仕事もプライベートもエネルギッシュな女性を追いかける『パワフル女子名鑑』。
第2弾は、凸版印刷株式会社で営業をしている大山喜冴さん。前回は、仕事への溢れる情熱を聞いたが、今回はそんな彼女のプライベート編。
夫はおいて…一人旅
“良いモノを作りたい”という思いから仕事に全力投球する大山さんが、プライベートで気合いを入れているのが「旅行」だ。メーカーのカタログ等の制作に携わっているため、こうした旅先がカタログに載せるロケ地の提案へとつながることもあるという。
年に1回程度、これまで世界20カ国を旅してきた。旅行先は、「今しか行けない国に行きたいから!」とアフリカや南米、中東が中心。近々、イランへと行くようだ。
そんな彼女の旅行はほぼ一人。なぜなら、カメラが好きで写真を撮りたいから。
「写真にこだわるとその場から離れたくなくなるんです。撮れ高ないと思ったらすぐに移動。旅先で出会った人に“あの街、面白いよ”って教えてもらったら、すぐに予定変更しちゃいます。そうなると、人と一緒に行動できないですよね(笑)」
既婚者である大山さんの一人旅に、夫は何も言わないのだろうか。「『旦那さんは大丈夫なの?』ってよく言われます。けど、旅の価値観が違うんです。夫にとって旅行は心の洗濯のようで、冒険しに行くわけではないと。なので、夫と旅行へ行くときは、リゾートが多いですね」。
お気に入りの旅先フォト
そこで、大山さんがこだわってこだわり抜いたベストショットを見せてもらった。
まずは「ウユニ塩湖の夜明け」。ウユニ塩湖に3時間滞在し、200~300枚撮ったうちの一枚だそうだ。
南米・ボリビアにある「ウユニ塩湖」。白い雲が浮かんだ青空が塩湖に反射して、まるで鏡のように映し出すことから、絶景スポットとして人気が高い。
しかし、大山さんが撮影したウユニ塩湖は、夜明け。地平線が見えない、どこから空でどこから地上か分からない、神秘的な一枚。「私の敬愛するカメラマンも褒めてくれた写真です。沢山の人に『ウユニ塩湖ってこんな写真撮れるの?』って言われました。これは三脚を立ててタイマーを設定して、撮影ポイントまでダッシュした“自分撮り”です。自分が撮った写真の中で気に入っている一枚です」。
もう一つは、トルクメニスタンのダルヴァザ村にある“地獄の門”と言われる場所で撮影された一枚。砂漠の中に空いたクレーターから有毒ガスが流れ出すことを防ぐために火をつけたところ、40年以上も燃え続けているという場所だ。
ここでも“自分撮り”をした大山さん。「“ファイナルファンタジー”をイメージして、『炎のクリスタル』と名付けています。ただ、水晶を持って行ったので、ウズベキスタンから陸路でトルクメニスタンに入るときに、国境の手荷物検査で『何だ、これは!』と言われました。写真を撮るときに使いたいと納得してもらうまでが大変でしたね。水晶を持っている意味が分からない、とか言われて(笑)」。
こうした旅行をする理由について聞くと「日々の生活を頑張るためのご褒美。行った先でかなり刺激を受けてきます。それで明日も頑張ろう!と思って帰国してきます」というように、大山さんの溢れるエネルギー源は“旅行”にあるのかもしれないふと思った。
ストレスは溜まらないけれど…
旅先ではとってもアクティブな大山さんだが、普段の休日はかなりのインドアで、ゲームをしたり、マンガを読んで過ごすことが多いという。
「 我が家には各メーカーの主要ゲーム機全部ありますし、初代ファミコンもありますよ。 のめり込んじゃうと1日10時間とかゲームしてます。 つい先日ハマっていたゲームをクリアーしちゃったので、最近の休日はマンガを読んでいることが多いです」
そんな大山さんのストレス発散法を聞くと、少し悩みながらも「仕事も好きなので、ストレスが溜まることがない。むしろ壁があると乗り越えたくなる。高ければ高いほどやる気が出ますね。燃えるタイプです」と明かした。ただ、「そう言ってもストレスが溜まることはあるので、料理をしたり、お酒を飲んだり。自分で料理を作って家で飲みながらマンガを読んだりゲームしたりするのが好きです」と話した。
最後に彼女の次なる夢を聞いた。「もっといろんな国に行って、いろいろな文化に接してみたいです。日本の文化も好きですが、海外の文化も素晴らしく、いろいろな場所へ行き、いろんなことを見て触れてみたいですね。仕事と両立しながら叶えていきたいです」と意気込んだ。