6月26日放送のフジテレビ『林修のニッポンドリル』では、「ニッポンのなぜ?を大調査 高額お宝ミステリー」と題し、知られざる日本のお宝を大調査。皇族の豪邸に眠る5000万円のガラスの女神像を紹介した。

その女神像があるのは、旧皇室の朝香宮初代当主朝香宮鳩彦(あさかのみや・やすひこ)殿下と、その皇后で明治天皇第八皇女である允子(のぶこ)妃殿下が住んでいた目黒の邸宅(現在は、東京都庭園美術館として営業)。林修先生が東大時代に定番デートコースにしていた場所だという。

早速、レッド吉田と、赤い兜がトレードマークのれきしクン(長谷川ヨシテル)が1933年に建てられたという邸宅へ。中に入ってみると、とても86年前に建てられたとは思えないモダンな部屋が並び、レッドが「これがご自宅だったって、本当なんですか?」と声を上げた。

そして、いよいよ玄関にある女神像と対面。それは、名車ロールスロイス、ジャガーなどに取り付けられるカーマスコットを手掛けたこともある、ガラス工芸家の巨匠ルネ・ラリックの作品。壁一面に浮かび上がる4体のガラスの女神像は、世界でここだけでしか見ることができない。

これは、朝香宮邸のために完全オーダーメイドで制作されたものだそう。そんな女神像が、旧朝香宮邸の玄関では迎えてくれるのだ。

アール・デコの室内用噴水器

旧朝香宮邸では、部屋に置かれた装飾品も洗練されたものばかりが立ち並ぶ。中でも目を引くのが、室内用噴水器。1910年代から世界的に大流行したアール・デコの噴水器で、お値段およそ1000万円。昔は、上部のうずまきの下から水が流れていたという。

旧朝香宮邸には、吉田茂も住んでいた

さらに館内を進むと、おしゃれな書斎を発見。実は、旧朝香宮邸は、あの吉田茂が首相時代(1947~54年)に住んでいた場所でもあるのだ。この書斎は、吉田がこよなく愛した場所だという。

当時は、日本国憲法が施行され、次々と法律ができ、戦後の日本が作られていった時代。様々な案件がこの目黒にある首相官邸に持ってこられたことから、「目黒にお伺いをたてる」という言葉が流行した。

この書斎は、あの有名な吉田の写真が撮影された場所であり、そこに写っている愛用の椅子が、今も残っている。

スタジオでは、林先生が「(旧朝香宮邸にデートに行くときは)まず玄関のところでうんちくを語って。ラリックについての説明も長いんですよ。そこでその人(相手)の集中力・持続力をまず見る」と語り、夏菜が「オーディションだ…」と驚くと、「初回デートなんてオーディションでしょ!」と力説していた。