じろうさんが、ドラマ初主演を果たします。

ドラマ『心霊内科医 稲生知性』(3月27日、28日、29日、30日/フジテレビ)が、4夜連続で放送されます。

嘘(うそ)を吐(つ)いているのは人間か?それとも怨霊か?

都内にある古いビルの中に、「稲生心療内科」という古びた看板が掲げられた診療所があります。診療所の主の名は、稲生知性(いなお・ちせい)。

医師免許を持った立派な心療内科医ですが、稲生のもとには、原因不明な身体の不調に悩む患者が訪れます。患者を連れてくるのは、稲生の医学部時代の同期で、精神科医の中岡俊子。

中岡は、自らが経営する心療内科クリニックに訪れる患者の中で、自分の手には負えない患者を稲生のもとへ案内します。

稲生は、人とは違う能力を持っています。それは「患者に取り憑(つ)いた怨霊が見え、会話ができる」というもの。

稲生が、患者を診察するとすぐそこに怨霊の姿が現れます。身体の不調は、怨霊がその患者に取り憑き、霊障を起こしていたことが原因でした。“心霊内科医”である稲生知性の診察方法は、人間と怨霊、両方に対する、徹底的な問診。

なぜ取り憑いたのか?または、なぜ取り憑かれたのか?原因は人間、または怨霊どちらかにあります。

怨霊が取り憑くには、必ず理由が。しかし、問題なのは、人間も怨霊も、本当のことを言っているとは限らないこと。怨霊は、この患者に殺されたと訴えます。しかし、患者に聞くと殺してなどいないと無実を訴えます。

嘘(うそ)を吐(つ)いているのは人間か?それとも怨霊か?

まるで刑事か探偵か弁護士のように、患者と怨霊、双方の言い分を聞いて、どちらが嘘を吐いているのか暴き、真相を突き止めます。稲生と患者、そして怨霊の心理戦が始まります――。

クールだがどこか抜けている、怨霊が見える“心霊内科医”稲生知性を演じるのは、コント師として高い評価を得ており、ドラマ・映画でも数多くの作品に出演してきた、じろう(シソンヌ)さん。じろうさんは、今作がドラマ初主演となります。

稲生の助手には、18世中村勘三郎から「3人目のせがれ」と言われた、注目の歌舞伎俳優・中村鶴松さん。

10歳で一般家庭から勘三郎の部屋子として中村屋に入門し、中村勘九郎さんや中村七之助さんとともに修行を積み頭角を現しています。

さらに、『真犯人フラグ』(2021年/日本テレビ)で猫おばさんを怪演した、平田敦子さん。昨年10月にワールドツアーを終えたNODA・MAP第25回公演「『Q』:A Night At The Kabuki」でも妖艶な存在感を見せ、数多くの舞台・映画・ドラマで活躍する伊勢佳世さんも出演。

そして、主題歌はサカナクションの「フレンドリー」(ビクターエンタテインメント)に決定。幻想的な雰囲気を携えた楽曲が作品を彩ります。また、2月22日には、LIVE Blu-ray/DVD「SAKANAQUARIUMアダプトONLINE」がリリースされます。

『心霊内科医 稲生知性』(関東ローカル)は、3月27日(月)25時25分~、3月28日(火) 25時25分~。3月29日(水)24時55分~、3月30日(木)25時55分より、フジテレビで放送されます。

<じろう コメント>

ハナコハナコの岡部(大)が『しろめし修行僧』(※)の主演をしていなければ、僕もおとなしくしていたかもしれません。岡部のおかげです。

(※)『しろめし修行僧』(2022年/テレビ東京系)

<あらすじ(第1夜)>

いつものように、精神科医の中岡俊子が、「稲生心療内科」に患者を連れてきた。高校生・清水潤一と、その母親・和子。数ヵ月前から、潤一の体には異変が起こっていた。

毎夜、悪夢にうなされ、3日に一度、激しいけいれんに見舞われて、体が異様に重く感じる。そして、左腕の内側には、文字のような傷が浮き上がった。その傷は「死」と読めた。

