山本舞香さんが、撮影現場で見た菜々緒さんの素顔を明かしました。
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菜々緒さんが主演を務める木曜劇場『忍者に結婚は難しい』。本作は、現代に生き永らえる“忍者の末裔(まつえい)”というコミカルな世界感の中で、主人公の夫婦が表と裏の顔を持ち併せて織り成す忍者×夫婦ラブコメディ。
菜々緒さんが「超実力主義」の甲賀忍者・蛍を、鈴木伸之さんが蛍の夫で「超保守主義」な伊賀忍者・悟郎を演じています。
蛍は代々甲賀忍者として活動する月乃家の次女。先代である父・竜兵(古田新太)から月乃家を継いでいて、一家で唯一任務をこなす忍者です。その蛍を影ながら支える妹・雀を演じる山本舞香さんが、取材会に出席しました。
薬剤師になるため薬学部に通いながら、忍者のコスプレをしてダンス動画をアップするインフルエンサーでもある雀。その役への思いや、菜々緒さんとの共演について、「難しいな」と思ったエピソードなどを聞きました。
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雀は、爆破テロの現場を経験して蛍の大変さを知った
<山本舞香 インタビュー>
──物語も終盤に入り、改めてとなりますが、本作への出演が決まったときの心境は覚えていますか?
「次の作品の題材は忍者です」と聞いたときに「アクションあるかも?」と思って、すごく楽しみにしていました。…でも、全然ないですね(笑)。「いつかアクションできたらいいな」とスタッフさんには言っているんですけど。
ただ、演じている雀のキャラクターも、姉の蛍ちゃん(菜々緒)に甘えて忍者の仕事をすべて任せている感じも面白いなと思いながら、毎話台本を読んでいます。
──3話の爆破テロが予告されたパーティで、蛍の手伝いをするシーンもありました。
雀は、あのパーティで協力をしたことで初めて「蛍ちゃんは大変な思いをしているんだ」と、忍者の任務の大変さに気づいて。それは雀の成長にもつながっていると思うので、あの前後で少し変化が見えていたらいいなと思います。
──初回放送前に行われた会見で、「雀は自然体で演じることができる」と話していましたが、物語が進行した今も役作りは特にせず演じているのでしょうか?
当初とあまり変わらず、私自身に近い形で演じています。
ただ、役作りをしていないというか…蛍ちゃんと楓お姉ちゃん(ともさかりえ)がしっかりしているので、雀はちょっと抜けていてもいいのかなと思っていて。現場でお2人とお芝居をしながらキャラクターを作っています。
──コメディ作品ということもあり、アドリブのように見えるシーンも多いですが、山本さんがアドリブを入れているシーンはありますか?
序盤はどこまでふざけていいものかが分からなかったので、スタッフさんの顔を見て探っていました(笑)。でも、「やっていいんだ」と分かってからは、どんどんアドリブを入れています。
具体的なシーンでお話すると、3話のお父さん(竜兵/古田新太)が急に背後に出てくるシーンの雀は、台本上では黙っていました。でも、実際にお芝居をするなかで、蛍ちゃんがお父さんに対して文句を言う横で、茶々を入れることになったんです。
スタッフさんから「うるさい」と言われたら黙りますが(笑)、アドリブが入れられるタイミングがあれば1回試してみるようにしていますね。
菜々緒の美しさに引き寄せられ「どうしても顔を見ちゃう」
──菜々緒さんと共演した感想を聞かせてください。
一度は絶対に共演させていただきたいと思っていた方だったので、本当にうれしかったです。
撮影の合間は、美容のことだったり、通っている整体を紹介し合ったり、ともさかさんも含めて本当の姉妹のようにお話しています。
お芝居中は…どうしても顔を見ちゃうんですよね。すごくキレイなので。「近い」と言われてしまうくらい、自然と近くに寄っちゃうこともあります(笑)。
──お芝居の面で、菜々緒さんから学んだことはありますか?
泣き芝居では、蛍ちゃんの強さが込められていてステキだなと思いながら見ていました。
あと、現場ではスタッフさんのことを常に見ていて…いろんな方向でそれぞれスタッフさんが話していても、全部対応するんです。聖徳太子みたいですごいなと思いますし、そういう座長としての姿勢は尊敬します。
──月乃家の父・竜兵役の古田新太さんの印象はいかがですか?
お父さんもすごく楽しい方。役がお酒好きな設定なのですが、古田さん自身もお酒が大好きなんですよね。撮影の合間にも「俺は昼から飲むんだ」というお話をよくしています(笑)。
適度に力を抜いて仕事をしているところがステキだなと思いますし、憧れますね。
信頼している人に秘密は基本ナシ!唯一の秘密は…
──雀といえば、TikTokで「しのびぃ」として活動していますが、インフルエンサーを演じてみていかがですか?
しのびぃは楽しいです。コスプレって、自分でやると「これは正解なのかな?」と迷いますけど、プロの衣装さんとメイクさんがついているので、「コスプレ楽しい!」という感じ(笑)。
──ダンスはもともと得意だったのでしょうか?
最初は少し焦っていましたが、記憶力はあるようです。劇中で披露している忍者ダンスは、1時間くらいで覚えて撮影していて。空手で型を覚えることもあったので、それが生きたのかもしれないですね。
──普段、TikTokは見ますか?
まったく見ていなかったのですが、しのびぃを演じることになってから見るようになりました。でも、ダンス系はあまり見ません(笑)。
それより、ASMR(※)を見ている時間は本当に幸せ!ずっと見ていられますね。ヘッドホンをつけちゃったらもう…たまらないです!おすすめします!
昨日、これは絶対に言いたいと思っていたので、言えてよかったです(笑)。
(※)人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よい、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。
──タイトルにかけて、「ちょっとこれ難しいな」というエピソードを聞かせてください。
2日、3日後のプライベートのスケジュールを決めるのが難しいなと思います。
仕事の終わりが見えないということもありますし、気持ちが先走ってしまうことがあって。例えば、「整体に行きたい」と思ったら、その時点で整体のスタッフさんに連絡しちゃっていて、結局スケジュールが合わずにキャンセルすることになる…という。
そういう調整がちゃんとできる人になりたいなと思っています(笑)。
──劇中、蛍と悟郎は秘密をもって結婚生活を送っていますが、山本さんは2人のように秘密をもったまま信頼している方と過ごすことはできますか?
私は隠し事をするともやもやしちゃうので、全部言ってしまいます。
10代の頃、「隠さなきゃ」と思って過ごしていたら、苦しくて、行き詰ってしまって。「この仕事つらい」というところまでいってしまったこともあったんです。でも、成人してからはいろいろと環境も変わって、信頼している方には隠し事をしないようになりました。
仲の良いスタッフさんにも、何か聞かれれば全部言っていますね。…家の住所以外ですが(笑)。