世界各国の優れたテレビコンテンツを表彰する「2026ベネチアテレビ賞」のスポーツ部門で、カンテレが制作した『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく ーミラノへの11年ー』が入賞作品に選ばれました(同部門では、最優秀賞1作品のほか、本作を含む4作品が入賞)。

今年のベネチアテレビ賞では、19部門で25ヵ国の作品が表彰されています。

カンテレの番組が同賞で表彰されたのは、2021年『安藤忠雄 次世代へ告ぐ』(映像技術・イノベーション部門 入賞)、2022年『希容の形』(スポーツ部門 最優秀賞および映像技術・イノベーション部門 入賞)、2024年『ザ・ドキュメント 引き裂かれる家族~検証・揺さぶられっ子症候群』(ドキュメンタリー部門 入賞)に続き4度目です。

(C)カンテレ

審査講評

『氷の上で、生きていく ーミラノへの11年ー』は、丹念な取材で積み重ねた貴重な記録映像を効果的に活かした構成に加え、心を揺さぶる印象的な場面の数々によって高く評価された。

「もう終わりだ」と思えるような状況であっても、その先に素晴らしい出来事が待っていることへの希望を与えてくれる作品である。

『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく ーミラノへの11年ー』

パラアイスホッケー日本代表のエース・伊藤樹さん(20)。8歳の時、母・紅子さんが運転する車でアイスホッケーの練習に向かう途中、交通事故で脊髄を損傷し、車いすでの生活を余儀なくされました。

事故の後、樹さんはつぶやきました。

「足じゃなくて手だったら良かったのに」。

そんな樹さんは、9歳の時にパラアイスホッケーと出会い、「パラリンピックに出場する」という夢ができました。

紅子さんも事故で足に大けがをしましたが、どんな時でも車の送迎を欠かしませんでした。「怖いけど、やりたいというからやらせたい」。樹さんの夢は紅子さんの夢になりました。

そして、ミラノパラリンピックの出場権をかけた最終予選で奇跡が起きます。

試合の後、樹さんはつぶやきました。「ホッケーの神様がまだ俺らにホッケーしてもいいって言ってくれた」。

夢に向かって突き進む2人の、11年間の軌跡を描きます。

<『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく ーミラノへの11年ー』はTVerにて2027年9月18日まで無料配信中です>

ベネチアテレビ賞とは

ベネチアテレビ賞(Venice TV Award)は、2018年に設立された、世界各国の優れたテレビコンテンツを表彰する国際賞。

テレビ業界の発展に貢献した優れた作品や制作者を顕彰しており、放送局、制作会社、配給会社、配信プラットフォームなどが世界各地から参加しています。各国のテレビ業界関係者で構成される国際審査員が審査を行い、各部門の優秀作品が選出されます。