4月末に12年間の任期を終えた、前明石市長・泉房穂さんに密着します。

ザ・ドキュメント 泉と房穂 やさしい明石の暴言王』(5月19日/カンテレ ※関西ローカル)が放送されます。

語りを務めるのは、講談師の玉田玉秀斎さん。

2011年の初当選から12年間、明石市長を務めた泉房穂さんは、2度目の暴言に対する責任を取り、政治家を引退することを表明しました。

2019年に職員への暴言で明石市長を一度辞職している泉さんは、5000通の署名を受けて市長選に再出馬。

対立候補の3倍の票を得て圧勝しました。子どもに対する“5つの無料化”や全国初の施策を連発し、10年連続の人口増を達成するなど、”やさしい明石“の立役者となったが、その一方で、市政の進め方を巡る議会との対立や暴言問題が、たびたび報じられました。

昨年10月に問題となった記念式典前に議員たちへ放った暴言が引き金となり、政治家引退を表明。11月には、市議会議員を公募すると発表し、“明石市民の会”を立ち上げました。

明石をより良い街にしていくためには、議会を変えるべきだと発言。結果、市長、県議会議員、市議会議員に送り出した7人全員を、すさまじい得票数で当選させました。

明石市役所

子どものころ、目の当たりにした冷たい社会に対して、復讐を誓った人間“房穂”と、愛する故郷のためにがむしゃらに突き進む政治家“泉”。

胸にあるのは“復讐心”と“愛”という相反する感情です。今回は、4年前『ザ・ドキュメント 舌禍~「暴言」市長は圧勝した』を制作したディレクターが再取材。

選挙で議会を変えようとする泉さんと、その渦に巻き込まれた人々の半年間を追います。

『ザ・ドキュメント 泉と房穂 やさしい明石の暴言王』(関西ローカル)は、5月19日(金)23時25分より、カンテレで放送されます。

<玉田玉秀斎 コメント>

玉田玉秀斎

講談というは、人の人生を語る、人生の選択の瞬間を描くのですが、まさにこの泉前市長の人生の選択が見えて、楽しかったですね。

心を動かすのが芸能の基本なので、そういう意味では非常に興味深い方でした。講談になる人生だなと思いました。もし、戦国時代に生まれていたらすごい武将になっていたかもしれませんね。

市民からしたら、とてつもなく良い市長だったのが、議会の人から見たら、とてつもなくたまらない人。昔の仲間からしても、まるで裏切られたかのように思う。同じ人なのかと思いますよね。

でも、たぶんそれが世の中で、僕たちって結果的に一面しか見れないんだな。多面的には、人というものは見れないし、世界を見れないんだなっていうことを、この番組を見て、感じていただきたいですね。