株式会社新潮社
芸のためならどんな所業も許されるのか――江戸の芝居役者をめぐる熱狂と破滅を描き出した最旬時代小説『万両役者の扇』(新潮文庫)を9月28日(月)に刊行します。



著者の蝉谷めぐ実さんは、本作で第15回山田風太郎賞を受賞。また最新作『見えるか保己一』(KADOKAWA)が第39回山本周五郎賞を受賞し、第175回直木三十五賞候補作に選出されるなど、気鋭の歴史時代小説作家として大きな注目を集めています。

作中に登場するのは、江戸森田座の名題役者である今村扇五郎。美麗な姿と才能で人気を博す一方、周囲の人びとは次第に彼の“役者の業”にのまれてゆき……。芝居者たちの激情渦巻く世界が小気味よい語りと緻密な描写で描き出され、ページをめくるごとに息をのむ展開となっています。

◆歌舞伎俳優・尾上右近さん絶賛!

解説を手がけるのは、デビュー作から蝉谷作品を愛読してきたという歌舞伎俳優・尾上右近さん。扇五郎と同じく「芝居」に魅了されてきた右近さんの、役者ならではの視点が光ります!
彼は、「そこまでやるのか」と周囲が震撼するような手段で舞台が話題になるように仕向け、人びとは扇五郎の類まれなる才能と、芝居への純粋な熱意に突き動かされ、役者の業の渦に呑みこまれる生贄となってゆきます。(「解説」より)

全国の書店では、歴史時代小説フェアを開催中。ぜひ、読書の秋のお供に、手にとってご覧ください。

■書籍内容紹介

「芸のため」ならいかなる所業も許されるのか――江戸森田座の人気役者、今村扇五郎。美麗で物柔らかな〈扇様〉に夢中のお春は、女房の座を狙い、偶然出会った妻のお栄に近づくが……。しがない饅頭売り、己の才に悩む衣裳の仕立て師、天下一の腕を自負する老鬘師。人々が役者の業にのまれゆくなか、扇五郎に人殺しの嫌疑がかかる。天才役者の真実の姿とは。山田風太郎賞受賞の傑作時代小説。

■著者紹介

1992(平成4)年、大阪府生れ。早稲田大学文学部演劇映像コース卒。2020(令和2)年『化け者心中』で小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。’21年に同作で日本歴史時代作家協会賞新人賞、中山義秀文学賞、’22年に刊行した『おんなの女房』で野村胡堂文学賞、吉川英治文学新人賞、’24年、『万両役者の扇』で山田風太郎賞、’26年、初めて歌舞伎以外を題材に取った長編『見えるか保己一』で山本周五郎賞を受賞。他の作品に『化け者手本』などがある。

■書籍データ

【タイトル】万両役者の扇
【著者名】蝉谷めぐ実
【発売日】2026年9月28日
【造本】新潮文庫
【定価】 825円(税込)
【ISBN】978-4-10-107131-2
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/107131/
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