『あなたがしてくれなくても』第5話完全版
<ドラマ『あなたがしてくれなくても』これまでのあらすじ完全版>
研修旅行から戻った吉野みち(奈緒)は、新名誠(岩田剛典)からオリオン座の形に似た砂時計をプレゼントされる。「もう指一本触れないから今までのようにそばにいてほしい」という新名の言葉を受け入れるみち。
みちの夫・陽一(永山瑛太)は、三島結衣花(さとうほなみ)がポットを倒してコーヒーを台無しにしてしまったせいで、みちを迎えに行けなくなる。
みちに流星群を見せることができなくなってしまったと謝る三島に、「こんなことじゃみちは怒らない」と返す陽一。カフェの片隅にある桜のジクソーパズルに目をやった陽一は、みちと出会ったころのことを思い出していた。
新名が帰宅すると妻・楓(田中みな実)が買ってきたオードブルを並べて待っていた。楓は前日の朝、ちゃんと話せなかったことを謝ると、「誠のことを蔑ろにしているわけではない」と告げる。
新名は、楓の仕事への思いは理解していると返したものの、料理には手をつけずに寝てしまった。
あくる日、いつもより早く出社したみちは、やってきた新名に砂時計のお礼だと言って金平糖をプレゼントする。
昼、後輩・北原華(武田玲奈)とランチに出かけたみちは、キッチンカーでメニューを選んでいた。そこに通りかかった新名に声をかけ、一緒に食べようと誘う華。
するとそこに、突然、楓がやってくる。新名が忘れていった弁当を届けに来たのだ。
戸惑いつつ、楓と挨拶を交わすみち。その様子を見ていた華は、みちに「新名さんと付き合っていますよね?」と切り出す。以前から2人の様子がおかしいことに気づいていたらしい。
華は、「奥さんに会ったくらいで動揺するならやめたほうがいいです」と告げ…。
三島は、カフェのオーナー・高坂仁(宇野祥平)からもらった舞台のチケットを陽一に見せ、「いります?2枚あるんで」と声をかけた。
興味がないと言って断り、誰か一緒に行く人はいないのかと返す陽一。すると三島は、「店長って人の気持ちがわからない人ですね」と指摘。陽一は、その言葉が気になり…。
仕事を終えて帰宅した楓は、新名から、なぜ会社まできたのか、と問われる。
苛立っているような新名に、「思っていることがあるなら言ってほしい」と言う楓。それに対して新名は、「俺と楓って何で一緒にいるのかな?」と言いだす。楓の仕事に対する思いを理解して協力してきたが、自分に対する楓の気持ちが見えない、というのだ。
「夫婦の時間すらまともに作れない」と言い残してリビングを出て行こうとする新名に、楓は「私のこと嫌いになった?もう好きじゃない?」と問いかける。「わからない」とだけ返し、新名は寝室に入ってしまい…。
別の日、なかなかみちと話す機会がなかった新名は、会議室で片付けをしていたみちへ電話。
すりガラス越しに電話で話すみちと新名。そこで新名は、今度プラネタリウムに行かないかとみちを誘う。「オリオン座が見たいです」と返したみちは、すりガラスに当てた新名の手に、自分の手を合わせた。
陽一は、無神経な言動で傷つけてしまったことを三島に詫びた。三島は、自分も言い過ぎでしまったが伝わってよかった、と返すと、この話はおしまい、と言って帰って行く。
そんな折、みちたちは、陽一の姉・麻美(紺野まひる)から、子どもたちを預かってほしいと頼まれた。それを引き受けたみちと陽一は、わんぱくな子どもたちに振り回されつつも、楽しいひと時を過ごす。
実は、麻美は夫と離婚することになり、陽一たちの子どもの世話を頼んだのも、弁護士を交えた話し合いがあったからだった。麻美は、みちのことを大事にするよう陽一に告げると、夫婦だってわかっていないことのほうが多いのだから、ちゃんと言葉にして伝えないとダメだと助言し…。
麻美たちを送り届けた帰り、陽一は、みちのことを無神経に傷つけているかもしれないが傷つけたいとは思っていない、セックスのことも努力する、と伝える。陽一の言葉に、素直にうれしさがこみあげるみち。
楓は、仕事を無理矢理調整し、早く家に帰って食事の準備や家事をこなし始める。だが、楓が頑張っている姿を見れば見るほど、「今さらなんだよ」と思ってしまう新名。
楓もまた、新名が目も合わせてくれないことに落ち込んでいた。
みちと会う約束をした新名は、プラネタリウムのチケットを用意して会いに行く。しかし、みちは、プラネタリウムの誘いを断ると、必死の思いで「もう会えません。やっぱりただの同僚に戻りましょう」と告げた。
みちの言葉が信じられず、呆然となる新名。
帰宅したみちは、新名への思いを断ち切るかのように、砂時計を箱に入れてしまい込むが…。