9月21日(土)に、いよいよ最終話を迎える、フジテレビ系オトナの土ドラ『それぞれの断崖』。
息子を殺害した八巻満(清水大登)と、その母・はつみ(田中美里)の3人で生きていくことを決めた志方恭一郎(遠藤憲一)。
だが、恭一郎を父親として受け入れられない満が、「母さん!アイツと別れて!僕と二人で暮らして!」と包丁を持ち出し、はつみに突きつける。被害者の父は、加害者の父になれるのか…まさに崖っぷちに立たされた志方がとった行動とは?
最終話を飾る重要なシーンの撮影は、神奈川県三浦市の海岸で行われた。真っ青な作業服に白Tシャツという衣装で遠藤が現場入り。これまでの恭一郎にはない、ラフな雰囲気だ。
海辺近くで畑仕事をして暮らしている恭一郎のもとへ、はつみと満が訪れ、3人で海に来たという設定だ。ぎこちない2人を和ませようと恭一郎は、「皆で写真を撮ろう」提案するのだが…。
続いて行われたのは、恭一郎と満の海辺での場面。一人思い悩む満のもとへ、志方が駆けつける。2人は何度も同じ芝居を繰り返し、全身ずぶ濡れ&砂まみれに。スタッフも水浸しになり、大がかりな撮影となった。
<田中美里コメント>
Q.クランクアップを迎えて。
本当に内容の濃い作品で。ホステスになったり、不倫したり、恋に落ちたり、母親だったり、色々な面を出さなきゃいけなかったけど、皆さんのおかげで充実した毎日でした。
ありえないシチュエーションも沢山あったと思いますが、自分が弱っているときに、そこまでドラマティックじゃなくても、そうなってしまう可能性もあるかなと考えて、そこをリアルにやれたらいいなと思って演じました。最初は戸惑うこともありましたが、突き抜けていくことが楽しかったです。
Q.最終話の見どころは?
最終的には、本当に「崩壊と再生」という「再生」の部分がどういうふうな形に向かっていくかというところを見ていただきたいなと思います。
それぞれがどんな決断をしていくのか、ドラマの題名通りというか、それぞれの断崖じゃないですけれども、崖っぷちになったときにどういうふうな選択をみんながしていくのかというのは最終話に向けての見せ場だと思うので、ぜひ見て欲しいなと思います!
<遠藤憲一コメント>
Q.クランクアップを迎えて。
満が(少年院から)出てくるまでは、何となく(息子の)恭介(渡邉蒼)とカブって、恭介にできなかったことを(満に)しようっていう希望を持って、はつみに「満が出てきたら海に行こう」って言った。
海に行こうっていうのも、自分が1番強烈に残っている思い出が恭介と海に来た事なので。満はお父さんに抱かれたことないし、俺は恭介を抱きしめたこともないから、そんな真反対の立場の中でやっていくっていう大事なシーンだったんで、どういうカタチがいいのかと満(清水)と相談しながらやりましたね。
とりあえずは理想のカタチになったのかな。ラストシーンに向け視聴者が「こうなったんだろうな、ああなったんだろうな」と想像できるような布石になれたらいいなと思う。
Q.最終話の見どころは?
最終話は作風がまるで変わります(爆笑)! 空気がガラッと変わると思うんで、ずっと見てきた人はきっと「アレ?」って思うと思うんだよね。
作り手の人たちもコレ見た時に「えっ!?こういう着地にしたか」みたいな。ただ視聴者が想像できるようなカタチになっていくと思うし、何かがゆったり動いていくような最終話になると思うので面白くなると思う。
今思いつく最大の知恵の中ではできたと思うし、クランクインする時の想いよりも理想のカタチに着地はできたと思う。「めでたし、めでたし」ってなるのだけは嫌だなと思っていたんで。
最初はもっと悲劇的に終わるのかなと思っていたけど、中間の、なんとでも取れるような終わり方を迎えられたんで、それが1番良かったかなと思っています。最終話、お楽しみに!