12月21日(土)21時15分から、 フジテレビでは横溝正史原作、加藤シゲアキ主演のスペシャルドラマ『悪魔の手毬(まり)唄~金田一耕助、ふたたび~』を放送する。
このたび、大野いと、大友花恋、菅野莉央の出演が決定した。
三人が演じるのは、物語の舞台、鬼首村(おにこうべむら)に暮らす清純な娘役。生まれながらに“ある宿命”を背負っており、その共通点が連続殺人事件の鍵となる。
大野が演じるのは、青池里子(あおいけ・さとこ)。温泉旅館・亀の湯の女将(おかみ)である青池リカ(寺島しのぶ)の娘。生まれつき顔半分に大きなあざがあり、それを隠すために黒い頭巾をかぶっている。体が弱く温泉宿の蔵にこもって暮らしているため公の場にはめったに姿を現さない。その容姿を理由に、幼い頃から“呪われた子”としていじめられてきた。
一方、“人殺しの子”として村八分になった別所千恵子(べっしょ・ちえこ/中条あやみ)とは、つらい境遇を分かち合う関係で、心を許しあう親友同士だ。
大友が演じるのは、仁礼文子(にれ・ふみこ) 。 圧倒的な財産、権力、名声をもつ仁礼家の一人娘。里子の兄、青池歌名雄(あおいけ・かなお/小瀧望)に淡い恋心を寄せている。
父・仁礼嘉平(にれ・かへい)も文子と歌名雄が結ばれることを期待しており、文子は父のプレッシャーに負けそうになっている。
菅野が演じるのは、由良泰子(ゆら・やすこ)。歌名雄と恋人同士。結婚の話も出ており、母・由良敦子(ゆら・あつこ/斉藤由貴)にも応援されている。
そんなある日、泰子が滝つぼで口に漏斗(じょうご)を突っ込まれた状態で死亡しているのが発見される。泰子は“手毬唄”の歌詞になぞらえて殺されており、むごたらしい姿だった。突然の悲劇に見舞われ絶望する歌名雄…。
一方で文子にとっては歌名雄と一緒になる絶好の機会。仁礼家の婿になれば仁礼家は歌名雄を跡取りにすることができ、亀の湯の安泰も約束される。様々な人間の思惑が交錯する中、仁礼家、由良家の対立は一層激しくなっていく――。
<大野いとコメント>
私が演じる里子は、悲しい宿命を背負いながらも優しさと芯の強さを併せ持った女性なので、心の繊細な部分を大切に演じました。過去に数々の先輩方が演じられてきた作品を私も見てきましたので、とても気持ちが引き締まる思いです。里子がどう事件に関わっていくか、是非注目していただけたらと思います。
<大友花恋コメント>
今まで視聴者として拝見させていただいていた、金田一耕助シリーズの魅力的な恐ろしさがさらに濃厚に詰め込まれた内容に、台本を読んでいる時から鳥肌がとまりませんでした。この世界観に自分も参加できることがとてもうれしいです。どうやってもあらがえない周りの環境に巻き込まれていく文子を、責任をもって丁寧に演じようと思います 。
<菅野莉央コメント>
滝つぼのシーンの撮影では、体力的な厳しさはありましたが、それ以上にスタッフ、共演者の方々にたくさんサポートしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、物語の一つの転換点として印象的な場面になっていたらと思います。