『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』第3話完全版

殺人事件の容疑者となった記憶喪失の男・勝呂寺誠司(二宮和也)は、事件現場にいるときに「逃げろ!」と電話してきた男が、警視庁組織犯罪対策部管理官・蜜谷満作(江口洋介)であることに気付く。

誠司は、ある場所で蜜谷と会う約束をしていた。

「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(中谷美紀)は、殺人事件ではなく、クリスマス特集を放送するよう命じられるが、新人記者・立葵査子(福本莉子)とともに密かに事件の放送準備を進めていた。

容疑者が大学時代の知人であることを掴んだ桔梗は、恩師を訪ね、大学を中退したその人物・天樹勇太が住んでいたマンションの住所を手に入れる。

老舗レストラン「葵亭」のシェフ・立葵時生(大沢たかお)は、店の命ともいえるデミグラスソースを失った状態でどうやってクリスマスディナーの営業を行うか頭を悩ませていた。

すると、アルバイトの細野一(井之脇海)が、デミグラスソースを使うメニューを客に頼ませなければいいのでは、と言い出す。ギャルソン・蛇の目菊蔵(栗原英雄)ならそれが出来る、と。

誠司は、犯罪組織「アネモネ」の2代目・笛花ミズキ(中川大志)とともに診療所を訪れる。誠司を知る医師は、彼の並外れた記憶力が健在であることを確認し、記憶を取り戻すには思い出になるだけ多く触れることだと助言。

ミズキから八幡柚杏(中村アン)のことを尋ねられた誠司は、彼女がジャーナリストと名乗っており、蜜谷に会えば記憶が戻るかもしれないと言われて警察署に向かったことを打ち明けた。

一方、桔梗は、現在は駐車場になっていた天樹のマンションで、18年ほど前にある事件があったことを知る。過去のデータベースを調べた桔梗は、警察官をしていた天樹の父親・悟が、ある事件で犯人を射殺してしまったことを苦に、自ら命を絶った事件を発見。

桔梗は査子に連絡し、その事件のニュース映像を転送してほしいと頼んだ。

菊蔵は、客に扮したソムリエール・竹本梅雨美(桜井ユキ)と警備中の警察官・山田隆史(今井英二)を相手に、言葉巧みにビーフシチューではないメニューを注文させることに成功。

すると今度は、時生が自ら客の役を演じることに。

そこで菊蔵は、一旦ビーフシチューのオーダーを受けるが、ワインとの相性の話を持ち出して別のメニューを勧める。が、菊蔵の物言いに反発した時生は、手で菊蔵が持っていたワインボトルを制した。その拍子にワインは床に落ちて割れてしまう。

菊蔵は、我に返り、客の前でムキになってしまったことを反省。菊蔵はかつて働いていた三つ星フレンチの店で、査子の中学入学祝いで店を訪れた時生と口論になってしまい、店を去ることになった。査子のテーブルマナーを指摘したことが原因だった。

そして、そんな菊蔵を拾い上げて自分の店で雇ったのが時生だったのだ。

誠司に対して不信感を抱いていたアネモネの幹部・安斎孝之(米本学仁)らは、本当の裏切り者は別にいるのではないか、といって警察署に行った誠司に説明を求めた。

そこで誠司は、殺された榊原が警察にどこまで取引の情報を漏らしたのか探るために警察署に侵入したが、警察は榊原のことはおろか取引のことも何も掴んでいなかった、と話す。ミズキは、それでも誠司を疑う安斎を制し、取引場所を変更すると皆に告げる。

ミズキと別れて蜜谷に会いに行った誠司は、断片的に事件の記憶を思い出した。

1人で出て行った誠司の後を追おうしたミズキの前には柚杏が姿を現す。二度と誠司に近づくな、と柚杏を脅すミズキ。

クリスマスディナーを成功させたいというスタッフたちの思いを知った時生は、ビーフシチューに代わる新しいメニューを作ろうと決意。ところがその矢先、思わぬ事態が発覚する。冷蔵庫の電源が抜けており、すべての食材がダメになっていたのだ。

時生たちは、手分けして近所のスーパーで食材をそろえようとするが…。

手がかりを求めて事件現場に戻った桔梗は、そこで誠司の姿を見つける。桔梗は「天樹くんだよね?」と誠司に声をかけるが…。

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