10月20日、都内で、堀ちえみの闘病生活を綴ったエッセイの発売記念サイン会が行われた。今年2月に舌がん、4月に食道がんの手術を受けた堀にとって、今回が病気公表後初めての公の場となった。

「この病気で失ったものはたくさんありました。でも…」

舌のリハビリ中のためトークは封印されたが、報道陣に配布された自筆の書面には「この病気をして、失ったものはたくさんありました。でも実際には、得たものも沢山あったのではないかと…そんな気持ちでいます」と心境を綴った。

イベントに集まった中には、デビュー当時のレコードを持参した熱心なファンの姿もあり、驚きながらも、感激した様子を見せた堀。

報道陣から事前に募った質問に書面で回答し、「リハビリを経てやってみたいことは?」と言う質問に対しては「やはり歌いたいです。歌えるようになったら、デビュー40周年記念のライブをやりたい。」と返答。

本のタイトル『Stage For〜』に込めた想いについて「癌の進行度を示す”ステージ4″と、私自身が再びステージに立って、色んな方々のために歌いたいと言う想い”Stage for Family, Fan, You…etc.”を掛けたものになっています。絶望的な響きを持つ言葉が、希望のステージに変わることを願ってのタイトルです。」と明かした。