ジャズ・ボーカリストの新星サマラ・ジョイさんが、歴史的快挙を成し遂げました。
日本時間の2月6日（月）にロサンゼルス、クリプト・ドットコム・アリーナで開かれた第65回グラミー賞授賞式で、ジャズ・ヴォーカリストのサマラ・ジョイさんが主要部門の「最優秀新人賞」を受賞。
同時に、メジャー・デビュー・アルバム「リンガー・アワイル」が「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」を受賞しました。
ジョイさんは、ニューヨーク・ブロンクス出身の23歳。祖父母と父親がゴスペル歌手という音楽一家に生まれ、学生時代から数々のコンペティションで受賞。大学生だった2019年に参加した「サラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・ヴォーカル・コンペティション」で優勝を果たしました。
その後、インディからアルバムを1枚発表し、2022年にジャズの名門レーベル、ヴァ―ヴと契約し、9月にメジャー・デビュー作「リンガー・アワイル」をリリース。ジャズ・ボーカルの女王サラ・ボーンさんを思わせる圧倒的な表現力で「カスタードのようにリッチな歌声」（ニューヨーク・タイムズ）、「静謐で悠然な音楽」（NPR）と称賛されています。
グラミー授賞式の「最優秀新人賞」の獲得スピーチで、サマラさんは次のように喜びを語りました。
「信じられない。素晴らしい夜になりました」
＜サラマ・ジョイ スピーチ＞
信じられない。みなさんはずっと昔からテレビで見てきた人たちです。そんな方々とこうしていられるなんて幸せです。ニューヨークのブロンクスで生まれ育って、今日は家族もみんな来てくれています。生まれた時からずっと歌っていました。祖父母も父もそうでした。
こんな名誉を本当にありがとうございます。私の歌を聴き、支援してくれた全員に感謝します。
今、目の前にいるみなさんが私にインスピレーションを与えてくれました。みなさん一人一人が、あなたらしく自分を表現してくれたから、私は私になれました。だから、この世に生まれてきた私のままで、ここにいられることに、ありがとうと感謝の言葉しかありません。
私を支えてくれたチームに「ありがとう」と言います。ブッキング・エージェント、マネージメントのマットとクリス、ヴァーヴ・レコードの全員、兄弟にも。信じられないわ。素晴らしい夜になりました。心から感謝しています。ありがとう！
ジャズ・アーティストがグラミー賞「最優秀新人賞」を獲得するのは、2011年のエスペランサ・スポルディング以来12年ぶり。さらに、メジャー・デビューから半年にも満たないタイミングでの受賞は歴史的快挙といえます。
サマラ・ジョイ公式HP：https://www.universal-music.co.jp/samara-joy/
