「廻が好きだ、付き合ってほしい」──
井浦翔(永山瑛太)に告白された常盤廻(吉岡里帆)は、いずれ記憶を消されると知りながらも翔の気持ちを受け止めようとしていた。
<ドラマ『時をかけるな、恋人たち』の関連記事>
<【写真16枚】この記事の写真を見る>
迎えた浅草での初デートの日、廻は翔と過ごす時間が思いのほか楽しく、浮かれている自分に気づく。しかし、浮ついた心は仕事上で思わぬミスを生み、激しく落ち込む。
そんななか、タイムパトロール隊は池浦トシ(田村健太郎)という長期滞在の違法タイムトラベラーを発見し、彼が、時をかけて多くの人に認知されていることを問題視する。
23世紀で売れない作家だったトシは、令和の世界で、舞台やテレビに出演するお笑いコンビ・フラジャイルのツッコミとして注目度急上昇中。廻もファンの1人で、翔とのデートでも、彼らの漫才を見たばかりだった。
さらに厄介なことに、トシは相方の桜(福田麻貴)と恋愛関係にあるという。
さっそく、廻と翔はトシの元へ向かおうとするが、その矢先、廻は天野りおん(伊藤万理華)から任期があと1週間だと告げられる。当然、タイムパトロールの職務が終われば廻の記憶は消されてしまう。翔は、それでも必ずまた廻に会いにくると熱のこもった言葉で語りかけるが、対する廻はどこか冷静で…。
確保されたトシは、隊員たちを前に、何とか桜と一緒にいられないかと食い下がる。しかし万一、2人がお笑い芸人としてブレイクすれば、未来は変わってしまう。
時を超えた恋に浮かれ、今を見失ったトシに自分の姿を重ねた廻は、桜の芸人としての未来を心配するトシに、ある提案を持ちかける。
さらに、自身の恋にも決着をつけることを決めた廻は、翔にあることをお願いして…。