BL作品とはいえ、舞台となっているのは任侠の世界。根底に流れるヒリヒリした空気感の中で、和田さんも髙橋さんも確かな手ごたえを感じている様子。撮影では前作同様、役柄の心情を表現するために苦戦したシーンがあったと振り返ります。

和田雅成&髙橋大翔が明かす新作の難関シーン

――演じることが難しかったシーンや苦労したシーンがあれば、聞かせてください。

和田:フェリーに乗っているシーンで、あるセリフが登場するのですが、撮影に入る前から、監督や原作の浅井西先生に「Season2における片岡の肝」と言われていたんです。ネタバレになってしまうので、詳しいことは話せませんが、自分の中でいろんな葛藤があって、加減がとにかく難しかった。

撮影の終盤にさしかかるくらいのタイミングで撮ったシーンでしたが、おそらくこの段階で自分の中から出てくるものがきっとあると信じて、何も決めずに本番に臨みました。

苦戦するかなと思っていたところに1発でOKが出て、監督から「何も言うことがない」と言っていただけたので、そんな芝居ができたことはもちろん、大翔のおかげであり、培ってきたものがきちんと表現できたのだと実感した瞬間でした。

髙橋:僕は最終話ですね。Season1と同じく、最後に小田島が心情を吐露するシーンがあり、前作は親友の朝日を失ったことが肝となっていましたが、今回は自分の過去と対峙することが小田島にとっての肝でした。

組を抜け、穏やかな生活ができていますが、過去を思い出してまた苦しんでしまう。背負った十字架が壮絶すぎて、「どうして今、泣いているんだ?」みたいな瞬間がありました。

和田:撮影に入ってすぐのころだったし、難しかったよね。

髙橋:Season1から自分が紡いできたもの、準備を重ねてきたもののおかげで自然と感情や涙があふれ出てきたというか、難しかったのですが不思議な気持ちになった時間でした。

――今回は髙橋さん念願のアクションシーンがふんだんに登場するそうですね。

髙橋:(うれしそうに)はいっ!

和田:ハハハ(笑)。

髙橋:Season1はアクション練習があったのですが、今作ではありませんでした。撮影が行われたのは僕のクランクインの日で、今回、たくさんの思い出ができました。

2、3日に1回は人を殴るシーンがあり、走り回ってばかりで、ずっと筋肉痛。そして、半グレ集団・ボイドのリーダーを演じる弓削智久さんとのシーンがあるのですが、弓削さんが巨体の持ち主で腕もものすごく太い。ビビりながら(笑)のお芝居は、音の面(!?)でも楽しんでいただきたいです。

アクションは前作よりハードなことや、いろいろな角度から撮っていただくなど、長い時間をかけて挑んだシーンなので、より迫力のあるものに仕上がっていると思います。

――和田さんはどうでしたか?

和田:俺のアクションはもともと1シーンしかなかったんですけど、せっかくだから「片岡のアクションシーンを広げてください」とお願いして、追加していただきました。

積み上げられた鉄骨と鉄骨の間の細いところで格闘することになって、その場でアクションをつけていただきましたが、蹴りをこちらの方向から入れるとカメラにきちんと映らないから角度を変えようなど、その都度、細かく調整して。

相手にケガをさせないこと、自分もケガしないことを意識しながら、“演技者”としてアクションを迫力あるシーンに見せる難しさを痛感しました。

撮影:河井彩美