般を担当している。

さらに寮生が登校している隙を見て、部屋の掃除や洗濯物の取り込み、アイロンがけなども行う。「生活が快適に送れるようになれば、持続可能なことは、ほぼ親のつもりで接しています」「些細なことしか出来ないですけど、気づいたことをできればいいな」と、寮生の生活をケアしている。

以前、稲村に「取れたボタンを縫い付けてもらった」という寮生は、「お母さんでもあり、お姉さんでもあります」と笑顔を見せた。

これについて、スタジオのゆりやんレトリィバァは「すごいサービス」、青木崇高は「寮母ですね、お母ちゃんですね」、尾崎世界観は「食事のおかわりなしで良いから、住みたいですね」と、それぞれに感心。

とここで、スタジオのYOUが、ゆりやんのダイエットについて話を振ると、ゆりやんは「前は110キロあって。その頃は、お腹が空いてなくてもひっきりなしに食べていた」と告白。しかし、今では「食べ物を、今食べる必要あるか?」と考えるようにし、食べたときの味とか食感を想像して、“食べずに終える”というテクニックを身に付けたと報告した。

それを聞いた長濱ねるが「そういうことですよね、我慢してたら…」と共感するも、ゆりやんは「こいつ、こんな語ってるけど、まだまだデブじゃないか!(って、思ってるやろ)ちゃうねん!!」と、得意の「ちゃうねん!」ネタで長濱にツッコミを入れ、スタジオを沸かせた。

ルール③:毎晩 赤ワインを1本飲む 

午後9時過ぎに帰宅すると、自宅でも休むことなく家事に取り掛かる。そんな稲村の姿に、夫は「いつも、5時半から6時の間に必ず起きています」と感心し、長男は「ちょっと家での時間が少ないかなとは思います」と心配した。

「至福の時間です」と稲村が開けたのは、赤ワインのボトル。グラスに注ぎながら、1本を飲み切った。毎日、1本のワインを飲むことで、1日の終わりを体感するという。1本までと決めているのは「それ以上飲むと、翌日にアルコールが残ってしまう可能性があるから」だという。

この習慣について、長濱は「毎日1人でボトル1本飲むんですね」、青木は「結構なペースで飲んでいるように見えました」と驚きの表情。この流れで長濱が、普段自宅でハイボールを飲んでいると話すと、「どれくらい飲むのか?」とYOUが質問。すると、「10杯くらいまでは一応数えるんですよ」と長濱。尾崎は「うそでしょ」と声を上げ、青木もあ然としていた。

ルール④:寮生全員の電話番号を登録する

これまで朝食、夕食はバイキング形式で提供してきたが、コロナ対策のため食堂での食事は、一時中止となった。そこで、「中川学生センター」では、寮生たちの食事の希望をアンケートで取り、結果、お弁当という形で提供するように変更した。

食事が出来上がると、稲村は寮生たちに電話。全員の連絡先を登録している彼女に、寮生たちからはメールで相談が届くことも。おかげで、以前よりも、寮生たちと向き合う時間が増えた。

この変化について稲村は、「コロナは本当に生活を一変しましたけど、失ったものだらけではないかな」と感じているという。

ルール⑤:週に5日テニスをする

仕事の空き時間や、仕事終わりにはテニスコートへ足を運ぶ。土曜日は、子どもたちのテニス教室のアシスタントを務め、週に1回はフロントスタッフとしても働いているため、週に5日はテニスに触れている。

そんなテニスについて「めっちゃ楽しいんですよ。仕事からちょっと離れて、テニスだけに集中できる、すごく充実した時間」と笑顔で話した

ルール⑥:新入寮生と亀有をドライブする

稲村が、新入寮生を迎える際に必ず行っているのが、亀有のドライブ。困ったときに行くべき場所や、美味しいお店といった情報を教えている。「(ドライブ中は)お互い前を向いていて、目を合わせないで話せる空間だったりとか、はじめましてのコミュニケーションの場所として快適かなと思っています」と、ドライブならではの利点があるそうだ。

ルール⑦:幸せ一杯 腹一杯

この日、稲村は母と、認知症を患い介護施設に入居している、寮長の父・厚一さんとテレビ電話で話をした。母が「幸せ?」と問いかけると、リズムにのせ「幸せ一杯、腹一杯」と答えた厚一さん。

初めて聞いたそのフレーズを「良い文句だな」と思った稲村は、「中川学生センター」のパンフレットに書き加えた。「やっぱりそこが原点かなと思いました。毎日お腹一杯食べていれば心も満たされて幸せで、本当だなと思います」と、理由を明かした。

さらに「両親が大事に築き上げたものだからこそ、私も大事にしていきたい。悩みながら、支えていただきながら、引き継いでいけたらいいなと思います」と、カメラに真剣な眼差しを向けた。

稲村の行動力に、YOUは「すごいわ」とつぶやき、感銘を受けた様子。長濱が「寮母さんという立ち位置で、距離感の保ち方がすごく上手で。寮生たちと、お互い快適に暮らせているんだろうなと思いました」と感想を述べると、YOUは「すごく難しいところを上手く線引きして、やっていらっしゃるんだろうな」と重ねた。

最後に、YOUがゲストのゆりやんに『セブンルール』に出演した感想を聞くと、ゆりやんは「ステキな方々の人生を見させていただいて、ありがとうございました」とボケることなく答え、笑いが起きた。

※記事内、敬称略。

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次回、5月11日(火)の『7RULES(セブンルール)』は、今年、箱根駅伝を13年ぶりに制覇した駒澤大学陸上競技部で、選手たちの食生活を中心にサポートする寮母・大八木京子に密着。

夫の大八木弘明監督も「女房の食事がなかったら駒大陸上部はない」と太鼓判を押し、元マラソン日本記録保持者のOBも感謝を忘れない。快挙となった大逆転V走の裏で選手を支え続けた、彼女の7つのルールとは。