木村拓哉主演のフジテレビ開局60周年記念特別企画『教場』が、2020年1月4日(土)、5日(日)21時から二夜連続放送となる。
同作で事務所の先輩にあたる木村と初共演を果たすのが、関西ジャニーズJr.内ユニット、なにわ男子に所属する西畑大吾だ。
関西ジャニーズJr.の中心的存在の1人でありながら、俳優としても活躍する西畑。連続テレビ小説の2作品など、ドラマへの出演で頭角を現している。そして、今回『教場』での木村との共演。また一つ大きな経験を積んだ西畑に同作への想いを聞いた。
<西畑大吾インタビュー>
――最初に出演が決まった時の感想は?
「ドラマが決まりました」という報告より、やはり木村さんと共演という驚きのほうが大きかったです。ジャニーズJr. が、木村さんと共演するということはなかなかないので。
(そのときの心臓の音を表すと)“ドキドキ”とか“ドックンドックン”という感じではなくて…「ファイアー‼︎」っていう感じでした(笑)。一瞬、体温が100度くらいになったのでは、と思うほど胸が高鳴りましたね。
「今はとにかくお芝居を楽しむ」西畑流の役作り
――西畑さんが演じる警察学校の生徒・樫村卓実は、サイコパスなキャラクターということですが役作りで特別なことはしましたか?
あまり特別なことはしていないです。そこまでお芝居のプランを組むようなことはせず、その場の空気で作り上げていきました。樫村は立ち回るのがうまい、器用なキャラクターです。僕は器用な人間ではないのですごくうらやましく思いました。
誰しも人間は多面性があると思いますが、彼は二面性が強いキャラクターだと思っています。陰と陽がはっきりしているというか。その樫村が「この子がそんなことしてしまうの?」ということをするんです。そのギャップをうまく表現できればいいな、と思いながら演じました。
――役作りで髪を短くしたそうですが、演技のスイッチになりましたか?
坊主の役をいただいたこともあったので、今回は長い方なんです。髪の毛を切ることには慣れていて。外見から役作りへ入る…僕自身ある方だと思います。今回は、メガネもかけているので、スイッチは入ったと思います。でも、今樫村役をもう一度やってくれ、と言われたら無理でしょうね。 今は“アイドルモード”に入ってしまっていますので(笑)。
――アイドル業と並行してやっているお芝居の魅力といえば?
お芝居は楽しいです。十人十色で、僕の役を違う人が演じたらおそらく全く違うものができるだろうし、それは楽しい一方で怖いところでもありますよね。その役を一任されているということですから。『教場』はポップなドラマではなく、警察学校のリアルを表現している部分があります。
そのノンフィクションの部分をしっかりと表現しないといけないのですが、突き詰めすぎるとわからなくなることもあると思っています。ある演出家さんから「芝居が怖くなるくらいまでやれ」と言われたことがあって。でもまだその境地に達していないと思うので、今はとにかく、お芝居を楽しませていただいています。
初共演の木村は「雲の上の存在」
――今回、木村さんは撮影で初めてお会いしたのですか?
はい。今までお会いしたことも見たこともなかったです。ほんとはいないんじゃないか、とさえ思っていました(笑)。雲の上のような存在なので。
――木村さんとの撮影はいかがでしたか?
現場の空気を作ってくださったのは、間違いなく木村さんです。初めてお会いした日、ご挨拶させていただいたその時から木村さんは風間教官の役に入っていたのだと思います。 すごく緊張感があって、(撮影前に行った)訓練でも僕はガチガチになってしまいました。
撮影に入る前からの緊迫した空気作り、そこを教えていただいたと思います。その凄みが平成という時代を彩った木村さんという方なんだな、と。でも、休憩時間になるとすごく優しく話しかけてくださるんです。それがうれしくて。あれは…ギャップ萌え?ですかね(笑)。22歳という年齢で共演させていただけたのは大きな糧になりました。
なにわ男子の名付け親、ジャニーさんに感謝
――木村さんとの会話で印象に残っていることはありますか?
「グループに所属してるの?」って聞かれて、「なにわ男子っていうグループに所属しています」と言った時の、木村さんの苦笑いは今でも忘れないですね(笑)。貴重な表情を見せていただきました。つかみが良すぎて、「なにわ男子で良かったなぁ。ジャニーさんありがとう」って思いました(笑)。
そんなふうに木村さんと話しているのを見て、共演者から「ジャニーズの歴史を垣間見た」とか「ジャニーズっていいなって思った」なんて言っていただきました。僕からすると、歴史上の人物と話しているような感覚で、本当に夢の様な時間でした。
たくさん気も配っていただいて申し訳ないと思う反面、主演としての大きさをすごく感じて勉強になりました。いつかこんな風にドンと構えられる大人になれたらいいなと思いました。僕にとっての人生のお手本です。木村さんの趣味であるサーフィンをはじめようって思いました(笑)。
俳優業にも意気込み「たくさんの役を演じたい」
――『教場』は2020年の新春ドラマです。西畑さん自身、2020年はどんな年にしたいですか?
新春をドラマから始められるというのは、とてもうれしいです。『教場』という作品は、新春のおめでたムードをぶっ壊すくらい、リアリティを追求したヘビーな内容になっていると思いますが、だからこそ皆さんに感じてもらえることが多いのではないかと思ってます。
2020年の抱負としては…今年、こんな素敵な作品に出会うことができたので、これからももっとたくさんの作品に出会い、たくさんの役を演じたいです。個人としてはこれからも俳優業を頑張りたいですし、ここで培ったことを活かせる作品に出会っていきたいです。
グループとしては全国ツアーもありますし、2年目に突入するのでより良い関係で手を繋いで、あとは健康にも気を使って、目の前の仕事を全力で頑張っていけたらいいなと思っています。