9月28日(月)、『8SPORTS』が放送されます。
スタジオには、柔道史上初のオリンピック3大会連続金メダルを獲得した柔道の野村忠宏さん、フィギュアスケート・2014年ソチ五輪代表の村上佳菜子さん、夏冬合わせて22回のオリンピックを撮影してきたスポーツ・フォトグラファー、青木紘二さんが出演します。
髙橋藍、内村航平「特別な瞬間の1枚」
今回のテーマは「写真」。輝かしいアスリートの一瞬をとらえる、アスリートにとって特別な写真の背景から、その瞬間にしかないものと、その裏側に隠された真実をひも解きます。
VTRには、今月アジア選手権で優勝して2028年ロサンゼルス五輪出場を決め、大会MVPに選ばれたバレーボール男子・髙橋藍選手が登場。
「ちっちゃいな。この時期からレシーブが好きだった。ここから自分は始まったなと思う」と懐かしむのは、アタックではなくレシーブをする幼少期の写真。
「人に絶対負けたくないという気持ちでやってきた」と語る髙橋選手の、幼少期の1枚を起点に、日本バレー界を代表する存在へと駆け上がった軌跡をたどります。
スタジオでは、夏冬合わせて22回五輪で青木さんが撮影した髙橋選手の写真を鑑賞。
「トップアスリートは動く芸術品」という青木さんは、「アタックを打ち終えたあとの美しい体のラインを見せたかった」という思いから撮影した1枚だと明かします。
続くVTRには、オリンピック4大会に出場し、7つのメダルを獲得した体操界のスーパーレジェンド・内村航平さんが登場。「僕の体操人生をこの2枚が表している」と評する対照的な写真について語ります。
内村さんは、「自分の歴史でも五輪の歴史でも、ここまでの激闘はない。振り返るとものすごい“ゾーン”(究極の集中状態)に入っている」という、2016年リオデジャネイロ五輪で個人総合連覇を決めた着地の瞬間の1枚の写真を披露。
完璧に見える写真の裏で、実はあるアクシデントが起こっていたという内村さんの告白に、スタジオから驚きの声が上がります。
もう1枚は東京五輪での写真。「人生で一番衝撃的なできごとだった」と振り返るその言葉からは、栄光の頂点と挫折の淵(ふち)、その両方を知る内村さんならではの言葉が胸を打ちます。
番組では、そのほか、阪神タイガースを30年間撮り続ける日刊スポーツ・加藤哉カメラマンの密着企画や、4兄妹全員がトップクラスで活躍する卓球界注目のエリート一家・松島家の家族写真に隠された物語をVTRで紹介します。
野村忠宏&村上佳菜子を撮った“至極の1枚”
また、青木さんは自身が撮影した数々の写真の中から、野村さんと村上さんそれぞれの“至極の1枚”を選びスタジオに持参。
野村さんが「けものみたい」と思わず漏らしたその写真は、五輪2連覇がかかる2000年シドニー五輪1回戦でのもの。
開始40秒で相手に技をかけられた野村さんが腹ばいをして、前を見すえる鋭い目が強烈な印象を残す写真について、「不意に投げられたが、腹ばいをして一本(を取られるのを)を回避し、立ち上がる瞬間、連覇へのスイッチが入った」と野村さんは詳細に“その瞬間”を語ります。
数ある写真の中でも、収録後に野村さんと村上さんが最も強く印象に残った1枚として挙げた渾身(こんしん)のカットに、青木さんも「投げられたにもかかわらず、この目です。これは勝つなと思いました」と撮影時に感じた印象を明かします。
収録の最後に、村上さんは「競技中の写真を撮っていただいていたことはありがたいし、うれしいこと。ただ、フィギュアスケートのジャンプしたときの写真は、すごい顔で写っていることもあって(笑)、“なんでこの瞬間を!?”って思うことも正直あったんです。
でも今回、撮影者の思いを改めて実感し、“あの写真嫌だ”などとは言ってはいけないと反省しました(笑)。みなさんが魂を込めて最高の瞬間を切り取ってくださっていることを再認識し、写真の見方が大きく変わりました」と笑顔で振り返ります。
野村さんも、「人生のかけがえのない一瞬が写真として残されていることに、改めて本当に感謝したい。あの表情は今さら撮りなおしできない、現役の限られた瞬間しかないもの。後にこのように振り返り、多くの人と共有できるのが写真のすごさだと思います」と写真の持つ力に言及。
さらに、青木さんが選んだ“至極の1枚”については、「0コンマ何秒というあの瞬間を逃さず撮った青木さんはすごいし、この写真を選ばれたことも意外でした。豪快に一本を決めた場面が選ばれると思っていたので。この1枚にはさまざまな意味や物語が詰まっていて、自分の写真ではありますが、改めて“すごい写真だな”と感じました」と、その価値をかみしめる場面も。
さらに村上さんは、「競技中にそこまで意識する余裕はありませんでしたが、振り付けの練習では“どこで切り取られても美しく見えるように”と常に指導されていました」と、フィギュアスケートならではの視点について解説。
「音楽や香りでその瞬間に戻れることがあると思うのですが、それは写真も一緒だなと思いました。あのときに戻って話ができるのは写真ならでは。ほかのアスリートの方々の写真とエピソードも知りたくなりました」と笑顔に。
柔道史上初のオリンピック3連覇を成し遂げた野村さんは、体操界のレジェンド・内村さんについて、「対談などでご一緒したことがありますが、お互い変わり者だろうなと思います(笑)。彼も独特の世界観を持っていて、とても興味深い存在です」と親しみを込めます。
また、ロサンゼルス五輪出場権を獲得した髙橋選手については、「25歳で3度目の五輪出場をつかんだことは本当に素晴らしいことだと思います。チームとしてはまだ目標を達成したわけではないと思うので(男子日本の成績は、東京五輪、パリ五輪ともに7位)、次の五輪では中心選手としてチームをけん引しながら、自身の目標も実現してほしい」とエールを送ります。
『8SPORTS』(関西ローカル)は、9月28日(月)24時25分より、カンテレで放送されます。
TVer/カンテレドーガでは、9月30日(水)10時~10月28日(水)23時59分~配信予定。
