『いちばんすきな花』第4話完全版

深雪夜々(今田美桜)のアパートに母・沙夜子(斉藤由貴)がやって来た。

突然訪れた母に何か用事があったのか問いかける夜々だが、沙夜子は「夜々に会いにくるって用事」とだけ答える。さらに着ているTシャツを見た沙夜子から「もっとかわいいの着なよ!」と言われてしまう。

春木椿(松下洸平)は、駅へと向かう途中、ゴミ置き場の瓶に花が生けてあるのに気づく。それは、椿が小岩井純恋(臼田あさ美)に渡したものだった。

花に手を合わせて去ろうとした椿は、近所の住人に呼び止められ、今日は燃えるゴミの日ではないと注意され、仕方なく職場へ持って行くことにした。

イラストの装丁の打ち合わせのため出版社を訪れていた佐藤紅葉(神尾楓珠)。編集者との打ち合わせを終えてエレベーターに乗ろうとすると、そこには椿の姿が。実は紅葉が訪れていたのは椿が勤める出版社だった。

2人は社員食堂で食事。紅葉のイラストを見た椿は、絵の才能は分からないが好きだと言う。

その頃、美容院で休憩をしていた夜々のスマホには沙夜子から「お夕飯なにがいい?」と連絡が。予定はなかったものの“友達と約束している”と夜々が返すと、沙夜子は誰だと詮索してくる。

沙夜子の詮索に困っていると、潮ゆくえ(多部未華子)から「今夜ヒマだったりする…?」と連絡が入った。

夜々は、ゆくえと食事に行く。椿の言葉使いが可愛いなどと話している最中も、夜々の携帯に何度も沙夜子から連絡が入る。仕方なく夜々は、帰ることにした。

アパートに帰り沙夜子と食事する夜々だが、ゆくえたちとの連絡に夢中。注意する沙夜子に、夜々は兄たちの1人でも女の子だったら自分を産まなかったかと聞く。

そうかもしれないと答える沙夜子に、夜々は冷たく「産んでくれてありがとう」と告げた。

その頃、コンビニでバイト中の紅葉はバイト仲間の園田拓真(世小口凌)から女性との飲み会に誘われていた。最初だけ盛り上げたら、帰っていいと言う園田に、紅葉は渋々了承するが…。

次の日、美容院で働く夜々は男女平等の扱いに辟易。ゆくえも塾の生徒たちの席が男女で分かれていることで、困った立場になっていた。

仕事を終えた夜々が帰ろとすると沙夜子が迎えに来ているではないか。一緒にアパートに戻った夜々は沙夜子と食事をするが、やはり椿の家に集まっているゆくえたちのグループ連絡が気になる。

そんな夜々を沙夜子が叱った。耐える夜々だが、沙夜子に友だちを選べと言われて何かが切れてしまう。夜々は、沙夜子に「お気に入りのお人形産んで、遊んでいるだけ」と言い放ってアパートを出てしまった。

椿の家に着いた夜々は平静を装うが、ゆくえの袖をつかんで涙を流す。ゆくえから目配せされた椿は、紅葉と飲みに出かけた。

居酒屋で椿と飲む紅葉は、自分が友人からパンダと呼ばれていたと話す。女の子に声をかけ、引っかかったら友達に渡す役目の“客寄せパンダ”。この日、紅葉は園田の誘いをドタキャンしていた。

椿の家では、夜々が“女の子でいることがつらい”と打ち明けていた。“女の子”として愛されることがつらい、と。それは贅沢なことだとわかっているけど、沙夜子が来たことでダメになった夜々は言う。

帰りのバスで、夜々は沙夜子の自分への“女の子”としての溺愛ぶりをゆくえに話す。

すると、ゆくえは妹・このみ(齋藤飛鳥)のことを話し始めた。このみは人と話すのが上手ではない。幼い頃、ずっとぬいぐるみに話しかけているこのみに、自分が相手になるとゆくえが言うと「お姉ちゃん言い返すからヤダ」と言われたという。

そして、ゆくえは「お人形にならないで」と告げ、自分が降りるバス停に着くと夜々も一緒に降ろす。ゆくえは、夜々をアパートに誘い、このみも一緒に一夜を明かす。

朝、夜々が自分のアパートに帰ると、沙夜子の姿はなかった。

夜々は沙夜子に電話。何かを言いづらそうな夜々に、沙夜子は全部言いなさいと話す。

沙夜子からの期待の重さを吐き出す夜々。沙夜子のことは好きだけど、嫌いなところがいっぱいあると言うと、沙夜子は自分が夜々に理想を押し付けていたと認めた。

さらに、沙夜子は、夜々には好きな人が何を好きかわかってあげられる人になってほしいと告げる。

閉店間際の夜々の美容院に椿が来た。2人は楽しそうに会話をして…。

紅葉のコンビニにはゆくえが来る。紅葉はゆくえが上京する時にあげた絵を好きだと言ってくれたのがうれしかったと話す。良し悪しと好き嫌いは違うと言うゆくえ。椿のことが好きなんだと聞く紅葉に、ゆくえは好きだと答え、逆に夜々を好きかと尋ねる。

頷く紅葉に、自分は?とゆくえは聞くが答えはない。紅葉が今度食事に行こうと言うと、ゆくえは4人で行こうと答えて…。

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