AlphaTheta株式会社
~障がいのあるDJの声をもとに、より使いやすい環境づくりへ~

 AlphaTheta株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:片岡芳徳、以下、当社)は、2026年7月22日と29日に英国のバーミンガム大学と進めるDJ機器や楽曲管理アプリケーションのアクセシビリティに関する共同研究の一環として、障がいのあるDJ経験者を対象としたワークショップを同大学の敷地内で実施しました。



■実施背景
当社は「One Through Music ― 音楽で人をつなぐ」をミッションに掲げ、DJ機器や楽曲管理アプリケーションなどの製品・サービスを通じて、音楽を楽しむ人や表現する人の活動を支えてきました。また、サステナビリティに関する取り組みにおいても、「多様な人に音楽を楽しんでもらえる機会」の創出をテーマの一つに掲げています。
こうした考えのもと、当社は2026年6月より、音楽心理学や音楽認知、ダンスミュージック文化などの分野に知見を持つバーミンガム大学および音楽・障がい・テクノロジーの分野で活動する英国の慈善団体Drake Musicと、DJ機器や楽曲管理アプリケーションのアクセシビリティ向上に関する共同研究を進めています。
本研究では、障がいのあるDJ経験者の実際の使用体験やニーズを把握し、DJ機器や楽曲管理アプリケーションのアクセシビリティ向上に向けた検討を進めています。今回のワークショップは、当事者の声を研究に取り入れるための取り組みの一つとして実施しました。
関連ページ:AlphaTheta、英バーミンガム大学とDJ機器のアクセシビリティ向上に関する共同研究を開始
■ワークショップ概要
日時 :2026年7月22日(水)、29日(水)
場所 :英国、バーミンガム大学敷地内
参加者 :障がいのあるDJ経験者 合計11名
研究実施 :AlphaTheta株式会社、バーミンガム大学
協力 :Drake Music
■当日の様子
本ワークショップでは、参加者が普段のDJ活動で使用している機器や楽曲管理アプリケーション「rekordbox(TM)」の操作方法を実演し、DJ演奏時に感じている課題や、日頃行っている工夫などを共有しました。また、DJをより快適に楽しめるようにするために、DJ機器や楽曲管理アプリケーションにおけるカラーコーディングの改善案や、視覚・聴覚情報を触覚で補完して操作を支援するハプティクス(触覚技術)をテーマに議論を実施。参加者、研究者、当社社員がそれぞれの視点から意見を交わし、今後のDJ体験におけるアクセシビリティ向上の可能性について考察を深めました。

ワークショップ終了後に、参加者らへ感想を尋ねたところ、多くの参加者から、英国各地の障がいのあるDJたちと交流し、それぞれ異なる経験や視点を共有できたことを評価する声が寄せられました。また、自身の意見が今後の製品やサービスの改善につながることへの期待も聞かれました。
「みんながそれぞれ違った形で音を感じていること、そしてそれがDJのやり方にどう影響しているのかを知ることができて、本当に興味深かったです。」
「今日のワークショップで出した意見が、将来のAlphaTheta製品に反映され、DJの活動を少しでもしやすくすることにつながるなら、本当にうれしいです。」
「ほかの障がいのあるDJたちと一緒に過ごせたことが本当に素晴らしかったです。私の障がいは外見からは分かりにくいので、自分がここにいていいのだろうかと不安もありました。でも実際にはそんなことはなく、まさに障がいの社会モデルが実践されている場だと感じました。」
「バーミンガム大学、Drake Music、そしてAlphaThetaが一堂に会していることは素晴らしいと思います。企業が率直な意見や改善のためのフィードバックに耳を傾ける姿勢を示すことは、そう多くありません。本当に素晴らしい取り組みでした。」










■バーミンガム大学 Maria Witek氏 コメント
私たちは、障がいのある人々にとってDJがより身近なものとなるよう支援したいという思いから、AlphaThetaおよびDrake Musicとともにこの研究を開始しました。障がいのある人々は、ダンスミュージック文化を含む文化的な場や活動において、参加の機会が十分に開かれていない状況が長年続いてきました。だからこそ、この取り組みは大きな意義があると考えています。

今回のワークショップでは、身体障がいのある方、ニューロダイバージェント(神経多様性)の方、ろう者・難聴者の方、視覚障がいのある方など、DJ活動においてさまざまな障壁を経験している参加者の皆さんと意見を交わすことができ、非常に有意義な機会となりました。

ご自身の経験や率直な意見を共有してくださった参加者の皆さんに、心から感謝しています。今後は、今回寄せられたご意見やワークショップを通じて得られた気づきを丁寧に検討し、よりアクセシブルなDJ体験の実現にどのように活かせるかを考えていきます。
■研究チーム・協力団体
Maria Witek(マリア・ウィテック/主任研究者)
英国バーミンガム大学の音楽心理学を研究する教授で、リズム、タイミング、感情、身体の動きと音楽体験の関係を研究しており、特にダンスミュージックを人々がどのように感じ、身体で捉えるのかに着目しています。
現在は、障がいのあるDJや神経特性に多様性のあるDJがDJ活動の中でどのような困難や工夫を経験しているのかを研究し、よりアクセシブルなDJ活動の実践や環境づくりに役立てることを目指しています。

Luis Manuel Garcia-Mispireta(ルイス・マヌエル・ガルシア=ミスピレタ/共同研究者)
英国バーミンガム大学の民族音楽学およびポピュラー音楽研究の准教授で、クィアコミュニティやさまざまな人種とそのコミュニティを中心とした電子音楽シーンの民族誌研究を専門としています。
本プロジェクトでは、電子音楽シーンを対象としたエスノグラフィー(民族誌)研究手法に関する専門知識を提供しています。

Drake Music(協力団体)
Drake Musicは、障がいのある人々が音楽をつくり、演奏し、楽しむ機会を広げるため、音楽とテクノロジーを活用した活動を行う英国の登録慈善団体です。アーツカウンシル・イングランドのNPO(National Portfolio Organisation)にも選定されています。
■AlphaThetaについて
AlphaThetaは「One Through Music - 音楽で人をつなぐ」をミッションに、音響機器やソフトウェア、サービスを通じて、豊かな音楽体験を世界中に提供しています。1994年にパイオニア株式会社の一部門としてDJ事業を開始し、2015年にPioneer DJ株式会社として独立、2020年に現社名へ変更。「Pioneer DJ」「AlphaTheta」などのブランドを展開し、革新的な製品とサービスでお客様の多様なニーズに応え、社会に貢献しています。
企業名:AlphaTheta株式会社(アルファシータ、英: AlphaTheta Corporation)
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目4番5号
URL:https://alphatheta.com/ja/
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