爆笑問題の太田光さん、太田光代さん夫妻が、「日本ネーミング大賞」授賞式で、恒例の(?)“夫婦漫才”のようなやり取りを披露しました。
12月2日(木)、「日本ネーミング大賞 2022」の授賞式が行われ、審査委員長として太田さん、特別顧問として、太田さんの事務所の社長でもある光代さんが登壇しました。
本賞は、既に商標登録されている、商品名、サービス名、社名の中から優れたネーミングを、様々な部門から選出して表彰。今回で3回目の開催となります。
太田さんは登壇するなり、今朝開催された「FIFA ワールドカップ カタール 2022」日本対スペイン戦の結果を切り出し、「知らない人もいると思いますが、日本勝ちました」とあいさつを。「さっきまでドーハにいたので寝不足です」とボケると、光代さんから「昨日までドーハ?私の隣で寝ていました」とたしなめ、笑いを誘っていました。
受賞したネーミングの受賞理由を紹介しつつ、太田さんと光代さんもそれぞれコメントを挟んで授賞式は進んでいきます。
2022年の最優秀賞を受賞した「世界一ズワイガニに近いカニ風味かまぼこ」の「ほぼカニ」(カネテツデリカフーズ株式会社)の受賞について太田さんは、「カニじゃないのに“ほぼカニ”なんだよ」とネーミングのユーモアとわかりやすさを評価。
「これほどカニに近づいていれば『カニだ』と売り出してもいい。でもこの会社はそれをしない。正直な企業だ」と、賛辞を送りました。
光代さんは、1974年以来のベストセラー「シャボン玉石けん」の受賞について、「社歴を見たら、紆余曲折で涙なしには読めなかった」と、自らも社長という立場から長年の企業努力を称えてコメントを。
「ここ数年で一気に名前とマークが浸透した」と太田さんが語る、フリマアプリ「メルカリ」の受賞については、「漫才のネタに入れても皆が分かる浸透度」と紹介。
続けて、「ライブのチケットなんかも『メルカリで売らないでよ』なんて言っても通じる」と言い出すと、隣の光代さんの鋭い視線に気づいたのか、「ネガティブなことはダメですよね」と慌てて軌道修正する場面も見られました。
審査員特別賞として、“子宝”をテーマに開発されたちんすこう「ちんこすこう」(株式会社 ワンダーリューキュー)を選んだ太田さんは、「私はイチオシだったんですけど、受賞させるかでかなり議論が白熱しました」と、反対派と賛成派が割れて「まるで小学校の学級会のようだった」と舞台裏を明かしました。
太田さんは「ちんこすこう」の名前が読み上げられると、「いつも下ネタを言っては社長に怒られる、でも今回は商品名なだけだから僕は悪くない。この会社が悪い」とにっこり。「堂々とこの場で叫ぶことが夢でした!」と嬉々として商品名を連呼していました。
太田さんをたしなめていた光代さんでしたが、「暗い世の中で、少子化という時代に子宝に恵まれるようにとつけられたネーミングだそうなので」と、実は自身も投票していたと明かしました。
太田さんの興奮は止まらず、「もう『ちんすこう』のほうが卑猥な言葉に聞こえる」と続け、「授賞式前に社長から『ちんこすこう』のことはあまりいじるなと釘を刺されました。『ちんこすこう』を“いじるな”っていうのが面白い」と、長々と『ちんこすこう』という商品名をいじり、楽しそうに笑っていました。
授賞式の最後に太田さんは、「『ほぼカニ』は、ほぼ満場一致だった。最後まで争ったのは『ちんこすこう』でした」と笑いを挟み、「日本の食品業界の技術や、老舗でありながらジョークを交えたネーミングをつける茶目っ気が審査員の気分ともフィットした」と統括を。
「これからも未来が明るくなっていくような、商品を手に取ったときに明るい気持ちを感じるような商品が増えてくれたら」と締め括りました。
<授賞式の様子は動画でも>
「日本ネーミング大賞 2022」受賞一覧
【最優秀賞(大賞)】
「ほぼカニ」(カネテツデリカフーズ 株式会社)
【優秀賞】
「鉄印帳」(第三セクター鉄道等協議会、株式会社 日本旅行、株式会社 読売旅行、株式会社 旅行読売出版社)
「アラウーノ」(パナソニック ハウジング、ソリューションズ株式会社)
「シャボン玉石けん」(シャボン玉石けん 株式会社)
「メルカリ」(株式会社 メルカリ)
【ルーキー部門】最優秀賞
「生ジョッキ缶」(アサヒビール 株式会社)
「闇落ちとまと」(株式会社 曽我農園)
「バンザイ山椒」(岩塚製菓 株式会社)
【地域ソウルブランド部門】最優秀賞
「かりゆし」(沖縄県衣類縫製品工業組合)
「BLUE SEAL(ブルーシール)」(フォーモスト ブルーシール 株式会社)
「サンゴに優しい日焼け止め」(ジーエルイー 合同会社)
【審査委員特別賞】
「おうちにかえろう。病院」(TEAM BLUE(医療法人社団 焔))
「ちんこすこう」(株式会社 ワンダーリューキュー)
【レジェンド賞】
「グリコ」(江崎グリコ 株式会社)
「ノーシン」(株式会社 アクラス)