6月12日(土)23時40分より、羽田美智子主演、オトナの土ドラ『#コールドゲーム』第2話が放送される。

第1話は、避難所第七支部に逃げ込んできた、前科2犯の天才詐欺師・木村祥子(羽田美智子)が、大輝(結木滉星)、陽菜(久間田琳加)、隆(やす)と共に、“木村家”として偽装家族で暮らす、避難所での様子が描かれた。SNSでも「見入ってしまった」「続きがめっちゃ気になる」と話題に。

木村家の長男・木村大輝を演じるのは、注目の若手俳優・結木滉星。大輝の二面性のある性格や、羽田を中心とした木村家のメンバーとのエピソード、また、大輝のために作られたドラマ挿入歌の、神はサイコロを振らない「徒夢の中で(あだゆめのなかで)」の感想などを聞いた。

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<結木滉星 インタビュー>

――大輝について「二面性の強い役柄、影のある役」とコメントしていましたが、実際に演じてみて、どう感じていますか?

結構、サイコパスだなと感じる部分があって、少し怖いと思っています。大輝は、今の生きがいがある人物に対する復讐だけなので、まず、その部分の心情を固めていく作業から始めました。

――一方で、避難所の女性からの人気はダントツで、猛烈にアプローチを受けますよね。妹の陽菜には、頭をポンポンとするイケメンな一面も。

頭ポンポンなんて、プライベートは絶対やらないです(笑)。僕の中で、大輝はカムフラージュというか、あえてそうやっている風に思えていて、モテる大輝を演じているに近い感じだと思っています。

――物語の設定はとても奇想天外ですが、台本の面白さをどのようなところに感じますか?

やっぱり一番のテーマは、「生きる」ということだと思うんです。生きてさえいれば、今が辛くても、今後はどうなるかわからないから頑張ろうという、メッセージ性が強い台本だと思います。

――木村家について。祥子(羽田)とは母親というより、同志のような感覚が強いのでしょうか?

祥子さんについては、お母さんというより相棒のように接しているので、母親という感覚とは違います。大輝は「目的のためであれば」という冷酷な一面もありますが、結構、思いやりのある人間だとも思います。

――思いやりの部分は、妹の陽菜に向けられているように見えます。

陽菜に関しては、台本を読んでいくと、恋人のことを重ねて思っている部分があるような気がします。陽菜は、生きる目的を見つけていない子で、大輝は元の世界で大切な人を亡くしている身なので、重なる部分はあると思います。

――木村家のみなさんとの撮影エピソードはありますか?

家族のシーンで、隆(やす)さんの表情や雰囲気がツボにハマってしまって、撮影がちょっと中断するぐらい笑ってしまったことがありました。

隆さんは基本面白い人なので、ちょくちょく笑ってしまいそうなシーンが多そうですが、そこは今後も気をつけようと思っています(笑)。

——たしかにやすさんの「味」みたいなものが、隆さんから醸し出されている気がします。

そうなんです。やすさんが隆役にハマりすぎていて、カメラが回っていない時でも、隆さんにしか見えなくて(笑)。

——陽菜役の久間田さんとも、仲のいい雰囲気が伝わってきます。

撮影合間によく話しています。「どこで服買ったりしているの?」とか、たわいもない会話が多いですけれどもね。

——とても雰囲気のいい撮影現場ですが、どのように過ごしていますか?

学校がロケ地なので、校庭を散歩して外の空気を吸ってリフレッシュしています。今はとてもいい陽気なので、長い休憩のときは木村家で寝ています(笑)。

木村家の4人でいるときは、羽田さんが心理テストをやってくれて。「好きな動物をまず言ってみて?」とか。そういうことをしながらみんなで楽しんでいます。

——撮影現場のメイク室に、結木さんのカレンダーが飾られていますね。

羽田さんに僕のカレンダーをプレゼントしたとき、「これいいね、貼ろう!」って、メイク室に飾ってくださったのはとてもうれしかったんですが、羽田さんだけが使う空間ならまだしも、みんなが行き来する部屋なので、少し恥ずかしいですね(笑)。

――羽田さんが、結木さんのカレンダーと同じポーズをして、写真を撮っているのを偶然発見したのですが…(笑)。

本当ですか?それ、面白いです(笑)。羽田さんのおかげでいつも現場が明るくなりますし、とても気遣いをされる方だと思います。

スタッフさん含め、どんな人にも平等に接していらっしゃって、本当に僕も見習うべき方だと思っています。

——ドラマの中で、隆はとっさにジャガイモを持って避難します。こんな極限状態が訪れたら、結木さんならどういう行動を取ると思いますか?

まずは家族を避難させること、母親をおぶっていきます。絶対、家族だと思うんですよね、そういう状況になった場合は。

――生き抜くために必要な、結木さんにとってのエネルギーは?

人です。家族と親友が僕の中では一番大事で、高校の友だちと今でも連絡を取っていてよく遊んでいます。たわいもない話ばかりですが、親友と話しているときが、一番エネルギーをチャージできていると思います。

——将来の目標は?

目標は、大河ドラマの主演です。ただ、そのとき、そのときが幸せならそれが一番いいかもしれません。自分からポジティブに考えて楽しむことが、いい将来にもつながると思いますし、仕事でもプライベートでも楽しむことを意識しています。

——現場でもそうですか?

なるべく話せるときは、みなさんと話します。スタッフさんを含め、コミュニケーションを取って、やっぱり仕事が楽しいと思えたほうが気持ちもあがりますしね。

——挿入歌でもある、神はサイコロを振らない「徒夢の中で(あだゆめのなかで)」は、大輝のために作った曲だそうですね。

めちゃめちゃ聞かせていただいています。今後放送される、元の世界での恋人とのシーンはとても大切にしたいと思っているので、「徒夢の中で(あだゆめのなかで)」を聞くと、とても気持ちが入ります。

どちらかというと、僕は今までメロディ主体で曲を聞くタイプでしたが、「徒夢の中で(あだゆめのなかで)」の歌詞を見て、本当に大輝の心情を考えて、大切に作ってくださったんだなというのが伝わってきました。そういう思いもしっかり受け継いでお芝居したいと思います。

——最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

今回のドラマは「生きる」ということがテーマにもなっていて、僕らのお芝居や感情が少しでも見てくださっている方々に届いて、何かひとつでも心が動いてくれたら、僕らもこの仕事をやっていてよかったと思えるので、ぜひ、見ていただきたいです。

また、僕自身が復讐に燃えるような役が初めてで、そこは新たな結木滉星の一面として、僕を前から知ってくださっている方も、これをきっかけで知ってくださった方も、「いい役者だな」と思ってもらえるように頑張りたいと思います。

<第2話あらすじ>

避難所第七支部は存続の危機に陥っていた。地熱発電で賄(まかな)っている電力が不足し、全棟に行き渡らないとして、如月(中村俊介)は節電を呼びかける。

黙って従う者、あわてて内緒の電気器具を隠す者など、人々がさまざまな反応を見せる中、祥子(羽田美智子)は「何か起こる予感…」とつぶやく。

ある夜、発電機がまさかの故障。避難所は気温が急激に下がり、このままでは全員凍死必至の大ピンチ。そんな中、祥子ら木村家の面々はある意外な行動に出る。