10月7日(水)より、フジテレビ×bilibiliが贈るアニメ枠「B8station」で、『百妖譜 第3期京師篇』が放送されます。

『百妖譜』は、中国の動画配信サービス「bilibili」でシリーズ総再生回数6.6億以上を記録した大ヒット作。

同枠で、2024年1月に『百妖譜 第1期』、2024年10月に『百妖譜 第2期』の日本語吹き替え版を放送し、話題を呼びました。

9月5日(土)、本作でメインキャラクターの磨牙(まが)役を務める村瀬歩さんが、ヒューマンアカデミー株式会社が運営する総合学園ヒューマンアカデミー新宿校でトークショーを開催しました。

TVアニメ『百妖譜』シリーズの磨牙役を深掘り

本作は、はるか昔の中国を舞台に、妖怪専門の医者・桃夭(とうよう)一行による旅と、種族を越えた心の交流を描いた物語。

日本語吹き替え版のキャストとして、桃夭役を東山奈央さん、桃夭の相棒であり心やさしい小坊主・磨牙(まが)役を村瀬歩さん、磨牙を見守る貴人・柳公子(りゅうこうし)役を河西健吾さんが務めており、このたび新シリーズでも続投することが決定しています。

キービジュアル

©bilibili 改編自小明太極作家裟椤双樹同名小説『百妖譜』

村瀬さんが登壇したのは、総合学園ヒューマンアカデミーとTVアニメ『百妖譜』とのコラボレーションイベント。

イベントには、在校生を含むリアル参加の観客に加え、全国からオンラインで視聴をする人もおり、ニコニコの笑顔でステージに登場した村瀬さんを大きな拍手で迎えました。

村瀬歩

まずは、今回のイベントのメインでもあるTVアニメ『百妖譜』について、村瀬さんに質問。

村瀬さんが本作で演じる磨牙は、常に「南無阿弥陀仏」と唱えている、信心深い人物。主人公の桃夭に命を助けられて以来、行動をともにするように。

心やさしく、困っている人や妖怪を放っておけない性格で、気ままな桃夭に振り回されつつ、ときにたしなめたり、善行を促したりとストッパー的な役割も果たす役どころです。

村瀬さんは、「磨牙」というキャラクターについて「すごく素直で、正義感が強くて、仏の教えをすごく大事にしてるんです。なので、信心深いんだなっていうところがありますね。だけど、桃夭のちょっと強引な性格に影響されて、磨牙も彼女に言い返したりして…でも、いじめ返されてしまうみたいなかけ合いがあって(笑)。面白いキャラクターだなと思います」と役への愛着をのぞかせながら、ニッコリ。

磨牙&グングン
©bilibili 改編自小明太極作家裟椤双樹同名小説『百妖譜』

村瀬歩が語った新人時代の失敗エピソード

また、本作における芝居の難しさについて「『百妖譜』は、音や色、動きがすでに決まっている中国の作品に吹き替えをしていて…翻訳家さんがすごく頑張って、(中国語の)意味を変えないように日本語に翻訳してくださった台本でお芝居をするんですけど。それでも、中国語の流れるような抑揚を日本語に変えたときに尺が足りないなということがあるんです。でも、これ以上セリフを削ることはできないというなかで、早口になっているように感じさせずに、感情をのせながらお芝居をするのは、結構難しいですね」と明かし、アフレコ現場での貴重な裏側に、観客も興味津々の様子でした。

新シリーズの見どころについて、「今回の『京師篇』は、より絵がパワーアップしていてとてもきれいで、アフレコ現場でも(東山)奈央ちゃんと河西さんと一緒に盛り上がっています。『百妖譜』は、中国と日本の文化の違いが面白いなと思っていて、文化の異なるキャラクターに声をあてる楽しさ、作品を通じて交流をしている感じが楽しいですね。豪華な声優さんも、どんどん出てくるので、ぜひ楽しみにしていただきたいなと思います」と伝えました。

また、村瀬さんの新人時代のエピソードが飛び出す場面も。

現在、数々の人気作品に出演する村瀬さんですが、新人時代には「10セリフ、すべて30テイク(録り直し)」ということがあったとのこと。

しかし、当時の村瀬さんは「絶対に向いてないから、辞めた方がいい」と感じるなか、「でも、なんで辞められないんだろう?」「やっぱり(声優という仕事が)好きなんだな」「うまくなるしかない!」という思いにたどり着いたといいます。

その言葉を真剣な表情で聞く観客に応えるように、「逃げたくなるよね、わかるよ。勉強と一緒でつらいし、楽しくないよね(笑)。でも、とにかく現場、練習、努力。自分の中に積み重ねていかないと、引き出しは生まれないんです」と自身の経験談をもとにやさしく語りかけました。

さらに、今では考えられないような失敗談も。

通常、“複数のマイクが並ぶアフレコ現場では、テスト時と本番で同じマイクを使用して演じる”という基本ルールがあります。

しかし、新人時代の村瀬さんは「勘で、とにかく空いているマイクを使って、それで2年くらい仕事してて、本当にみんなに迷惑かけていたんです。けれど、先輩に『さっき、そこのマイク使ってなかった?テストと同じマイクを使うんだよ?』って教えてもらって…。『やばっ!そうだったんですか?』って、15年前はそんな感じでした(笑)」とお茶目に語り、会場を笑いに包みました。

村瀬歩が声優を目指すも「両親に怒られた」

「村瀬さんが声優を目指したきっかけ」や「それにまつわるエピソード」も告白。

大学時代の就職活動の自己PRのために声優の養成所に通い始め、そこで芝居の面白さを知り、声優になりたいという思いに行きついたといいます。

しかし、自分の息子は就職すると信じて疑わなかった両親からは「怒られた」とのことで、当時の村瀬さんは「なんで怒るの?」と納得がいかなかったよう。

「本当に幼稚だよね。『声優をやりたい』って両親に言ったこともないから(親からしたら)青天の霹靂(へきれき)だし、普通に考えたら受け入れてもらえないんだけど、でも『そうなんだ!じゃあ、頑張って』って言われると思ってたんですよ」と振り返りました。

後日、その両親とのエピソードを先輩である森久保祥太郎さんに話したところ、「いや、それはおまえが悪いだろう」と言われ、それにも納得がいかなかったそう。

しかし、森久保さんからの「村瀬の親は、基本的に村瀬の味方なわけじゃん。村瀬のことを大事に思っていて、応援してくれるはずの親を説得できないようでは、声優としてやっていけないよ」という言葉に気づかされ、村瀬さんは両親に「味方になってください」とお願いをしたと明かしました。

村瀬さんの話に、真剣な表情でメモをとる人の姿も。イベントは、終始温かく和やかな雰囲気に包まれながら幕を閉じました。

TVアニメ『百妖譜 第3期京師篇』(関東ローカル)は、10月7日(水)スタート!毎週水曜25時15分より、フジテレビで放送されます。