9月13日、映画「こんにちは、母さん」の舞台挨拶が行われ、吉永小百合さん、大泉洋さん、永野芽郁さん、宮藤官九郎さん、寺尾聰さん、山田洋次監督が登壇しました。
山田洋次監督の90作目となる本作は、東京の下町を舞台に、今を生きる等身大の母と息子を描いた物語です。
印象深いシーンを聞かれた永野さんは、「涙を流すシーン」と紹介。
「緊張感もある撮影で、1回目の撮影で自分では思ったよりも涙を流してしまったなと思っていたら、監督が『舞ちゃんはキレイに泣く必要はない。顔を崩していいから、もう一回』と言ってくださった」と説明。
続けて「キレイに泣かなくていいというのも分かってはいながらも、どこかでセーブしていたと思うので、監督が気づいてくだった。自分の中でも思い入れ深いシーンです」と振り返りました。
永野さんの演技をそばで見守っていた大泉さんは「監督から『君はつらくてしょうがないんだ』と演出が入る中で、最後に『期待してます!スタート!』という掛け声で撮影が始まったんですよ」とエピソードを披露。
永野さんは「そうでしたね。始まるときに『期待してます!』と言われると、ちょっとパニックになりますけど、無事にできてよかったです」と笑顔を見せました。
また、イベントが行われた日は、山田監督の92歳の誕生日。出演者や観客からのメッセージが書かれた巨大な寄せ書きが贈られました。
吉永さんは「お誕生日おめでとうございます。これからは百寿、そして(監督作)100本を目指して、また歩いていっていただきたいと思います。私たちもついて参ります」とコメント。
山田監督は「吉永さんに祝っていただくなんて最高です」と笑顔を見せました。