上水流涼子(天海祐希)が弁護士資格を剥奪された傷害事件以来、関係を断絶された元顧問先の大企業・諫間グループの社長・諫間慶介(仲村トオル)が、突然、「仕事を頼みたい」と連絡してくる。
事件当時、涼子の主張に一切耳を貸さず、真っ先に手のひらを返した諫間は、涼子にとって殺したいリストナンバーワン。それでも、受話器越しの声から何かを悟った涼子は、ひとまず諫間の元へ。
諫間の依頼は、1週間前から行方不明になっている娘・久実(白石聖)を探してほしいというものだった。
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警察に届けて大ごとになれば、会社の株価に影響する──。娘の安否より会社の利益を優先して探偵を頼った諫間に、貴山伸彦(松下洸平)は心底あきれるが、涼子は「連れ戻せたら報酬はいくらでも払う」という諫間の言葉に不敵な笑みを浮かべる。
さっそく、名門女子大に通う久実の周辺を探ると、久実は六本木のクラブに出入りしていることが分かる。厳格な父に反発して家出した久実は、周囲を寄せ付けない雰囲気の謎の女・円谷エリ(早見あかり)と、彼女の幼なじみだという広瀬リアム(猪塚健太)と行動を共にしていた。
家出して不良に絡まれていたのを助けられ、さらにリアムから「とらわれたお城から抜け出した勇敢なお嬢さま」と甘い言葉をささやかれた久実は、2人を疑う様子はまったくない。
しかし、歌舞伎町の若きリーダー・有田浩次(中川大輔)によると、それこそが2人の手口だといい、その末路はあまりに悲惨なもので…。
涼子は久実を救出するため、リアムの異常なまでのギャンブル体質を利用した、ある作戦を思いつく。