精神的な病と考えた和子は、中岡の経営する心療内科クリニックに息子を連れて行ったが、一通り診察を終えた中岡は、精神の問題ではなく、霊障、つまり“心霊内科医”稲生知性の患者であると判断し、稲生のもとに連れてきたのだ。

中岡の心療内科クリニックには、一定数、霊障としか考えられない患者が訪れる。稲生と医学部時代からの友人である中岡は、そういった患者をいつも稲生のもとに連れてくるのだ。

「こういう患者は、知性に任せるわ。ここは、心療内科って看板だしているけど、本当は心霊内科だから」。そう毒づき、中岡はいつも稲生の診察に立ち会うのだった。

中岡と助手の髙橋守、受付の小池志摩子が見守るなか、診察が始まった。稲生は、潤一を見つめ言った。「診察を始めます」。稲生は、眼を閉じ、潤一に向かって精神を集中させる。

そして眼を開けると、異様な光景が見えた。潤一の腰のあたりに、若い女がしがみついていたのである。女は額から血を流し、薄汚れ、眼だけが爛々と輝いていた。それは、潤一に取り憑いた怨霊だった。潤一の体調不良は、この怨霊のせいだったのである。

怨霊の姿は、稲生にしか見えていない。潤一本人はもちろんのこと、母親の和子、同席している中岡たちにも、見えているのは、潤一の姿だけである。

稲生は、怨霊に問う。「おまえは誰で、なぜ、この青年に取り憑いているのか?」潤一と和子は、稲生が誰に話しかけているのかわからず困惑する。

受付の小池が淡々と稲生の治療方法を説明する。稲生には、怨霊が見える…怨霊と人間の両方に話を聞いて、なぜ取り憑いたか、その理由を見つけ出すことこそが、治療方法だ。

もし人間が嘘をついていたら心からの謝罪をさせる。怨霊が嘘を吐いていたら、その正体、目的を明らかにする。そうすると大抵の場合、怨霊は祓(はら)える。

それが稲生の“治療”である。稲生に語りかけられた怨霊は、悲しげに答える。「私は潤一君の高校の同級生だった佐山玲子です。潤一君のことが好きで、一度、告白して、その後ひどい目にあった。私がストーカーであると言いふらされ、クラスの笑いものにされた。しかも、潤一君の前で、服を脱ぎ、裸になったと、ありもしない噂まで広まり、私は、学校の屋上から飛び降りて…自殺した」。

稲生は、潤一に怨霊の名前を教えずに特徴だけを伝えた。すると潤一は、数ヵ月前に自殺した同級生・佐山玲子に違いないという。

自殺の原因を知っているかと、稲生が尋ねると、潤一は、自分に対するストーカーだという噂が広まったためだと答える。しかし、その噂を広めたのは自分ではないと否定。

確かに一度玲子には告白されたが、自分は、そのあと何もしていない。酷(ひど)い噂を広めたりなんかしていない、と。聞き終えると、稲生は潤一に告げた。君には、玲子の怨霊が取り憑いている。

潤一は、恐ろしさに震えながらも訴えた。どうして!僕は何もしていないのに!

嘘を吐いているのは、人間か、怨霊か――。

<番組概要>

『心霊内科医 稲生知性』

放送日時:

第1夜 3月27日(月)25時25分~

第2夜 3月28日(火)25時25分~

第3夜 3月29日(水)24時55分~

第4夜 3月30日(木)25時55分~

※関東ローカル

出演:

じろう(シソンヌ)

伊勢佳世

中村鶴松

平田敦子

ほか

主題歌:

「フレンドリー」サカナクション

企画・演出:松木創(共同テレビ)

脚本:池田テツヒロ、松木創(共同テレビ)

プロデュース:安永英樹(フジテレビ)

プロデューサー:斎藤理恵子(共同テレビ)

(敬称略)