恒例!今回、グランマ(萬田久子)に寄せられた相談事は?
「子どもたちが、和尚から “地獄”の説法を受けて眠れなくなっちゃった!何とかして!!!」
(笑)!!!…うん、もう、さすがに、笑っちゃったよね。
第2話が「娘が“スマホ中毒”だから何とかして!!」、第3話が「妻が“いい歳して”イケメン俳優に色ボケしちまったよ!なんとかして!!」と来て、今回が「子どもたちが“地獄”で眠れなくなっちゃった!!」ですからね。
導入部のスケールが小さければ小さいほど、その後に待ち受けるドラマが深み満載
回を追うごとにジワジワと悩みが小さくなり、今回は冒頭2分という速攻で繰り出される、この、究極の、“知らんがな(自分で解決しろ)案件”!!だもんで、さすがにもうこれは確信犯なんじゃないか?って笑っちゃったんだけど、このドラマのすごいところ、とてつもないところは、導入部のスケールが小さければ小さいほど、くだらなければくだらないほど、その後に待ち受けるドラマが深み満載!!ということ、でしょう。それがもうわかってるもんだから、こちとら、笑っちゃったのと同時に、ガッツポーズしたよね。
そして、その通り、これまで以上の深みドラマが開幕するんだから、今週も見逃せませんよ!
いつも以上に深み満載!ラスト、とてつもない感動が巻き起こること間違いなし
で、その、冒頭の「子どもたちが、和尚から “地獄”の説法を受けて眠れなくなっちゃった!どうにかして!!!」をフックにして展開されるドラマのゲストが、飯島直子さん!なもんだから、そら、案の定、深みしかないでしょうという物語。
そのあらすじはというと、十数年前、夫(梨本謙次郎)と娘を残して駆け落ちした律子(飯島直子)が、突然エレガントな姿で出戻ってきた!!そのことで繰り広げられる、百目鬼(どうめき)村の悲喜こもごも…。って、ね?なんか、もう、“予感”、しかないよね?律子=飯島直子×駆け落ち×出戻り×百目鬼村×グランマ、って、もう、“予感”しかないでしょ??(意味わからん)
そして、肝心の、冒頭の“フック”がどうかかわってくるのか?は…“和尚の説法”ってのが、百目鬼村で子どもたちに代々語り継がれている恒例行事で、“地獄”ってのが、殺人の次に重い罪とされているのが“不倫”で、その罪を犯すと地獄に落ちる…というもの。そして、それらの、一見関係なさそうなキーワードが、後々の物語にボディブローのように効いてきて、ラスト、とてつもない深み=感動のドラマへと昇華していくのです…。
で、今回のお話こそ、『グランマの憂鬱』にしかできない物語と言っても過言ではありません。なぜなら今回のお話が、百目鬼村という狭いコミュニティだからこそ巻き起こる、小さな波紋がどんどんどんどん大きくなっていく…という、“村”独特のお話だから…。
さすがに、プライムタイムのドラマで、ましてや月9とかで、本格的に“村”が舞台のお話って、ないですからね。で、そんな小さな“村”で、“駆け落ち”をしてしまったこと、そして“出戻った”ことで起こる大きな波紋と、出戻ってきた律子が“エレガント”だった!というごくごく小さな波紋が、最終的にぶつかって、大きな波となって、とてつもない“ドラマ”が巻き起こるのです。
それがまた、すっごく丁寧な描写で、いくら“駆け落ち”からの“出戻り”とはいえ、ことテレビドラマにおいてはさして珍しくもないドラマティックではあるんだけど、百目鬼村でそれが起こることの重大性、深刻さを、克明に描いていくもんだから、最後の最後までスリリングです。で、それがまた、グランマの“いいお言葉”=“喝”だけでねじ伏せない、しっかりとした人間ドラマを描くから、『グランマの憂鬱』は信用しかないのです。
で、僕も、実家がとんでもない田舎(最寄りのコンビニまで車で30分以上)だもんで、コロナ禍で帰省したとき、一歩も外出るな(外歩くと目立つから)って言われたの、思い出しましたよ…。田舎って、良いことも悪いことも、とてつもないスピードで伝聞されますからね…。(ってなんの話?)うん、そんくらい、なんだか今回のお話は丁寧かつ克明だったということです。
でもってやっぱり『グランマの憂鬱』というドラマの中に登場する飯島直子の異物感たるや。百目鬼村にはいるはずもないエレガントな飯島直子(呼び捨てにすな!)=異物感=違和感が、今回の物語をいい意味でかき回してくれます。
さて、律子の駆け落ちしたあとの人生はどんなものだったのか?なぜ律子は出戻ってきたのか?百目鬼村で対峙した元夫との行方は?そして、そんなひと騒動に対して一体グランマはどんな“喝”を出すのか?
今回はいつも以上に深み満載!!で、ラスト、とてつもない感動が巻き起こること間違いなし!今回もお楽しみに!!