クラフトカクテル「koyoi」の開発を手掛ける、株式会社SEAM代表取締役・石根友理恵さんに密着しました。
ハーブとスパイスを組み合わせた、アジア料理に合うカクテル「Oriental shower」や、和菓子と相性の良い抹茶のカクテル「Wabicha」など、15種類のカクテルをインターネットで販売しています。
それらのカクテルは、和食の名店「葉山無垢」を始め、「ヒルトン東京お台場」や「うかい亭」などでも取り扱われています。
石根さんが代表を務めるのは、1ルームマンションにオフィスを構えるスタートアップ企業。昨年より、カクテル事業をはじめました。
番組では、5歳の娘を育てるシングルマザーである石根さんの、仕事と子育てに奮闘する姿に密着。
カクテルで起死回生を狙う、SEAM代表取締役・石根友理恵さんの“セブンルール”とは?
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ルール①:試作のお供は梅干し
この日は、クリスマスに向けた新商品のため、カクテルに相応しい品種のイチゴを探していました。
そして、試作の際に石根さんが欠かせないというものが、梅干し。
甘めのカクテルを繰り返し飲むため、塩辛い梅干しを食べて味覚をリセットするそうです。
ルール②:カクテルはアルコール度数3%以下
石根さんは、この日、カクテルの製品化を委託している飲料メーカーを訪れました。
アルコール度数測量器を使い、アルコール度数を3%(3.1〜3.9)になるように調整します。
さまざまな人に意見を聞いたところ、低アルコールでは「3%が飲みやすい」という結果にたどり着き、常に数値を意識しているそうです。
スタジオでは、ハーブのモヒート「Garden chill time」と、イチゴのカクテル「Strawberry holiday」を試飲することに。
その味に、長濱ねるさんは「めっちゃおいしい!」、尾崎世界観「飲みやすい」と、感想を。
本谷有希子さんが「ねるちゃんのリアクションがめちゃくちゃ良かったから、CMとかになりそうだよね」と提案すると、YOUさんは「WEB広告をねるがやりますので、お願いします」とアピールしました。
ルール③:役員報酬は月20万円
広島県出身で、高校を卒業すると、神戸大学に進学した石根さん。
「いつかは起業したい」という思いを抱きながら、大学卒業後はサイバーエージェントに入社しました。
そんな中、24歳のときに父親が急逝。彼女の中で「明日死んでもいいように生きよう。自分が死んでも残る事業と組織を残そう」という思いが生まれたといいます。
その後、フリーランスで資金を貯め、29歳のときに、今の会社を設立しました。
設立から5年経った今でも会社の状況は厳しいそうで、石根さんの役員報酬は月に20万円。
社員には、自身よりも多く給料を払っているそうで、石根さんは「自分の贅沢は、もっと会社が成長して、koyoiが広まり売り上げが上がってから」と語りました。
ルール④:毎週金曜は娘と映画Day
午後6時、石根さんは5歳の娘・りおちゃんを保育園に迎えに行きました。
家に帰り、夕食を終えると、「週末の恒例イベント」になっているという映画の時間。
りおちゃんは好きなジュースを、石根さんはお酒とポップコーンを片手に、一緒に映画を楽しみました。
ルール⑤:洋服は友人からもらう
石根さんは、休日に前職のときからお世話になっているという友人・道村さんのお宅へ。
子ども向けのオンライン英会話で起業している道村さんは、石根さんと同じくシングルマザーで、良き相談相手でもあります。
そんな道村さんから、いらなくなった洋服をもらうそうで、この日はアウターやスカートを譲り受けました。
石根さんは、普段、「おしゃれだな」と思う方からいらない洋服をもらうことが多いそうで、「5年くらい自分の服は買ってないですね」と明かしました。
ルール⑥:ランチは当番制で作る
午前中のミーティングが終わり、ランチタイムになると、オフィスのキッチンではまかないが作られます。
料理担当は当番制で回しており、社員には無料で提供。
石根さんは「みんなでご飯を囲むというのを、大事にしたいなと思って。ここで会話が生まれたり、コミュニケーションが取れるので、すごくいいなと思います」と語りました。
ルール⑦:事業拡大のために人生全BET
カクテルの事業を開始して1年、会社は何度も倒産の危機を味わってきました。
それでも、社員や銀行からの融資、投資家からの資金などに助けられ、「今、資金調達もできて、その資金で次の新しい一手をまさに打とうとしているところなので。絶対に報いたいと思いますね」と事業拡大を目指します。
会社が倒産すると、個人の借金になるという融資。
石根さんは「事業に人生を全BETする覚悟を決めて、やっていこうと思います」と強い意思を見せます。
妊娠をきっかけに、「仕事と子育て、どっちも歩める人生にしたい」と、起業した彼女。
自社のカクテルについて「『お酒だけどお酒感がない』っていうところがオンリー1。そこは本当に私たちにしか作れないものだなって今、自信がついたので、もうここからは勝負ですね。この30代、全力投球していこうと決めてます」と意気込みました。
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番組公式HP:https://www.ktv.jp/7rules/